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(回答先: bakaでもわかる「あっしら経済学」- その12 「年収300万円時代を生き抜く経済学」 投稿者 baka 日時 2004 年 1 月 30 日 23:08:27)
bakaさん、こんばんわ。
ビル・トッテンさんの講演会に疑義を提示するほうが面白そうです(笑)
トッテンさんの思いには共感していますが、デフレ論やマイナス金利論には賛同できません。
森永説:
(1)ITバブルを引き起して「頭金」を作る。
(2)金融引き締めによるデフレを仕掛けて資産価格を急落させ、不動産を購入した企業を追い込む。
(3)不良債権処理を強行して、放出された不動産を二束三文で買い占める。
(4)デフレを終らせて買い占めた不動産価格でキャピタルゲインを得る。
(5)一度たたき落した旧来型の企業や労働者が、這い上がってこないように弱肉強食社会へと転換する。
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bakaさんの質問:
A.このシナリオは的を得た見方なのか否か?
B.デフレを解消することは可能なのか?
「ITバブルを引き起して「頭金」を作る」という出発点を読むと、80年代後半からこの先数年までのシナリオなのか、これから始まるシナリオなのかが不明です。(80年代後半は財テク&不動産バブルでした)
それはともかく、どちらにしても提示されたシナリオが、誰かに意図されているとも、実現できるとも思えません。
この意味で的を得た見方とは言えません。
まず、デフレを仕掛けることは出来ても、デフレを終わらせることは金融政策レベルでは無理なので、都合よく「デフレを終らせて買い占めた不動産価格でキャピタルゲインを得る」というわけにはいきません。
デフレが終って不動産価格が上昇せずとも、大きな利益が手に入るのが「放出された不動産を二束三文で買い占める」行為です。
たとえ年率10%で不動産価格が下がったとしても、転売したり再開発で大きな利益が確実に手に入る価格が“二束三文”です。(企業買収でも同じことが言えます)
「一度たたき落した旧来型の企業や労働者が、這い上がってこないように弱肉強食社会へと転換する」というより、金融利得を優先する寄生者優遇社会への道を進んでいると考えています。
金融家やそのおこぼれを授かる資産家や高額所得者に、あらゆる企業や労働者が生き血を吸い上げられる社会への転換が現在進行中のシナリオだと思っています。