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(回答先: 「利潤を得るとは...」 投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 02 日 17:02:51)
あっしらさんへ
楢篠賢司氏の著作は未読ですので的外れかもしれませんが、マルクスの最大の誤りは利潤=剰余価値であり、剰余価値は、「利潤を得るとは他者の労働の一部を私有する行為」に通ずる考えだと思っています。
「利潤を得るとは他者の労働の一部を私有する行為」は、どちらかと言えば、前近代における支配者の“収奪”を説明するのに適した説明ではないかと思います。
(労働成果を半分を領主に収めるといった)
近代における賃労働の特質は、活動力(労働力)をある時間譲り渡すことで“その時間に行う労働をすべて他者に譲り渡す”ことにあると考えています。
大分色々なことをご存知でしたのには驚きです。私には難しいことばかりでなかなか付いていくのに時間がかかります。
ただいえますことは、楢篠賢司氏を弁護するわけではないのですが、剰余労働を収奪する行為の発生を歴史の中で解いていることだといえます。
今ここに本がないので引用は控えさせていただきますが、氏の表現では最初の剰余労働の収奪には神が介在していた、そこから現在の資本主義まで繋がってきただけであり、あまり複雑に考えすぎると何がなんだかわからなくなってしまうのではないかということです。
つまり最初の剰余」労働の成果である余剰生産物を神の名の下に、つまり本来なら全体が生産した余剰生産物を全体の合意のもとに配分しなくてはいけないところを、神との合意の元に配分したときから不平等化が始まったのだといっております。
そして古代の文明の発生をみたとき、どの地域にも神殿が作られている、そこに収奪のある地域からの発生と伝播が考えられるのではないかということです。
これからも宜しく御願いいたします。