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(回答先: 森永説について 投稿者 あっしら 日時 2004 年 1 月 31 日 00:34:56)
あっしらさん今日は。ちょっと気になることがあるので飛び入りをさせてください。
「まず、デフレを仕掛けることは出来ても、デフレを終わらせることは金融政策レベルでは無理なので、都合よく「デフレを終らせて買い占めた不動産価格でキャピタルゲインを得る」というわけにはいきません。」
この意見について疑問があります。デフレは金融政策で簡単に解決可能だと思うのです。デフレと言うのは生産物(財及びサービス)の量ととマネーサプライの量との間のバランスに狂いが生じ、生産物>マネーサプライという形になったために生じることだと思います(インフレは逆に生産<マネーサプライという形)。この事からデフレを起こすにはマネーサプライの伸びを生産の伸び未満に抑えるか、生産が伸びなくともマネーサプライの量を減らせば簡単に起こせることになります。逆にデフレを終わらせる(或いはインフレを起こす)には生産を減らすか、生産の伸び以上にマネーサプライを増加させればいいことになります。
確かに生産の量に変化を起こすのは大変です。増やすだけなら生産性の向上や遊休資源の動員などによって可能ですが、減らすとなると災害や戦争などによって生産設備の破壊を起こすか、厳しい統制によって生産を管理するなど非常に難しい手段が必要になりますこの事から長谷川慶太郎さんや、渡辺昇一さんなんかは今の世の中はデフレ基調でそれは動かない。と言い切っています。
ではマネーサプライの量に変化を及ぼすのはどうか。こちらは簡単だと思うのです。マネーサプライ、つまりお金は中央銀行による通貨発行残高か銀行貸出(信用創造)の残高によって成り立っています。このことから極端な話日銀が国民一人当たりに100万円くらいばらまけば合計で120兆円ほどのマネーサプライの増加に繋がります。他にも財政支出の一部を通貨発行で賄うなどしてもマネーサプライの増加に繋がります。もっとシンプルに買いオペを増やすだけでもいいと思います。また銀行貸出のを刺激する方法も簡単だと思います。現在銀行貸出が伸び悩んでるのは不良債権が邪魔して銀行が慎重にならざる得ないからだからでしょう。これはリチャード・A・ウェルナーさんの意見ですが、なら不良債権を別会計にでもして国民に気付かれないうちに日銀にでも買い取ってもらえば済む話だと思います(細かいことは忘れましたが、実際去年の秋あたりに四台銀行の一つが不良債権を別会計にすると発表していました)。
だらだら話が長くなってしまいましたが、このようなわけでデフレの解決は容易だと判断しています。
余談ですが森永さんの説は当たっている可能性が高いと思います。上に書いたような方法でマネーサプライを増加させるなら、何にしても日銀の協力が不可欠です。そしてその日銀は経団連とは大のお友達という話ですから。経団連といえばあの人ですしねえ。