現在地 HOME > 掲示板 > 雑談専用2 > 1281.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: ナチスー連合軍合作説について 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2003 年 9 月 03 日 16:35:57)
ビルダーバーグさん。 こんにちわ。
最近話題にしていたのは、むしろ太平洋戦争合作説です。
ナチス−連合軍合作説はおまけ程度です。
しかし、この関係のあっしらさんの投稿が見つかりません。
(小生は基本的には、「後発資本主義と先発資本主義の対立」と考えていますが、最近、レーニンや宇野の言う「市場分割戦」などなかった、という経済学者のレポートを目にしました。)
そうなんですか。
ナチスドイツの行動は良く理解できないものです。
ナチスドイツが英国植民地への市場アクセスを求めることは合理性があります。
しかし、東欧諸国を併合、更にソ連まで吸収合併してしまうことに合理性があるのか、疑わしい感じがします。
(蒙古と同様に、ロシアや東欧の人々は、ユダヤ人でなくとも、奴隷化して、空いた土地(ウクライナなど)にアーリア人を植民させよう、というのですから、米軍の現在のイラク占領政策ですら、「立派なものに見える」ほどのデタラメさです。)
テタラメですねえ。
(これでは、とても第3帝国は1000年も持ちません。(20年も持たなかった)。結局、民族対立を煽った結果の熱狂的ナショナリズムと、全体主義ゆえの、短期間の経済復興、戦時経済化、がヒトラーらのなし得た全てで、従って緒戦しか勝てなかったわけです。国家としての長期的ロジステッィクスが支えられていないわけですから。)
ナチスドイツは、何をやりたかったのか、良く分からないです。
全体主義の採用によって効率よく経済復興したことは事実のようです。
その後は暴走にしか見えません。 謎です。
(総力戦は対立する国家の世界観が勝敗の決め手ですから、現在のイスラム対米国のぶつかり合いも、どちらの世界観に21世紀の展望があるのか、が最後の決め手でしょう。小生は必ずしも、米国流のグローバリズムが圧倒的に優位たとは思っていませんがね。)
あっしらさんは、イスラム側に共同体を大事にする価値観があることを評価しておられるようです。
私はイスラムについて良く知らないので、投稿を自粛してきました。
しかしここで疑問を少し書いてみましょう。
あまり期待しないでね。
イスラムというのは、もともとは商人の宗教であり、状況に応じて柔軟さが特徴だったはずです。
イスラムが勃興する時点では、アラブ地域は沈滞していました。
しかし、そのあと11、12世紀に高度な科学、哲学が花開きました。
イスラムが柔軟であり、寛容だったからに違いありません。
しかしその後イスラム地域は沈滞していたように見えます(良く知りませんが)。
最近感心したのは「ラスター彩」です。
これは実に美しい釉薬技法です。 ペルシャ地域の骨董品に使われているものです。
日本人がこの技法を学ぶためにペルシャにわたりましたが、ペルシャでは技法自体は滅んでいたのです。
そこで日本人がセラミックスの先端技術者の協力を得て技法を復活させたのだそうです。
これは一例ですが、イスラム本来の高度文明が現代に継承されず、劣化しているのではないかという疑いを持っています(現地を知らないので、疑いにすぎません)。
ましていわゆるイスラム原理主義というのは良く理解できません。
もともと原理主義にはそぐわないものだったはずです。
原理主義というのは西洋人の命名であり自称ではないので、これをもって決めつけることはできませんが、イランとかやっぱり硬直していないんでしょうか?
ましてタリバーンとかは私には良く理解できないです。
もしかすると、イランのホメイニ等は、西洋思想である原理主義を、本来適合性のないはずのイスラム内部に持ち込むためのエージェントではないのかという疑いを持っています。
大日本帝国における過激皇国思想家にも、上海資本から資金が出ていたといわれています(大川周明、北一輝のことです)。
もしこの疑いが当たっているとすると、あっしらさんのおっしゃるようなイスラム勝利という展望にも、疑問を感じざるを得ないのです。