現在地 HOME > 掲示板 > 雑談専用2 > 1278.html ★阿修羅♪ |
|
すみちゃん・エンセンさんことあっしらさん(笑)らが「ナチス−連合軍合作説」を展開されているようですね。しばらくご無沙汰していましたので、発端はよく分かりませんが。以前の「イラク−米英軍合作説の延長でしょうか。
第2次世界大戦のような、ワールドワイドの騒乱では、なかなか「真相」は見えてきません。それは、我々も「世界内存在」で、神のように、はるか天空の彼方から事象を見ている訳ではないため、完全に部外者というか、中立客観の立場でないためです。小生は基本的には、「後発資本主義と先発資本主義の対立」と考えていますが、最近、レーニンや宇野の言う「市場分割戦」などなかった、という経済学者のレポートを目にしました。まだまだ、謎は深いようです。
陰謀論的には、以前から、「ドイツのIGファルベンやダイムラーベントツをロックフェラーが応援していた」とか、ジョゼフ・ケネディ(当時は英国大使)とつながったジョージ5世はヒトラー支持だった、とか、色んな話が出ていますね。ラインハルト・ゲーレンと米諜報機関、特にダレス兄弟のつながりを云々する人もいますし、特にバチカンの動きは良く分からないようです。
まあ、世界規模の総力戦ですから、自民党総裁選などとは、比較にならない権謀術数が交錯したのでしょう。スターリンという謀略の天才もからんでいましたし。
ただし、小生はマクロに見れば、総力戦というのは、やはり「世界観」の戦いだろう、と考えています。ナチスの世界観が、欧米資本主義の世界観にも、当時のスターリン流社会主義(かどうかは、疑問もありますが)にも勝てなかった、ということが全てでしょう。
なにしろ蒙古と同様に、ロシアや東欧の人々は、ユダヤ人でなくとも、奴隷化して、空いた土地(ウクライナなど)にアーリア人を植民させよう、というのですから、米軍の現在のイラク占領政策ですら、「立派なものに見える」ほどのデタラメさです。
これでは、とても第3帝国は1000年も持ちません。(20年も持たなかった)。結局、民族対立を煽った結果の熱狂的ナショナリズムと、全体主義ゆえの、短期間の経済復興、戦時経済化、がヒトラーらのなし得た全てで、従って緒戦しか勝てなかったわけです。国家としての長期的ロジステッィクスが支えられていないわけですから。
そしてこの背景には、もちろん、ドイツ共産党の壊滅と、ワイマール体制によって絶望的なインフレに叩き込まれたドイツのプチブル、農民、個人事業主らの絶望トニヒリズムが、熱狂のバックグランドです。総力戦は対立する国家の世界観が勝敗の決め手ですから、現在のイスラム対米国のぶつかり合いも、どちらの世界観に21世紀の展望があるのか、が最後の決め手でしょう。小生は必ずしも、米国流のグローバリズムが圧倒的に優位たとは思っていませんがね。