投稿者 転載 日時 2000 年 9 月 26 日 22:24:14:
回答先: Re: 一部補足します 投稿者 ちょっと考えること 日時 2000 年 9 月 26 日 17:57:51:
ご意見どうも。
>1.広範囲すぎる
ザックリ言って30×5km程でしょうか。下手なサファリパークより
広い廃墟をゲリラ的に徘徊する相手を警備するのは不可能です。
不可能だと宣言したらなんでも不可能になります。全てを取り締まる事は難しくても、減らす事ぐらい幾らでも出来たでしょう。被害者が諦めて行政の不備を弁護していてはしょうがありません。
>2.都市インフラがない
基本的に警察は都市インフラがないと十分に機能しないことは念頭に
入れておくべきです。通信インフラと交通インフラが整っているから、
犯人を包囲できるのであって、一度廃墟に逃げ込まれたら、追跡は
不可能です。(いつ崩れるかわからないですし。)
警察はともかく、自衛隊はインフラのないところで活動する為の訓練を受けており設備もあります。国内の夜盗にすら太刀打ちできない自衛隊であったのならどうやって本物の有事に対処できるのでしょう?従ってインフラがないから夜盗対策は無理だと言えない筈です。
>3.24時間警戒態勢
夜盗が現れたのは、だいたい夜中の3時くらい。トラックで走り回って
いました。もちろん避難所から少々離れた地域です。昼間の作業で疲れ
ているので自警団の巡回も無理がありますし、警察や自衛隊に更なる
労働を求めるのも酷な話です。(そのくらい重労働でしたし、感謝もし
ました。)
警備要員を受け入れる宿舎や食料の確保も難しいです。
警備と言うものは24時間態勢の備えるのが当たり前ですのでいいわけにすらなりません。自衛隊にしろ警察にしろ幾らでも他の地域からフレッシュな人材を空輸する事は可能でした。しかも出没時間帯まで大体わかっているのならその周辺を重点的に守れば良いのですし、被災地周辺で交通整理を兼ねた検問をする事も出来た筈です。警備要員の宿舎などは当然テントか寝袋で野宿です。そんな宿舎があったのなら被災者を入れるべきでしょうから。神戸の気候なら冬でも十分野営できます。あるいは海上の船に拠点をおいて、小船を現場との輸送に使う事も出来たでしょう。
>4.誰か分からない
「昼間は仕事でやっと駆けつけたんです」とか「○○さんに言われて
資産を処分しに来ました」と言われれば納得せざるを得なかったくらい、
人同士の付き合いが希薄だった事実はあります。
では、ちょっと考えることさんはどうやって夜盗が徘徊していたと分かったのでしょう?あなたにわかるなら警備の人にでもわかるでしょう。
被災者の依頼で来たという人間に対しては、車のナンバーや本人の免許証など身元を確認して記録を取っておけばよいでしょう。
>5.生きることに精一杯で、廃墟の中のものは諦めていた
後から思えば、もうちょっとマシな対応がなったかもしれませんが、
「生きている」ことに疲れてしまった気がします。
当時の被災者の方には夜盗やその他の事を十分に考える余裕はなかったかもしれません。それだからこそ被災地のてんてこ舞いしている自治体だけではなく国や県が積極的に防護策を講じる必要があるのです。病人に自分で自分の手術をさせますか?当時の被災地の人の落ち度ではありません。
>行政の不手際は間違いなくあります。
しかし、目の前で仕事をされている市役所職員もまた被災者なのです。
警備に労力を割ける状態ではなかったのが実情です。
この点に関しては上ですでに述べました。
三宅村の事例で言うなら混乱を極めた村ではなくて東京都や国がリーダーシップを発揮すべきだったのです。実際には逆に避難を遅らしてさえいました。
>夜盗は憎いですが、このことを行政に訴える気はあまりありません。
被災地は犯罪に対して無力です。
本当に無力だと諦めて悟りの境地に入っているのなら、それは個人の心境ですからなんとも言えません。ただし本当に夜盗がいたのならそれはあなただけの問題ではないのですから見てみない振りをしていてはいけません。犯罪はきちんと届けるのが市民の最低限の義務でしょう。だれも届けなければ行政も気付かない場合だってあります。届け出をしないで後で夜盗がいたんだと文句を言ってもそれこそ行政が可哀相です。
ここで言うだけでも少しは違いがでるでしょうから、どのような事を目撃したり体験したのか詳しく書いてみてはいかがですか?
>ただし、当時の首相と、被災地に本拠地がありながらノウノウと
カラオケに興じていた某有名女性国会議員は一生許しません。
(どんなアホでも、高速道路がこけてたら、異常事態と思うやろ!)
今の首相と都知事、それに都議会を許さないと思っている人も増えてるでしょうね。次の選挙でマシな人を選ぶのも一つの選択ですが、不満を伝えないと彼らだって神様ではないのですからわかりません。被災者自身がもっと行政に要求をすべきです。患者が苦しいところを正直に言わなければ医者だって何がわるいのか普通はわかりません。患者の顔を見ただけ、声を聞いただけでどこが悪いのかわかってしまう名医もいるかもしれませんが、それでも色々検査をして裏付けを取る筈です。現在の都行政はヤブ医者に相当するのですから、言い過ぎるぐらい言ってちょうど良いのだと思います。被災地の人は「甘えてる」などと言われると悔しいので我慢し過ぎてしまう傾向があります。被災地の人がほんの少し不満を漏らすようだったら、その何倍もの問題が存在する可能性があるのです。