投稿者 ちょっと考えること 日時 2000 年 9 月 26 日 17:57:51:
回答先: 政治家と行政の問題点 投稿者 転載 日時 2000 年 9 月 26 日 14:03:09:
夜盗について補足しておきます。
転載さんから「(そういう事態を許してしまった点がおかしいという
意味です。) 自衛官や機動隊を投入しなかったのでしょうか?」と指摘
を受けましたが、すぐ思いつくだけでも以下の問題点がありました。
1.広範囲すぎる
ザックリ言って30×5km程でしょうか。下手なサファリパークより
広い廃墟をゲリラ的に徘徊する相手を警備するのは不可能です。
2.都市インフラがない
基本的に警察は都市インフラがないと十分に機能しないことは念頭に
入れておくべきです。通信インフラと交通インフラが整っているから、
犯人を包囲できるのであって、一度廃墟に逃げ込まれたら、追跡は
不可能です。(いつ崩れるかわからないですし。)
3.24時間警戒態勢
夜盗が現れたのは、だいたい夜中の3時くらい。トラックで走り回って
いました。もちろん避難所から少々離れた地域です。昼間の作業で疲れ
ているので自警団の巡回も無理がありますし、警察や自衛隊に更なる
労働を求めるのも酷な話です。(そのくらい重労働でしたし、感謝もし
ました。)
警備要員を受け入れる宿舎や食料の確保も難しいです。
4.誰か分からない
「昼間は仕事でやっと駆けつけたんです」とか「○○さんに言われて
資産を処分しに来ました」と言われれば納得せざるを得なかったくらい、
人同士の付き合いが希薄だった事実はあります。
5.生きることに精一杯で、廃墟の中のものは諦めていた
後から思えば、もうちょっとマシな対応がなったかもしれませんが、
「生きている」ことに疲れてしまった気がします。
行政の不手際は間違いなくあります。
しかし、目の前で仕事をされている市役所職員もまた被災者なのです。
警備に労力を割ける状態ではなかったのが実情です。
夜盗は憎いですが、このことを行政に訴える気はあまりありません。
被災地は犯罪に対して無力です。
ただし、当時の首相と、被災地に本拠地がありながらノウノウと
カラオケに興じていた某有名女性国会議員は一生許しません。
(どんなアホでも、高速道路がこけてたら、異常事態と思うやろ!)