投稿者 転載 日時 2000 年 9 月 29 日 01:34:05:
回答先: 次の意見を期待しています 投稿者 ちょっと考えること 日時 2000 年 9 月 28 日 20:57:55:
>まず初めに、転載さんに感謝しています。
というのは、どうしても、この手のネタを話題にすると皆引いてしまうのです。
被災者ということを前面に出すと、どうも議論がシックリきませんでした。
だから、転載さんの辛口な意見は、自分を見直す上でとてもよい刺激です。
特に辛口の意見は言っておりません。
甘口と中辛の間ぐらいです。
>ただ、もともと今後の取組みには触れる気がなかったので、そう捉えられて仕方ない
です。基本的に「まず自分の出来ることは自分でやろう」というスタンスで意見を書き
はじめたので、「行政の弁護」と誤解されたのではないでしょうか。
「自分の事は自分でやろう」という姿勢は私も同じです。
しかし、誰もが自分の事を本当にすべて自分で出来るのなら行政は要りませんし、税金を払う必要もないのです。
私たちは行政の必要性を認め、その為に税金を払っています。そして直接又は間接的に意見を言う事で行政の手綱を握り、駄馬が走る方向を定めて暴走しないように注意していると言えます。
>なにか最近は、なんでもかんでも行政に押し付ける風潮があるので、あえて書いて
みたかったわけです。
(しかし、最近の森首相の発言は非常に間違っていると思います。)
最近、公と個の関係云々という話が良く出ていますが、個人で出来る事は個人でやるのが当たり前です。ただし、その論理を行政の怠慢や税金だけ貪って私腹を肥やす為の抜け道に使わせてはなりません。
たとえば災害時に個人で出来る事、被災した自治体に出来る事には明らかに限りがあり、被災者を見殺しにする気がないのであれば国や近隣の自治体が積極的に活動する必要があるのは事故にあった怪我人に周りの人間が援助の手を差し伸べるのと同じで当然の事です。
目の前で家族が生き埋めになったり、生きながら焼け死んで行ったショックを受けたり、あるいは自分自身も怪我をしたり食料や衣服にも事欠く状態の人が多数居るような大災害の状況では、物事に優先順位を定めて対処しなければ救える人も死なせてしまったりして適切な援助が出来ません。
そして、そのような援助の全体的な指揮をとるのは個人の守備範囲ではなく行政の仕事であると思います。
従って、行政の指揮下で行われるべき援助に問題がある場合は行政の責任なのです。
被害者であるあなたが夜盗が居たというなら、それは明らか行政の責任なのです。
もちろん慣れない事態にてんてこ舞いする中で完璧な援助を要求するは無茶です。しかし、自分の守備範囲でエラーがあったならそれを確認して学習し、同じ間違いを起さないように努力するのが当然ですし、各個人は行政を支える者として間違いを指摘したり改善策を提案するのも当たり前だと思います。
ところがあなたの場合は夜盗が居たという大変曖昧な指摘のみにとどまり、私が示した幾つかの対策についてもそれを改善してより効果的な方法を模索する事もなく、ただただ否定する事に努めました。
もし、夜盗の被害に本当に困ったのであれば、同じ経験を繰り返したくないと思う筈です。そして、夜盗を防ぐ為の努力を惜しまない筈だと思います。
あなたのお返事からは、夜盗の被害を減らそうという気持ちは全く伝わってきませんでした。まるで、夜盗が発生するのは仕方ないし行政はそれに対処する能力も無ければ対処する責任もないと言っているようでした。
あたかも行政の担当者が責任逃れの答弁をしているのを聞いているような印象を与えるものだったのです。
>だから、今後の対策についても議論するつもりはありませんでした。
こんな事実があった、と伝えたかっただけです。
被災地からの情報は偏りがあったようです。
被災地にも犯罪はあったことを知ってください。
被災地で犯罪があった事はテレビでも幾分は報道されています。
たとえば和田あきこが出演する番組で、ゲストの武田鉄也が震災時のボランティアに感動し、他の国と違って犯罪も無かったのは素晴らしいというような話を金八先生のノリで語った時に、「だけどねぇ、神戸でも犯罪はあったんだよ。テレビじゃあまり言わないけど、あたしのブティックなんてごっそり持っていかれたんだよ。」などと和田あきこが言ってました。
火事場泥棒やボランティアを装ったレイプの話も多少聞いた事がありますが、美談ばかりが強調されていたのは事実でしょう。
ともかく犯罪があった事を本当に伝えたいのであれば、御自分が見聞きした事を詳細かつ克明に伝える事です。
気持ちの整理にも少しは役立つかもしれません。
>なお私は、公務員ではなく一般企業の会社員ですが、当時は卒業直前で修士論文を
まとめている学生でした。
>ところで、転載さんは関東の方でしょうか?
行政に対する期待度から推察すると、そんな感じがします。
関東と関西では災害(とりわけ地震)に対する考えは全く違っていました。
それは、阪神大震災以前の地震保険の保険料を見ても明らかです。
出身は関東です。関西には行った事はありますが、住んだ事はありません。
>関西は、すべてにおいて地震と無縁な生活を送っていました。
「地震保険かけてるの?」と馬鹿にされるくらい地震ボケしていた世界でした。
地震保険の大きな宣伝になった地震でしたね。
個人的には保険は嫌いです。
>さらに自衛官は、制服で県庁等の公の機関に出入りするときは裏口から入ってくれ、
と言われるくらい、ぞんざいな扱いを受けていました。
そんなわけで、関西の人々は自衛隊が駆けつけただけで感謝の気持ちで一杯になる
のです。
戦後、日本人の多くは戦争には懲り懲りしていて、米国の作ってくれた憲法で兵隊が無くなって喜んでいたのだと思いますよ。
それなのに米国の都合で自衛隊を作らされて徴兵の準備段階として子供の奉仕まで出てきてる始末ですから、軍隊に対して色々フクザツな気持ちがあるのは無理もないと思います。
>今回、私は警備のことに関してのみ意見しているつもりです。
この点は、私の文才のなさから誤解を生じさせていますが、救助に関しては完全に
後手に回っています。これは間違いない事実であり、その原因は行政にあります。
また、復興活動についても、行政と市民の間の乖離があります。
一方的な再開発計画を描く行政に、不信感を抱いていますが、このことまで包括的に
議論するのに、ここはちょっと手狭と思います。
なので、警備のことだけ意見してます。
まだ大震災は終わってないと私は思います。
>警備=逮捕というスタンスで考えていました。
抑止力については考えていませんでした。
たしかに言われる通りです。
でも、4000人と大した人数でないというのは首をひねります。
サミットのように何ヶ月も前から分単位の計画を練っていたものと、突然不意打ちで
無制限な
ものは、根本的に違います。
警察にしろ自衛隊にしろ同じ事なのですが、消防のように予期せぬ事態に迅速に対応するのが当然の仕事なのです。
それが出来ないなら給料泥棒、税金泥棒です。
民間の警備会社と契約をして、強盗が現れた際に迅速に応援隊を送ったりしかるべき対応をしなかったら訴訟ものでしょう。
日本は地震国で大きな自然災害が全国のどの地域にいつ起きてもおかしくない天災先進国なのですから神戸の大震災規模に対応できないのは明らかに失格です。
神戸でなくて、大阪だったどうなっていたでしょうね。
>要所を検問するのは、夜間は有効だと思います。
ただ、日中は問題があります。
というのは、鉄道網が完全に破壊されたため、公共の移動手段はバスでした。
また、瓦礫を満載した10tトラックがガンガン走ってました。
そのような状況下で検問を行なうことは、復興を阻害する以外の何者でもありません。
新たな住民の怒りを買うだけにおわる可能性が高いです。
(目の前の問題が大きすぎて、所詮、窃盗なんて他人事扱いです。)
これは、前に述べた優先順位と関係があります。人命救助をまず当面の優先事項にする事はおそらく皆が合意できる事でしょう。その次に何を優先させるのかで、援助の配分や誰に皺寄せが来るかが決まります。
優先順位の決定は、大声で効果的に要求する事で変わります。
ただ、全ての人の要求を完全に満たす事は到底無理なのは明らかですから簡単な問題ではありません。
更に、災害の発生から状況は刻々と変化します。行政の災害担当責任者は数々の災害の事例を細かに学んで、使いうるリソースを効果的に投入するコツを学ばねばなりません。俗に言う危機管理の重要な要素です。
私が知っている限りでは、阪神大震災で全体的な指揮をとっていた人物や部署はなかったように思います。つまり、それぞれの役所がバラバラに行動していた上意志の疎通もおろそかであったので、有機的にまとまった行動も無ければ全体を見渡して調整を行なう世話人もいないという最低の対応パターンになってしまった可能性が高いと思います。
このような視点で夜盗の問題を考えるなら、夜の重点的な検問と昼間は交通を止めない範囲での不審車両の抜打ち検査や出入りする車両のビデオなどによる監視と記録、そして、警備の目が光っている事を犯罪予備軍に知らしめて抑制効果を狙うなどの組み合わせを考えなければならないのかもしれません。
ただし、警察が腐敗していて犯罪者に情報が流れていれば効力が激減します。
>また、誰がそれを盗品と判別できるのでしょうか。
>国道2号線と43号線は異常な過密状態でした。
現在では警察や自治体は非常に詳細な住民情報を持っています。
たとえば車両の持ち主と運転手、そして、どこの誰の持ち物をどこへ運んでいくのかなどを質問し記録するだけで、勘の良い警官ならかなり嗅ぎ分けられるでしょうし、その場である程度の確認も可能です。また、盗まれたとわかった場合の捜査に役立ちます。
何より、フリーパスで犯罪が出来ないと分かればそれだけで被害は減らせます。
>すべてを失った人は警備を求めません。
警備より復興住宅を、です。
これは言い逃れに聞こえます。
全てを失った人には復興住宅を与えれば良いのですし、財産が残っている人には警備を提供すれば良いのです。
後は優先順位と配分の問題です。
>あなたは、被災地を自分の目で確かめられたことがありますか?
震災規模の被災経験はありません。
>どちらも片手間で出来るほど「甘く」はないですよ。
ならば、どっちが欲しいのかはっきりさせて下さい。あれもこれもは無理なのなら、選ばなければならないでしょう。
>確かに自衛隊には、かなりの能力がありました。
そして、実際、被災地から20km程しか離れていない伊丹駐屯地では、
地震直後から出動態勢が整っていました。
しかし、出動できなかったのは兵庫県知事からの要請がなかったから。
通信網が破壊されたので連絡の取りようがなかったというお粗末さは
断罪しなければいけません。
しかし、自衛隊は自衛隊なんとか法が発令されない限り「何でもアリ」は出来ないし、
やってはいけないことだと思います。なぜなら、関西は警察、消防と自衛隊の間の連携が
存在しなかったから。烏合の衆になりかねなかったからです。
だからこそ、行政に統括能力が求められるわけですが、その点を議論する気は、
今この場ではありませんでした。
結局行政の認識不足の怠慢なのです。
>訓練不足ではなく、情報不足。
警察よ、自衛隊に情報まわしてやれよ。
でも共同訓練してなかったから、難しい・・・。
となると、やっぱり訓練不足?
これが、関西と関東の決定的な違いです。
ちなみに自衛隊は関東大震災が発生した場合は、全国の部隊が速やかに
救助活動を行なえるようなプログラムが完成しているそうです。
それは、進行ルートから役割分担、都心での集結地に至るまで全部です。
けれど、その他の地域にそんなプログラムはないようです。
さすが、首都ですね。
しっかりした行政です。
首都の行政の宣伝をしているように聞こえます。
東海村の放射能事故の対応を見れば首都圏の対応のお粗末さが現れています。
自衛隊や警察、消防といった各要素はそれなりに訓練も準備もしているでしょう。
しかしそういった要素を的確に配置する責任者がいないので宝の持ち腐れ状態です。
三宅島の噴火に対する都や国の対応を見ても首都圏は災害に対する準備が整っているとは到底思えません。
政治家は基本的に無能であると思いますので、勉強熱心で有能な自治体職員が責任者として采配を振れるような態勢にした方がよいかと思います。
>過度の期待を持ち過ぎていませんか?
限度がどこかと言う線引きは難しいですが。
軍隊という商品に税金という金を払っているのですから、それなりに仕事をしてもらうのは当然です。誇大広告の欠陥品だったり、高機能でも使いこなせない商品は買わない方がよいです。
現在の政治と行政は明らかに間違った買い物だったと言えます。
>誰が「仲よしかどうか」と言いました?
「ところで、自衛隊と警官ってどのくらい仲が良いのでしょう?」とおっしゃってたので、日頃の友好関係の軋みを非常時にも持ち込んでしまって結果的に被害者に迷惑をかける事を指しているのかと思ったのです。
>どれくらい緊密に情報をやり取りできるかを、言い換えただけです。
情報の中には、場合によっては極秘事項(機材の性能等)の開示だってありえます。
そんな内容も開示できるんですか?
普段の交流がなかったから、こういった不幸が起こるのです。
そして、それを扇動していたのは、行政でもあります。
ここから先は、最初の目的から外れるので、ストップします。
災害担当責任が極秘事項を知る必要があるのなら、極秘事項の取り扱いに関する手続きに従えばよいのです。
守秘義務や色々な決まり、そして管理の仕組みがある筈ですからそれを遵守すれば問題ない筈です。
>結局、警察に届けなきゃいけないって効率悪いですね。
抑止効果しか期待できないか・・・。
またも否定的な観点のみの意見です。
抑止効果しか期待できないなどという事実はありませんし私も言ってないです。
やはり、あなたの夜盗被害は話しには信憑性が感じられないですね。
少なくともあなたは夜盗被害で本当に困った事はないのでしょう。
>村山元首相を糾弾するのは当然です。
村山首相のみを糾弾するのは片手落ちです。
彼は自分には首相の能力が無い事を知っており、他の政治家におだてられ、すかされて首相になった筈です。従って彼を首相にした張本人に一番の責任があると思います。
つまり、当時の本当の実力者は誰であったか?が重要でしょう。
それを忘れると無能なスケープゴートが生け贄にされるだけで本当の責任者は痛くも痒くもありません。
>ここ最近の私の意見は、それに近いです。認めます。
というのは、転載さんの意見が理想に近いから。
異なった2つの意見をぶつけることは、価値があると思います。
これはウソでしょう。
議論に価値を見付けての話し方とは感じられませんでした。
>>殺し合いをする事を前提としている自衛官があの程度の状況で鬱になっていたら困ります。そんなことではルワンダやユーゴに行ったらその場で発狂してしまうでしょう。
>人間の心って、そんなに強いんですか?
米軍では最前線で精神高揚剤(=麻薬)の類を配給してますよね。
ラリッた人に作業して欲しくないです。
個人差があるでしょう。
志願兵と徴兵された人でも差があると思います。
自衛隊は国民世論の支持があるとは言えない状況下で志願して努めている軍隊ですから士気は高くて良い筈です。
また、ただの死体や怪我人は割とすぐに慣れるようです。戦時中の話や鉄道関係者の話からもそれは伺えます。
ですから、災害時の惨状は、そんなに精神的にきついとは思えません。
戦場の兵士がおかしくなるのは、敵兵や特に味方の残虐で異常としか思えない行動が日常的に繰り返される時だと思います。
戦争の空気だけで戦闘の異常な精神状態になってしまう例もあるでしょうが、麻薬の使用が絡んでいる場合が多いように思われます。
日本軍も戦時中に覚醒剤を使ってましたし米軍もベトナム戦争当時に麻薬の使用を野放しにしていたと思います。
ボスニアの戦闘でも麻薬が入っておかしくなっていたと告白する人も居たそうです。
つまり、この問題は戦争という非人間的に感じられる戦闘状態と麻薬が主な原因であると思えますので、災害時の救援活動には当てはまらないと思います。
>客観的な視点をもたれている転載さんにしては、ちょっと意外な意見です。
道路地図ではなく、等高線の入った地図を見てください。
神戸市市街地は、基本的に六甲山脈から発生した扇状地が連なった土地の上に
形成されています。
すなわち、平地は東西には長くても南北は狭いです。
南は液状化した海岸線が広がっています。
大型船舶の入港可能な場所は限定されます。
北は900m級の六甲山脈に阻まれ道路自体が少なく、それらの道路は生活道で
渋滞中です。
気楽に「南北から進入できる」と判断しないで下さい。
被害が集中して居たのは高速道路沿い、断層沿いの地域だった筈です。
港が使えなくても小船で幾らでも上陸できるのです。小船で人員を輸送するのは自衛隊であれ海上保安庁であれ民間船舶でも普通に行なっている作業です。
また、毎日4,5km、あるいはそれ以上歩いて現場に通うのは何でもない筈です。
本当に被害者の事を考えているのなら、いい加減「否定しきる為」の試みは止めたらどうかと思います。
>移動するなら、東西から夜間に行なうのが一番効率的でしょう。
これは現場の指揮官が判断すれば良い事です。
>前にも述べたように、抑止効果を含めると警備の効果は大きいですね。
これは、私の認識不足でした。
ただ、あなたは1対1の鬼ごっこをされたことがありますか?
1対1でも捕まえられるんでしたら、世の中、引ったくりや轢き逃げの
検挙率はもっと高いはずです。
この反論は全く的外れです。
引ったくりやひき逃げの現場に警官が居合わせるのは希です。
逆に犯罪現場に警官が駆けつけて、まだ犯人が居た場合に1対1でもそう簡単に取り逃がすとは思えません。
>「愚弄する」と判断される根拠がわかりません。
警官は犯罪者を捕らえる為に訓練を受け、それを職業としている人です。(少なくとも建て前は)
自衛官も殺し合いを辞さずに国民を守る事を前提としている職業です。(そうでないなら要らない)
その彼らに向かって1対1の現行犯でさえも絶対に掴まえられないような事をおっしゃるので、それは愚弄であると言ったのです。
>これは、あなたの実際に起こったことへの認識不足を指摘しただけです。
行政を弁護するつもりは毛頭ありませんが、10万単位の避難者を収容するには、
どのような施設が考えられますか?
仮設住宅の設置は時間がかかります。
野宿と仮設住宅以外の良いアイデアを教えてください。
各々の被害者の状況や被災地の管理の都合にもよります。
野宿で満足し、自分で健康を守れる住民は別に野宿してもらって構わないですし、その為に寝袋や布団が10万必要だとしても、すぐに集める事は可能です。
さらにテントがあった方が良いならテントを10万集めて送るのも可能です。
これだけで一応雨風はしのげます。
医療が必要な被災者は近県の病院に収容すればよいでしょうし、それ以外の人に対しては民間の宿泊施設(近県だけでも十分な数のホテル、民宿、研修所、合宿所がある筈です)に収容する事も出来た筈です。
トイレにも風呂にも事欠く体育館に何日も閉じ込めておかなければならない理由は行政の怠慢以外に無かったのです。
>なんたって、東京都の試算によると、関東大震災で発生する通勤難民は都内だけで
820万人です。近隣諸県も合わせると1000万人を超えちゃいます。
この根無し草状態の人々を、どのように誘導したらよいのですか?
これは行政だけで制御できる人数ではありません。
この文をよんで私は少し怒っています。
あなたは馬鹿ですか?
多量の人が被害を受けるからこそ、行政の迅速で柔軟な対応が必要なのですよ。
自分で動ける人は誰に言われなくても居所を捜しますよ。
既に
自治体や国が頼りにならない事を知った人は自分達で家族の避難ルートと避難先、そして互いに無事を確認する為の連絡法を決めているでしょう。
私が子供の時には親が時々上記の事項に加えて孤児になった場合に誰を頼れば良いかの優先順位ととるべき行動などを毎年確認していました。
>これは、あなたの被災者の心情の認識不足です。
今まで住んでいた土地から離れたくない。
それが、すべてです。
そこいら辺は被災者のわがままの問題にも関係します。たとえば三宅島のように被災地に残る事が危険な場合、被害者の心情は差し置き早急に避難する必要があります。
そして、避難した後で心のケアが必要になります。現在はこの段階です。
心情と人命救助と夜盗の防止をすべて完全に行なう事を要求するのは無理でしょう。
ですから被害者自身が自分にとって何が一番大事で、その為には他のものを後回しにする必要が出るかもしれないという事を知ってもらわねばなりません。
日頃の防災行政の怠慢からでた不満でしょう。
>たまたま、私がこの場で夜盗について触れただけで、住民にとっては
それ以外にも不安や悩みが一杯でした。
はっきり言うと、警備なんてどうでもよかったのかもしれません。
夜盗の話は被害者面をして行政の弁護をする為に持ち出した小道具であった可能性もあると考えています。
>私が知って欲しかったのは、おそらく報道されなかった被災地の実態です。
避難所とボランティアだけがすべてではないのです。
本当に知って欲しいのならば、それを書けば良いのであって、行政の弁護を繰り返す必要などありません。
>近所の人の半数以上は大阪などに避難しました。
たまたま、私の住んでいた家は物置小屋が残ったので住み続けられましたが、
母屋は近隣の住宅と同じく全壊でした。
「昼の間良く休めるようにサポートし」の意味がわかりません。
それに昼に休む時間なんてありません。
すべては瓦礫の撤去と貴重品の掘り返し作業です。
昼間の間にあなたを助ける人間がいれば、あなたは夜の間警備の人間を助ける余裕が出来るかもしれないという事です。
しかし、自宅に貴重品が沢山あるのは考え物ですね。床下に穴を掘って大きな耐火金庫でも入れとくか、貸し金庫の利用を考えた方が良いかもしれません。
>明るくないと出来ない作業です。投光器なんてありません。
それから、警備を雇い入れる発想はなかったです。
これは、警備する側が地元の人を協力者として雇うという意味です。
希望者にとっては金銭的にも少し助かりますし、地元に貢献できる仕事ですから遣り甲斐もある筈です。
>また、電話という通信手段が十分に利用できなかったため、別の土地に避難された
方との連絡は希薄でした。私には業者に回収を依頼したかどうか分からないし、業者も
こちらの素性がわからない・・・。疑心暗鬼な状態です。
自分の素性を明かして訳を話し、相手の素性と用件を尋ねれば通常は話してくれるでしょう。
その段階で話しにならなければ一応疑ってかかるほうが良いかもしれません。
車の種類とナンバー、人物の特徴を詳しく控え、何を行なっているか、何を持ち出しているかも記録すれば盗難の捜査に役立つでしょう。
>ホンの一言の連絡があるかないか、をつくづく考えさせられました。
あなたは、理論の通じない心理状態にある人と話したことがありますか?
たった一言でケンカになるんですけど。
しばしば経験しますよ。
掲示板でも同じです。
それでも自分の側があまり熱くならずに喧嘩の仕方を見ていれば、相手の目的が伝わって来るものです。
正直な人の怒り方とウソを付いている人では微妙な違いがあります。
>その場に立って、すぐクラクラするのではありません。
何日も過ごして、じわじわと締め付けられていくのです。
それはある意味、ベトナムでおかしくなった米兵に共通するのではないでしょうか?
これについては既に述べました。
更に言うなら人間は慣れる動物であるという事です。
非常に異常な状況に恐ろしく早く慣れる場合も多いものです。そして、そんな状況にさえ慣れてしまう事がまた、恐ろしいのでもあります。
>行政の不備ですね。
通信インフラが破綻していた状況で、追跡調査にどれだけ人を割けるかは別として。
三宅島程度の人数と、これだけ健全な通信網が整っていれば、まだ楽だとは思います。
>家財道具です。
夜盗は金は期待していなかったようです。
テレビや壷や骨董品など、モノを運び出した形跡があります。
だから、貸し金庫ではなく貸し倉庫なのですが、あいにく輸送手段もこと欠く
状況でした。
前にも述べましたが優先順位の問題になるでしょう。
人命救助の段階で、横で数万円で買える家財道具を掘っている人が居たら怒り出す人も出るでしょう。
行政に頼らず自分で家財を守ろうとするなら、有償で信頼できる知り合いの援助でも頼む一方で安全な場所に運び出す手配をする必要があるでしょう。
行政の側でも全く同じ事が言えると思います。警備と、そして安全な貸倉庫が必要なのでしょう。このような事にどこまで行政が対応出来るのか、対応すべきかは、災害の規模と住民の要望で決まるだろうと思います。
おそらく、現在、このような問題を考慮している自治体は少ないものと思われます。
ただし、被災地の警備については有珠山の避難地域でかなり気をつかってやっていたようにも思います。
幸い、三宅島では島に入る事が難しいので、今のところはそれほど心配しなくても良いのでしょう。
>警備に関してのみなので、誤解なきようお願いします。
なんか論点が最初の頃とはズレている気がします。
あなたの言う事がずれているからでもあります。
後は私が枝葉の問題にも答え過ぎているからです。
>マスコミに関する意見が一般的過ぎるのが残念です。
私は被災地にいたので、どのような報道が流されたのか
いまだに良く分かりません。
マスコミの対応は、転載さんのような方に大いに糾弾して
もらわないと困ります。
それが被災地を外から見ていた人の義務だと思います。
外に居る人間には、マスコミの報道がどれだけ本当なのか判断する材料が非常に少ないのです。
ですから、本当の事を知っている内部の人やその近辺の人に頼るしかありません。
だから最初からあなたが自分の経験を詳細に書いた方が良いと言っているのです。
そうでないと比較の対象がないのですから。
>避難所に関する問題点は指摘してますよ。
ちなみに学校なんて避難所としては欠点だらけです。
一番分かりやすいのは、階段だらけなこと。
脚の不自由な人はどうしたらいいんでしょう?
行
政の発想の貧困さが端的に示されています。
日本ではなぜか避難所というと学校と相場が決まってますが、一晩二晩ならともかくそれ以上の避難生活がわかっている阪神大震災のような状況で学校に住まわせるのは馬鹿げているとしか言い様がありません。
寮や研修所やキャンプ場などなんでも良いですから「寝泊まりして生活する為の施設」を用意する必要があるでしょう。
三宅島や有珠山の避難はこの点ではマシでした。
>どうも、あなたは「人間の心情」が十分に理解できていないようですね。
被災者の視点も持たずに行政の弁護を繰り返すあなたに言われたくないです。
>阪神大震災の最大の特徴は、死者の数です。
6400人の方が亡くなったということの意味がわかりますか?
私だって、両親が目の前で生き埋めになって死にかけたんです。
三宅島も東海水害も、私から見れば、まだマシです。
だって、金さえあれば何とかなるのですから。
けれど、死んだ人は2度と戻りません。
あなたに、目の前で肉親が声をあげて焼け死んでいった遺族の気持ちがわかりますか?
あなたに、埋もれた遺体を掘り返すことの出来ない無念さが分かりますか?
気楽に「心の傷を理由に言うべき事を言わなければ」なんて口にしないで欲しいです。
それは、偽善に等しく聞こえます。
おっしゃる事が変わりますね。
あなたは御自分で震災の事を気楽に話せると言っていたから、そのような余裕のある人がきちんと伝えるべき事を伝えずに居るのは感心しないと言ったのです。
また、無念な感情があってそれを押し殺していたら楽にはなりません。言う事で余計悔しい思いをする事はありますが、誰に言うかを良く選んで行なえばあまり起きない筈です。
他の人の気持ちを完全に分かる事はできませんし、それを求めても仕方ないかもしれません。が、苦しみという点に関してはほとんどの人が理解できるし、共有する事も可能です。
しかし自分から閉じていたら苦痛を一人で抱え込んでいつまでも苦しむだけです。
>私は、可能な限り自力でやりたい人であって、行政の人間ではありません。
夜盗の件は、もし本当の話なら自力で出来なかったから不満を訴えていたのでしょ?
それなのに行政の弁護ばかり繰り返されていらっしゃるのは非常に不自然に感じました。
>学生だったので納税と言われると微妙な立場ですね。
学生は扶養されている分際であれば税金は親御さんの担当です。自分で払っていなくても家族が払っているのですから納税者の一員です。
>サービスの面では、救援物資はそれなりにもらいましたし、父の1ヶ月と母の半年に
及ぶ入院費用も大半を行政の補助でまかなうことが出来たので、満足はしています。
実家は全壊で建て直しを余儀なくされましたが、ある意味、私は恵まれた被災者
だったと思ってます。
満足しているのは確かに恵まれていた印しかもしれません。
>転載さんの言われるサービスとはどのようなものなんでしょう?
情報関係のサービスは不満だらけでしたけど。
全部です。
通常の行政を普通の医療と見るなら、災害時の援助は緊急医療です。
必要な事はすべてやる必要があります。
もちろん色々限度があるのはもちろんですが、備えもやる気も無いのは言語道断です。
とにかく全体の状況を見渡していつどこに何が必要かを見通し、先手先手で対策を指揮できる責任者のグループが居ない事には話になりません。
阪神大震災や三宅島、そして東海の水害ではそのような人物やグループが居たようには思えません。(有珠山の場合は居たのかもしれない)
あるいは総合的な責任者を置かないのであれば、各部署が互いに連絡を取り合って仕事の配分を調整しなければなりません。
掲示板で足りないものを要求し、仕事を振り分けていくのは意外に効果的に思えます。
それにしても情報が円滑に届く為の仕組みが必要です。
災害時に電話が使えるとは限りませんので、無線機や衛星通信があった方がよいでしょう。
ただし電気が無いとそれも使えないので電池の蓄えや自動車を電源として使ったり自転車の発電機から携帯用無線機の電源を確保するなどの工夫も必要でしょう。
そして、私がここで言わなくとも各自治体や国の災害担当者がこんな事は考えて実行している筈なのですが、三宅島の例でも東海水害でも後手後手に回っているように思えます。
自治体の職員は準備も訓練も行き届いているが、首長の政治家や取り巻きが馬鹿な為に足を引っ張られて能力を発揮できていない可能性もありますので、一概に誰の怠慢であると名指しすべきではないかもしれません。
しかし、行政の怠慢である事は明らかですから行政のトップには責任があります。
首長だけでなく下の方までみんな無責任で役立たずであるならば、そんな役所はリストラして廃止し、人の苦しみがわかるボランティアに民間委託した方が税金も安上がりでサービスも向上するかもしれません。
民間委託するにしても本当にガラス張りで行われなければ、また利権争いと政争で結局ろくな事にはなりません。
どちらにしても一度腐った行政にメスを入れるのは私たち住民の義務であると思います。