★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 議論・雑談8 > 613.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
米国イラク攻撃の「踏み絵」
http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/613.html
投稿者 Ddog 日時 2003 年 3 月 03 日 23:49:24:

(回答先: 米国イラク攻撃「石油目的論」の陥穽  − 否定はしないが「石油目的論」では占領支配以降の動きを見誤る − 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 03 日 18:03:17)


キリスト教原理主義者に支配された米国は当然のように強硬姿勢を崩さない。

イラク攻撃は、最後のウルトラCのカードを除けば時間の問題であろう。米国はすでに湾岸海域に航空母艦5隻、地上軍25万人段階まで戦闘準備を進めている。
フセイン・イラク大統領の亡命もしくはクーデターはあるかもしれないが、確率は低い。

イラクへの対応は、世界中に21世紀の新秩序の踏み絵をさしているようだ。
世界各地で反戦のデモが広がりをみせ、イラクには戦争反対の人間の盾となる人達が続々と集結している。見上げた決意だ。自分だけは死なないと思い込んでいるのかもしれない。

イスラム首脳会議でも米国のイラク攻撃に対して反対の声明文が発表され、さらにアラブ首脳会議でも攻撃反対が決議された。トルコ議会では米軍駐留法案が否決されてしまった。これは痛い。

世界は親米派と反米派にほぼ二を核としたグループに対し、独・仏を中心とするグループとでは深刻な対立が生じ、もはや米欧の関係は修復が不可能の状態となってきた。(出来レース説も捨て切れない)

もし米国単独攻撃となれば国連の存在は戦前の国際連盟と同じ道をたどるだろう。国連は崩壊化の道をたどり、米欧の決裂しいては、NATOの瓦解への道を歩み出す事になると思う。

米国は対イラク戦電磁パルス兵器など最新兵器のあらゆるものを使用する大実験場になりそうだ。

米国は一応短期で勝利できるであろうが問題は戦後の国際情勢である。3月号の軍事研究で、江畑謙介の小論文で、イラクは不戦主義でバクダッドまで無抵抗で引き入れる可能性を述べていた。

湾岸地域での戦争は米国にとって気象条件が死活的に重要である。
3月後半には砂嵐、4月前半には40度の高温となる。開戦が早くて3月中旬なら1ヶ月程度でフセイン体制を転覆させねばならない。仮に米国の思惑通り短期で戦争が終結して、フセインを米国の管理下に置いたとしても勝利感はほど遠いものとなろう。


湾岸諸国の政情不安が拡散して、テロの脅威がエスカレートしよう。米国は中東地域全体で米国型の民主主義を推し進めればテロの脅威に勝てると思っているが少し楽観的すぎないかと思う。4〜5年前と違って国際情勢の現実はそれほど単純ではない。2月17日号の当レポートで戦争回避の劇的な変化が起こるかもしれないという世界にとって全てハッピー的な見方を指摘したが、まんざらウソでもなさそうな空気も強まってきた。

米国の超強硬なイラクへの態度がイラクを柔軟な方向へと転換させてきている上に、アラブ首脳会議ではフセイン・イラク大統領の退陣要求文書が提出され、米英のイラク攻撃を回避するにはフセイン大統領の退任しか残されていないとする一部アラブ諸国(UAE)の意向が公然化してきている。まだ3月の中旬あたりに向けてイラク情勢は劇的に変化する可能性が強いといえる。これが米国にとっても最高の身の処方といえよう。

 次へ  前へ

議論・雑談8掲示板へ



フォローアップ:



 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。