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(回答先: Re: 「キリスト教原理主義者」とブッシュ政権は無関係 − キリスト教信仰者に対する冒涜です − 投稿者 TORA 日時 2003 年 3 月 04 日 08:55:47)
原理主義の系譜
確かにキリスト教原理主義者は、クリスチャン、プロテスタントの敬虔なキリスト教徒を冒涜していると私も思います。その点では同感です。
そもそも、宗教の本質を突き詰めた場合、原理主義に陥るのは必然ではなかろうか?私は、この板で日本教を公言しています。これは、日本的宗教観=寛容な宗教規範 の 行動規範の欠如をもたらす欠点はあるものも、ある種理想的な宗教観と思います。本地垂迹説の発明(自然発祥?)は宗教対立を防ぐすばらしい知恵と誇りに思っています。
意外と思われるかもしれないが、もそも原理主義なる言葉は19世紀イギリスで作られた。
産業革命が進行し、教会の権威が低下する中で、「聖書に帰りその言葉に従って生きよう」という提唱を福音派エバンジェリストがしたのが最初とされる。この思想は20世紀初頭アメリカに渡り、1915年その主張をまとめたFundamentalsという小冊子が広く伝播するきっかけとなった。
あっしらさんTORAさんがいうところの、原理主義者とアーミッシュとは、非常に似ているが、似て非なるものだ。
アーミッシュは暴力を否定する。コミュニティの外へは一切働きかけず、外界からの干渉も非暴力で応じる。 これに対して20世紀の原理主義は1925年進化論を教えた教師を逮捕有罪教職追放した有名なスコープ事件に代表されるように非常に暴力的だ。信仰の正当性を社会に押し付け教義に反するものは示威運動 暴力も是認する。
アーミッシュは16世紀スイスに生れ欧州各地で根ついたが、教会を否定した教義ゆえ異端の烙印を押され迫害を受けた。同じく英国教会に迫害されたクエーカー教徒のウイリアム・ペン(ペンシルバニアはペンの土地を意味する)が彼らを救い新しい土地を得て17世紀移住していった。
清教徒の移住に始まるアメリカ建国の歴史が始まるように、それぞれがそれぞれの宗教信仰信念生きる自由を主張できる下地があったからこそ、アーミシュが生き残り、20世紀に入り原理主義が入り込んでも不思議ではなかった。
http://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/takayama22.pdf
アメリカのキリスト教原理主義者とアーミッシュは区別すべきと思います。原理主義者の攻撃性に加え、