現在地 HOME > 掲示板 > 議論・雑談8 > 398.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: Re: 釈迦のメッセ−ジ 投稿者 けん 日時 2003 年 2 月 22 日 13:37:35)
けんさん、こんにちわ。
>ただ私は宗教には否定的で、宗教の根底にはどこか人を支配しょうとする意図がかん
>じられます。
民主主義であれ、共産主義であれ、価値観や世界観というものは、個−類という関係(共同体)の安寧を意図してまとめられたものです。
個人の“わがまま”を規制するものと考えたほうがいいかもしれませんね。
もちろん、個人の“わがまま”を通すためにまとめられた価値観や世界観もあります。
それを「支配の意図」と考えられるなら、宗教を含む現存のほとんどの価値観や世界観が相当すると思っています。
>私の理想は古代日本人の様に宗教とは無縁の世界、生活そのものが天地の理にのっと
>つた自然なものです。
古代日本人も、上述の意味で宗教を持っていました。
共同体が天地の理にのっとった自然な生活をするためでも、宗教(価値観や世界観)が必要です。
>しかし今日のような複雑な状況では本来誰でもが備わっている純粋な霊性或いは魂が
>輝くのはままならぬようです。
>目に見える物のみに固執する限定された世界観が人としての無限の存在から小さな個
>に閉じこめられてる状態にいることに気がつくのが第一歩だと考えてます。
抽象的な概念で体系化された価値観や世界観が、それが生身の人が感じ考えることの妥当性を押し殺していると思っています。
複雑な状況は外的世界ではなく、思念的世界だと思っています。
このような意味で、現在浸透している世界観が「目に見える物のみに固執する限定された世界観」とは考えていません。
生存基盤の保有という根源的条件さえ多数が失ったなかで、感受性と思考力が豊かな生身の人間が、空虚な言葉で織り成された価値観に翻弄されていると思っています。