(回答先: ナブルス、ジェニンでなお激戦〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 08 日 11:14:04)
【エルサレム8日=平野真一】
レバノンのイスラム原理主義過激組織ヒズボラとイスラエル軍は7日、両国国境をはさんで激しく交戦した。戦火が、パレスチナ自治区からレバノン南部に拡大する恐れがさらに強まっている。
ヒズボラは同日夕、イスラエル占領地ゴラン高原付近の同軍陣地数か所に、迫撃砲と対戦車ミサイルを撃ち込んだのに続き、同夜にはイスラエル本土の町2か所をロケット弾や機関銃で攻撃、イスラエル兵6人を負傷させた。イスラエル側は、一昨年5月のレバノン南部撤退後初めて、国境地帯の住民に防空壕待避を命じた。
これに対しイスラエル軍は同夜、レバノン南部のヒズボラ陣地などを戦闘機による空爆や砲撃で攻撃。少なくともレバノン人市民1人を負傷させた。モファズ・イスラエル軍参謀総長は同日、「ヒズボラが一線を越すなら対応の仕方は心得ている」と述べ、レバノンの民間施設や、ヒズボラの後ろ盾シリアのレバノン駐留軍への報復を示唆した。
ヒズボラは先月30日以来ほぼ連日、イスラエルを攻撃。同国を“第2戦線”に引きずり込む構えを見せている。
デミストゥラ国連事務総長特別代表は7日夜、レバノンにはヒズボラの抑止を、イスラエルには自制を、それぞれ強く要求した。バトル駐レバノン米大使もハリリ・レバノン首相に事態沈静化への協力を求めたが、国境付近は一触即発の状態となっている。
(4月8日10:53)