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(回答先: Re: 「ドル安」が「債務切り捨て」になる意味 投稿者 あっしら 日時 2002 年 6 月 29 日 16:56:59)
>これは、自国通貨の債権・債務が、インフレによって減価する論理と同じです。
米国の債務がインフレによって実質的には負担減になるという
論理なら筋が通っていると思います。これなら良く分かります。
ところが実際問題としては、米当局が自国通貨切り下げ方向の
誘導に成功したとしても、それと同率同等のインフレ率が実現
するとは限りません。また、米当局が通貨切り下げによって
インフレを志向したのだ、とは言えない面が多いと思います。
インフレは避けるべきもの、と認識されていると考えるのが普通
ですから。
とすると、例えばプラザ合意によるドル切り下げを考えてみる
と、あれは交易条件の改善のために通貨の交換比率の変更を意図
したのだと見るべきで、「米国政府が自国の債務軽減を図った」
と見るには少し無理があるのではないか、と感じた次第です。
米国債が全て外国の財貨との交換を前提に発行されるなら
ともかく、実態はそうではなく、米ドルベースの財・サービスに
化けているのではないでしょうか。