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(回答先: Re: 金融的利益条件をひたすら考えているのが80年以降の米国当局者です 投稿者 あっしら 日時 2002 年 6 月 30 日 14:27:27)
あっしらさんの該博さにはいつも感嘆しています。
ただ今回の件は私が素人であるせいか、どうも未だに合点がゆきません。
問題のポイントは「ドルの切り下げにより、ドル建て米国債の実質的切り下げになるか(米国政府が得をするか)」ということだと捉えています。
例を挙げます。米国が3年物の国債を利率5%で1億ドル発行し、日本の経済主体がこれを購入したとします。発行時点で1ドル100円。3年後に急激に70円になったとします。
日本の経済主体が損をするのは明らかです。米国政府にとってはどうでしょうか。実質的に債務の切捨てができているでしょうか。
米国政府は3年後1億ドルの償還と150万ドルの利払いを迫られる。ドル安だろうがドル高だろうが変わりありません。米国政府は得もしていなければ、実質債務の切り捨てもできていない。
米国政府がどのように債務切捨てができたのか(得をしたのか)、私が理解できない理由がお分かりいただけたでしょうか。