アルトゥーロ・トスカニーニについて:同時代の指揮者・演奏家の批評から ヴィルヘルム・フルトヴェングラー http://sergejo.seesaa.net/article/114490526.html トスカニーニについて語っている同時代の指揮者・演奏家の批評を幾つかご紹介しようと思います。
三人の人物の著作を取り上げますが、指揮者のヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ウィーン・フィルで長らく楽団長を務めたオットー・シュトラッサー、そして、再び指揮者からオットー・クレンペラー。それぞれ、さまざま温度差はありますが、コンサート用作品に関してはその解釈に疑問はあるけれど、オペラにはもっと長所を感じ、何はともあれ、音色や響きには感心を示していたのが面白いことでした。
こういった領域は、きちっと楽譜を開いて・・・開いても「録音はこの音がはずれている」と間違い探しだけでは詮無い事で、楽譜が一体どういう類いのどんな校訂のものか理解して、その上で、きちっと楽譜が音楽的に読めていないと、上の三人の批評も手前勝手に(文学的な)言葉で判断してしまい兼ねないものでしょう。音楽的に読むといっても、これまたややこしい世界です。 弊ブログには荷が重いですし、そこまでは足を踏み入れたくない領域。 しかし、トスカニーニもプロとアンチそれぞれが強い意見を主張しておりますし、どちらでもない方は、一体なんなんだろうとなんだか迷うことがあるのでは? 細かい内容はところどころ判らずとも、少なくともプロの音楽家の中にも全否定・全肯定とはっきりさせずに、部分的に善し悪しを判断していた方が居たのだな、、、などと知っておくのは良い事かも知れません。そう思っておけば、自分と違う意見を見つけても、そうカッカとなることもないでしょう。 音楽家が音楽的に話をしているのを読んで、「ここは自分は判らないなぁ」と気づかされれば、(文学的)言葉だけを使った、 「ベートーヴェンが判っている/判ってない」 「作品○○の精神・本質を理解している/していない」 などの議論からは身を引いて、せめて自分の感じた音の印象に忠実に・・・といった程度に収まるものかと。呑んで音楽好きな仲間と話でもしていると、判らないなりにも虎の威を借りて「誰がこういっている」なんて引用したいこともままあるのですが、その時もちょっとは控えめになれるかと思います。 勿論、音楽の素養がある方なら、それぞれの言葉からいろいろお分かりになることがあるのでしょう。 ◎ フルトヴェングラーによるトスカニーニ評:『フルトヴェングラーの手記』 W.フルトヴェングラー著『フルトヴェングラーの手記』 https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560037345/look4asyuracom-22/ref=nosim/
本日は、指揮者のヴィルヘルム・フルトヴェングラーによる評価を簡単にご紹介致します。W.フルトヴェングラー著『フルトヴェングラーの手記』のP.70からの小論文『ドイツにおけるトスカニーニ』にあります。もうお読みになった方も多いのでは?
1930年の論文で、すでにこの時、フルトヴェングラーは44歳でベルリンフィルの主席指揮者になって8年目、 指揮者としてのトスカニーニは、オーケストラと指揮者の国ドイツにおいて、かつて他の外国芸術家にはほとんど例がないほどの成功を収めた。この成功の根拠を探り、その純正さ、影響、意義を見当することは無駄ではない。 と文章ははじまります。 私自身はトスカニーニをミラノとチューリヒ、ニューヨークならびにベルリンで聞いた事があり、しかも一、二度に限ったことではなく、数多くの試演にも立ち会っている。 と書いて居りますから、以前から関心があったことが伺えます。取り上げる三人の中では、多分、読む前から想像がつくように、もっとも手厳しい意見。トスカニーニ・ファンの方にも、フルトヴェングラーだったらそう言いそうだ・・・とお腹立て無からんことを! 1930年、トスカニーニはニューヨーク・フィルを連れて欧州に公演に行って居りますから、その時の、できごとでしょうか? ハイドンの交響曲第101番 ニ長調 《時計》の演奏を聴いて、第一楽章ですが (トゥッティが)対立物を真に音楽的・心理学的に結びつけようとする僅かな試みすらも彼によってなされたわけでないことが歴然とした と。ベートーヴェンの交響曲《英雄》では、 ベートーヴェンの音楽の本来の内容を決定するすべてのもの、すなわち有機的なものとか、一つのものが別のものに移行する経過とかは、トスカニーニにとって存在しない。(中略) だがわれわれは、その際、彼がかなりの年齢にいたるまでイタリアのオペラ指揮者にほかならなかったこと、絶えずイタリア・オペラ音楽の諸形式の枠内で思考し、彼にとっては一方ではトゥッテイが、他方では純粋にホモフォニー的なアリアが音楽の基本概念であったということを思い起こす。 この他、記述は詳細に及び、曲のどの部分か、時にはどの楽器の音かまで確認できる書き方をしておりますので、詳細は本書でご確認くださることを。トスカニーニ評を書きながら、フルトヴェングラー自らの音楽観の表出でもあって、観察結果は観察者に影響される・・・と思ったりも致します。この書籍、p.379と厚いものですが、判らないなりに読んでもフルトヴェングラーそして音楽そのものを考えさせられる小論・断章ばかりですから、ご興味あればぜひ。 さて、そんなフルトヴェングラーが疑問を感じてばかりかと言うと、上述のハイドンの第一楽章の総評ですが、 いずれにせよ、トゥッティよりも本質的に印象に残っていたものが、繊細なカンタービレの部分であった。この部分は、ややテンポを緩め、それによって惹起されたいささか意識的な感じを与える印象にもかかわらず、トスカニーニのオーケストラの響きの主要特質、すなわちすべてのカンタービレの部分で聞かれる漂うような優美さと軽快さを実に見事に響かせていた。 と賞賛。クライマックスのトスカニーニ一流の壮大さにも留保付きで感心した旨の記述がありましたが、一番フルトヴェングラーに訴えたのは、この繊細なカンタービレの響きであったようです。 ***** オットー・シュトラッサー著『栄光のウィーン・フィル―前楽団長が綴る半世紀の歴史』 https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4276217806/look4asyuracom-22/ref=nosim/
トスカニーニとフルトヴェングラーの二人の指揮者と長く仕事を共にしたウィーン・フィルの楽団長オットー・シュトラッサー。その自著『栄光のウィーン・フィル―前楽団長が綴る半世紀の歴史』の中には、二人を並列している記述が幾度かでてきます。
トスカニーニは正確さ、音色の美しさに気を配り、フルトヴェングラーは表現力、豊富な力の迸りに心がけ、このようにして、互いに対立しながらしかも互いに相補うこの二人の巨匠の影響力は私たちの上に著しい効果を及ぼし、双方の優れた特徴が一つになり、目に見えて、私たちに最高のフォルムを現出してくれた。 演奏者側から見ても、対照的な二人であったようです。 この部分だけ見ても、上のフルトヴェングラーのトスカニーニ評とほとんど同じ見方をしていたと伺えます。 オットー・シュトラッサーは、上の著書でトスカニーニについてはわざわざ一章を割いて記述。これが音楽的な話は勿論、怒りっぽいイタリア人をなだめる、呑気なウィーンっ子というステレオタイプにうまくはまる(はめた!?)内輪話が多くて、ゆる〜い私は時には声を出して笑いながら、両者に好感を抱いた覚えがあります。 http://sergejo.seesaa.net/article/114490526.html アルトゥーロ・トスカニーニについて:同時代の指揮者・演奏家の批評から 元ウィーン・フィル楽団長 オットー・シュトラッサー http://sergejo.seesaa.net/article/114538115.html
引き続き、往年の名指揮者トスカニーニについて。昨日から、音楽家がどんな風に感じて、ものを評価するかの些細な実例紹介も兼ねて、トスカニーニに関する同時代の音楽家の評価から三人の文章を取り上げて居ります。
世間的には、手放しの賞賛、さもなくば坊主憎けりゃの類いの全否定が結構多いと感じます。しかし、絶賛を浴びた指揮者も、部分部分善し悪し双方を評価している声もあると見れば、「いい」のか、「わるい」のか迷っている方も、ちょっとホッとするものかと(わたくし自身の経験がそうだった・・・というまでであります)。 本日は、ウィーン・フィルで長らく楽団長を務めたオットー・シュトラッサーのトスカニーニ評。シュトラッサーの回顧録『栄光のウィーン・フィル―前楽団長が綴る半世紀の歴史』の中に、一章を割いての記述があります。
この著作、古本でしか手に入らないのが残念ですが、ウィーン・フィルの活動の模様はもちろんのこと、一見、八方丸く収めた記述の中に、共演した指揮者の特質、シュトラッサーによる評価が示されております。トスカニーニやフルトヴェングラーのほか、クナッパーツブッシュ、ベーム、カラヤン、フリッチャイその他、大勢の指揮者が登場。自分の好みの指揮者を見つけるにも中々の好著と存じます。 ◎ 元ウィーン・フィル楽団長 オットー・シュトラッサーのトスカニーニ評:『栄光のウィーン・フィル―前楽団長が綴る半世紀の歴史』 件の章は、第九章 アルトゥーロ・トスカニーニ −大人物の光輝(p.124〜)で、冒頭、当時のトスカニーニの名声の高さを描写します。 私の若い時代に、トスカニーニほど、完璧さと確実さの後光に包まれていた音楽家は世界に存在しなかったと思う。人々は彼についてただ最上級でのみ話した。(略) 彼が二回ウィーンに来た時、私たちは初めて自身の判断を下すことができた。(中略)また私たちの同僚の二人は、バイロイトにおける彼の《トリスタン》上演で共演し、私たちが彼のウィーン登場によって味わったと同様に、そこでの体験に大いに感激していた。 ミラノ・スカラ座の監督、ニューヨーク・フィルハーモニーとニューヨークのメトロポリタン歌劇場、およびバイロイトにおける指揮者として、トスカニーニはとじ世界の大きな音楽中心地の各所に活躍して居り、指揮者中の最も優れた人とは言わない迄も、少なくとも最も重要な巨匠の一人たるに相応しい人物だった。 出会いの時は1933年。この後、トスカニーニのウィーン・フィル客演は1937年迄続きますが、そういった年表・コンサート演目詳細は、例えば、下のwebsiteなどをどうぞ。 http://www.toscaninionline.com/timeline.htm http://www2u.biglobe.ne.jp/~toshome/main/maestro/V/MT-VPOfrm.html さて、最初に楽団が気遣ったのは、当時の楽団長ブルクハウザー主導の下での、怒りっぽいトスカニーニに怒られない対策案!この章この手の内輪話が山ほどありますが、よほど「後から思い出すと良い思い出」だったのでしょう。 ブルクハウザーは、トスカニーニの仕事のやり方や普段の習慣などについてよく情報を得ていて私たちに示し、私たちのとるべき態度について規則を幾つか拵えておいたので、彼の尽力により衝突の可能性が最小限に抑えられた。 会社の接待とでもいいますか、下手すれば新しい担任の先生の噂をする小学生のような姿も浮かんできます。 準備万端の上、いよいよトスカニーニとの初のリハーサル。 私たちがすぐに感じ取った、絶対に妥協を許さない意志は、彼の顔の鋭い輪廓からうかがい知れた。(中略)最初から私たちは、立派に稽古をつけることを心得ている、そして信じ難いほどの集中力とエネルギーを以てしかも能率的に仕事をすることを弁えている、一人の芸術家を前にしていることを悟った。 最初の印象からして、既に立派な芸術家たる風貌を感じさせたのでした。 トスカニーニとの練習風景の仔細はぜひ本書にお確かめを。輪を描く指揮や、大事なところで指揮棒をふらない術など、トスカニーニ由来ではないかとちらっと示唆されて居ります。重要なことは、トスカニーニが
「すべての音楽は歌うことに由来する」 と常々言っていたことかと思います。 読んでいて笑ってしまうのが、怒りっぽいイタリア人と呑気なウィーンっ子という見事な典型的図式での練習中の騒動。楽団員が肝を冷やしているところ、第一ヴァイオリンの古老アルノルト・ロゼェが所謂逆ギレ気味になり、そんなロゼェにさすがのトスカニーニも気をつかったり、と殆どコメディのような状況。 しかし、段々団員も対応に慣れて来て、傑作なのは、ヴェルディの《ファルスタッフ》の練習中のできごとで、オーボエのグループが(多分、意図的に)慣れない代理奏者を第一オーボエに据えて、 何とマエストロが爆発する箇所の小節番号の数で賭けをし、それで儲けたのだ! 欧州の古都の百戦錬磨の楽団員だけあって、狸だな・・・と感心致します。もう一つ練習中のことで、記憶に残った記述は、 彼は音楽の事柄に関しては、決して専制君主であったことはない。彼は支持を与えたが、ソロを弾いている同僚を圧迫したりはせず、それぞれにその人独自の音楽の道を行かせ、誰をも決して神経質にしなかった。普通のオーケストラの楽員の生活では本当に滅多にないことだが、そのうちには私たちの側から、余分にリハーサルをしてくれるように彼に頼むようにさえなった。 でした。 ◎ ウィーン・フィル元学団長シュトラッサーによるトスカニーニおすすめ名盤(CD) さて、そんなシュトラッサーがトスカーニーニとの共演で上手く行った曲として挙げているのが、例えば、モーツァルト:交響曲第35番ニ長調K.385、ブラームスのハイドンの主題による変奏曲 変ロ長調 Op.56a。
ザルツブルグ音楽祭では、ヴェルディ:歌劇《ファルスタッフ》、ベートーヴェン:歌劇《フィデリオ》、ワグナー:《ニュルンベルクのマイスタージンガー》。どういう美しい表現で、これらの良い公演の記述をしているか、、、これもぜひ本書でお確かめのほどを。 逆に、今ひとつだと感じたものとしては、ベートーヴェンやブルックナーの交響曲に、モーツァルトの《魔笛》を挙げて居りました。 ウィーン・フィルとの録音はみつけられませんでしたが、ザルツブルグ公演は録音が出ております。上の写真やリンクがそれにあたります。 ***** 前回の末尾に、トスカニーニとフルトヴェングラーの両者を比較したシュトラッサーの言葉を引用しました。 トスカニーニは正確さ、音色の美しさに気を配り、フルトヴェングラーは表現力、豊富な力の迸りに心がけ、このようにして、互いに対立しながらしかも互いに相補うこの二人の巨匠の影響力は私たちの上に著しい効果を及ぼし、双方の優れた特徴が一つになり、目に見えて、私たちに最高のフォルムを現出してくれた。 本日は、もう一つ別の比較で締めくくろうと思います。トスカニーニへの評価としてよく言われる「作品に忠実」に関するもの。 人々は当時トスカニーニを、「作品に忠実」という主義、すなわち、スコアから認め得る作曲者の意図にのみ従うという解釈の方法−の代表者と見なしていた。事実、彼の演奏には、楽譜が表しているものによって許されないような、如何なる変更もデュナーミク上のニュアンスも存在しなかった。当然、様々な解釈が可能と思われる諸問題は未解決にされていた。(略) これに反してフルトヴェングラーは、私の思うに、楽譜に示されているものの全く独自な解釈に努めた。彼は、“楽譜の背後”にあるもの、すなわち、情緒の充溢とか盛り上がり−それは楽譜ではただ不完全にしか伝えられないが−を、先ず何よりも読み取ろうと努力した。 前掲書 P.142 http://sergejo.seesaa.net/article/114538115.html アルトゥーロ・トスカニーニ:同時代の指揮者・演奏家の批評から 指揮者オットー・クレンペラー https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4572001170/look4asyuracom-22/ref=nosim/ 引き続き、往年の名指揮者トスカニーニについての同時代の指揮者・演奏家の言葉をご紹介しながら、「プロの方もこういう見方をするのか・・・」、「いろいろなものの見方があるなぁ・・・」と体感する企画です。
英書Conversation with Klemperer https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0571135617/look4asyuracom-22/ref=nosim/
本日は指揮者オットー・クレンペラー(Otto Klemperer 1885-1973)がトスカニーニをどう判断したか。それは邦訳で、ピーターヘイワース編『クレンペラーとの対話』にありますが、リンク先ご覧の通り、現時点では、中古のみにしてその値付けが・・・。何十年と神田の古書街をあるいた小生としては、はなはだ疑問な価格です。 英語版のPeter Heyworth ed., Conversations with Klempererもあって、これが存外読み易いので、お手に取られる際はこちらもご一考を。小生も英語版しか読んで居らず、ページ数などもすべて英語版に従って居ります。 ◎ 指揮者クレンペラによるトスカニーニ評:『クレンペラーとの対話』 最初にトスカニーニの話が出てくるのは、指揮者兼作曲家のグスタフ・マーラーがトスカニーニを聞いた感想の話。アルマ・マーラーから伝え聞いた由。 マーラーがニューヨークはメトロポリタン歌劇場(MET)にデビューしたのは、1908年。演目はワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》でした。そして、すぐ後に、METに招聘されたトスカニーニも《トリスタン》を公演。通常、同じ演目は時期が近いうちは取り上げないのですが、《トリスタン》でなければ振らないという条件がトスカニーニから出されていたそうです。 そのトスカニーニの公演を聞いたマーラーの感想が、 これは僕らの《トリスタン》じゃない。でも、この指揮者は自分がなにをしたいのかよく判っているね。 だったと(前掲書 p.32)。
この書籍、1969年当時、スイスはチューリヒに居を構えていた最晩年のクレンペラーにインタビューしたもので、インタビューの言葉は、英語とドイツ語双方でなされたそうです。自伝的な事柄から音楽観、作曲家はもちろん、同時期の指揮者・演奏家の感想も語って貰うという主旨で、この時代の大きなfigureだったトスカニーニも、幾度も言及されて居ります。その中でも一番まとまっていて、しかも、一番ユニークと思われる見方は、19世紀末から20世紀にかけてのドイツの大指揮者 アルトゥール・二キシュ Arthur Nikischと同系列の指揮者として、論じている部分かと思います。 ニキシュは、ハンス・フォン・ビューローの後にベルリン・フィルを率い、後、その後任となるフルトヴェングラーも若き日にリハーサルや公演に通って、多くを学んだという人物。 引用は拙訳にて、各種不備はご容赦を(前掲書 p.115〜116。) 指揮者に関して、わたしが強く考えている区別は、自分で作曲もする指揮者と、指揮のみをする指揮者というものです。そして、ニキシュは作曲をしない指揮者の典型でした。彼は大変なヴィルトゥオーゾでしたよ。R.シュトラウスも高く評価しておりました。しかし、私見では、ニキシュは音楽家であるよりも、良い指揮者であったのです。シューマンの交響曲を素晴らしく指揮しました、それと、ワーグナーに、R.シュトラウス。格別に見事だったのは、《タンホイザー》の序曲。そして、なによりも、チャイコフスキーの悲愴交響曲、圧巻でした。音響の非常な美しさ。コントロールされていて、それでいて、決して情熱を失う事がない。いやはや、ニキシュは素晴らしいものでしたよ。(略) マーラーと比較して、ニキシュの音楽へのアプローチは非常に違ったものでした。ニキシュは、「私が指揮ができるのは、音楽を心で感じた時だけだ」と常々いっておりました。その通りだったと思います。彼の音楽に対する姿勢は大変ロマンティックでした。お分かりでしょう?R.シュトラウスやマーラーを一方において、もう一方にニキシュを置いた時のその違い、それは、シュトラウスやマーラーは作曲家であり、ニキシュはただ指揮者であるということです。甚だ優れた指揮者でしたが。 ロマンテックという言葉も、さまざまに使われるので、私などには一体なんなのか・・・音楽だけでも随分ロマンティックと言われるものの印象が異なってなにがなんだかです。 シュレーゲル『ロマン派文学論』 https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4572001170/look4asyuracom-22/ref=nosim/ 元々は文学から来た言葉だしと、ノヴァーリスやホフマンを読んだり、理論系でシュレーゲル『ロマン派文学論』やジャン・パウルの『美学入門』を読んだものですが、読めば読んだでまたややこしく、幻想的な想像力の飛翔に、皮肉な態度があるとか、ないとか、、、取りあえずは、情感に溢れ・こちらに様々なイメージを膨らませるとか、時には感傷的ということも視野に入れて、、、などとそんなことを思っておけば良いかと思います。
上の発言で大事なのは、自ら非感傷派と位置づけたR.シュトラウスと、聴くものも自らも耽溺したいわれるマーラーを一緒のグループとして、ニキシュと対比している事。この間にあるものが、作曲をしているものなら判る音楽へのあるアプローチであること。後で、引用する部分を読んでも、作曲するかしないのかによる差は、ロマンティックか否かとは違う差であることは確かです。 ここで、質問者ヘイワースが話を「トスカニーニはいかがでしたか?」と話題を振ります。 並外れた音響感覚と記憶力をもった素晴らしい指揮者でしたよ。根っこのところでは、言葉の最上の意味でナイーヴな。彼もまた作曲をしない指揮者でした。彼は自分の望む所を正確にしり、それを如何に実現させるかしっていました。彼が望む所にいつも、納得したわけではありませんが、大変高く評価します。幾つものリハーサルに行きましたが、あの格別な音を彼がいかにものにしたかは不思議なこと(miracle)でした。彼の指揮の身振りと関係があるとは思えなかったのです。 クレンペラーはトスカニーニをニキシュと同じ系列にいれます。この「作曲をするか/しないか」に由来するとクレンペラーが感じている差が、作曲をしない聞き手のわれわれにも判るものなのか・・・ ◎ 指揮者クレンペラーによるトスカニーニのおすすめ クレンペラーはこの後、あれは良い、これは今ひとつと、トスカニーニの公演を思い出します(クレンペラーが聴いたものとは異なりますが、各種録音が出ている曲はリンクしておきました)。 ハイドンの時計交響曲、良かったですね。その頃、レスピーギのなにかも指揮しました − 確か《ローマの松》という名前だったような。酷い作品だと思うのですが、トスカニーニ指揮の演奏は目を見張るものでした。それに、彼のワーグナーは、非常に、非常に良かった。ミラノで《マイスタージンガー》を聴きましたが、それは素晴らしいものでした。(略) ベートーヴェンの交響曲第1番は素晴らしかった−クリアーで非ロマンティックでした。しかし、例えば、第7番のトリオは大変早過ぎた。私が知る限り、これは古いオーストリアの巡礼者の歌、アヴェ・マリアをもとにしています。トスカニーニはこれを知らなかったのでしょう。テンポを遅くとってはじめて意味をなします。スケルツォに対照的になるべきですから。 間に、暗譜の問題を挟んで、ヴェルディのオペラは手放しで賞賛。 1929年、彼はスカラ座の歌手とオーケストラをベルリンに率いて指揮をし、《イル・トロヴァトーレ》、《ファルスタッフ》そして《ランメルモールのルクレチア》は忘れる事のできない公演でしたよ。 序でながら、暗譜の問題ですが、クレンペラーは自分は使うし、なぜ暗譜をするのか判らないという立場。クレンペラーの世代には、そもそも暗譜の必要性が、不思議なこととも思いますが、これは最近でも、まだまだ必須とされていることなのでしょうか? ***** さて、三回にわたって,ご紹介した同時代の指揮者・演奏家によるトスカニーニ評。 細部では指摘するポイントや取り上げる題材が異なるものの、音の響きをみな賞賛し、特にヴェルディとワーグナーのオペラを素晴らしいと思っていたところでは一致しておりました。 細部で指摘する部分がまた面白かったりしますし、それぞれ、トスカニーニ以外の話題も豊富な読み応えのある書籍ですから、ぜひお手に取ってご覧になられることを! 結局のところ、感想は自分で素直に感じるしかない・・・伝記的な事実や世間の評価も考慮にいれるべき時もありましょうが、やはり、素直に自分で感じてみる、これが根幹だと思います。 わたしも当然録音でしかトスカニーニを聴かない世代ですが、この三回で取り上げた各々が感銘を受けた音の響きの素晴らしさは、今でもコンサート・ホールでの良い公演でしか体験できない響きだったのだろうな、少なくとも実演を聴いたら大変違う感想があったろうな、、、と想像致します。トスカニーニに限らずの話で、録音物で心底感銘を受けることが確かにありながら、やはり、録音物ではなかなか再現が難しい響きがあるということでしょう。(一言!オペラものに関しては、コンサートホール形式よりも、音は悪くても実況ものが良いと思います。) では! http://sergejo.seesaa.net/article/114595867.html
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トスカニーニRCAコレクション|LAWSON-TICKET & HMV NEWS http://www.hmv.co.jp/en/news/article/1201070002/ トスカニーニの最晩年の録音にも関わったRCAの名プロデューサー、故ジャック・ファイファーが全面的に監修・プロデュースし、1992年に発売された82枚組のボックスセット「アルトゥーロ・トスカニーニ・コレクション」(当時は12万円以上もしていました)のカップリングを基本的に踏襲、これにCD2枚分となるEMIへのBBC交響楽団との正規セッション録音を追加収録。さらに、トスカニーニの生涯を追ったドキュメンタリーDVD「トスカニーニ〜ザ・マエストロ」の完全版も収められるという大規模な構成。
【トスカニーニについて モーティマー・H・フランク】 このボックスセットは、トスカニーニがNBC交響楽団のみならず、ニューヨーク・フィル、フィラデルフィア管、ミラノ・スカラ座管、そしてBBC響と残した正規録音を全て収めたものである。 1920年〜21年にかけてアコースティック録音されたミラノ・スカラ座管との録音に始まり、1954年の引退の年まで、トスカニーニがその後半生でオペラ上演から遠ざかり、演奏会での指揮にほぼ専念することになった約30年間の軌跡をたどることが出来る。 NBC響とのさまざまな録音を聴けばよく判ることだが、『トスカニーニはいつも同じ演奏をした』という一般的なイメージは大きな誤りである。一例をあげるとすれば、1939年、1949年、そして1953年の3種類の演奏が収録されているベートーヴェンの『英雄』が好適だろう。それぞれの演奏はお互いに少ずつ異なっていて、トスカニーニが同じ作品においても常に自分の演奏解釈を見直していたことを如実に示しているのだ。 1939年の録音はもともと演奏会のライヴ録音であり、SPで発売された時には、音質面では問題があり、ドライで窮屈な音として悪名を馳せた。しかしCD化に当たっては、NBCによる放送用レフェレンス・マスターディスクを使用することで、1950年代のLPを思わせるようなヴィヴィッドな音が蘇っている。 NBC響との演奏を、ニューヨーク・フィルやフィラデルフィア管との演奏と比べると、その演奏の変化や差異は一層際立ったものになる。つまりトスカニーニはいつも前進していたのである。常にアクティヴに演奏作品を検討し直し、1回1回の演奏に極限の集中力をもって臨んだため、同じ曲を演奏しても二度と同じ演奏にはならなかった。それを味わうのがトスカニーニの録音の醍醐味であり、このボックスセットはその意味で、尽きぬことのない楽しみと満足感を聴く者に不えてくれるのである。 (モーティマー・H・フランクは、ウェイヴ・ヒル・トスカニーニ・コレクション・キュレイターで、トスカニーニとNBC響に関する研究書『アルトゥーロ・トスカニーニNBCイヤーズ』を著したトスカニーニ研究の第一人者) 【収録情報】 Disc1:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』(1949年11月28日&12月5日, カーネギー・ホール) ・ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 Op.21 (1951年12月21日, カーネギー・ホール) Disc2:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92 (1951年11月9&10日, カーネギー・ホール) ・ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 Op.36 (1949年11月7&9日&1951年10月5日, カーネギー・ホール) Disc3:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』(1952年1月14日, カーネギー・ホール) ・ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60 (1951年2月3日, カーネギー・ホール) Disc4:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』(1952年3月22日, カーネギー・ホール) ・ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 Op.93 (1952年11月10日, カーネギー・ホール) ・ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 (1939年11月4日, Studio 8H) Disc5:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』(1952年3月31日&4月1日, カーネギー・ホール) アイリ−ン・ファーレル(Sp), ナン・メリマン(Ms), ジャン・ピアース(T), ノーマン・スコット(Bs), ロバート・ショウ合唱団 Disc6:NBC交響楽団 ・ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68 (1951年11月6日, カーネギー・ホール) ・ブラームス:大学祝典序曲 Op.80 (1948年11月6日, Studio 8H) ・ブラームス:ハンガリー舞曲第1, 17, 20, 21番 (1953年2月17日, カーネギー・ホール) Disc7:NBC交響楽団 ・ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73 (1952年2月11日, カーネギー・ホール) ・ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a (1952年2月4日, カーネギー・ホール) ・ブラームス:悲劇的序曲 Op.81 (1953年11月22日, カーネギー・ホール) Disc8:NBC交響楽団 ・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90 (1952年11月4日, カーネギー・ホール) ・ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調 Op.102 (1948年11月13日, Studio 8H) ミッシャ・ミシャコフ(Vn),フランク・ミラー(Vc) Disc9:NBC交響楽団 ・ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98 (1951年12月3日, カーネギー・ホール) ・ブラームス:ワルツ集『愛の歌』Op.52 (1948年11月13日, Studio 8H) ・ブラームス:運命の女神たちの歌 Op.89 (1948年11月27日, Studio 8H) Disc10:NBC交響楽団 ・モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲K.492 (1947年11月8日, Studio 8H) ・モーツァルト:交響曲第35番ニ長調K.385『ハフナー』(1946年11月4日, Studio 3A) ・モーツァルト:ファゴット協奏曲変ロ長調K.191 (1947年11月18日, Studio 8H) ・モーツァルト:ディヴェルティメント第15番変ロ長調K.287 (1947年11月18日, Studio 8H) レオナード・シャロウ(Fg) Disc11:NBC交響楽団 ・モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.543 (1948年3月6日, Studio 8H) ・モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550 (1938年3月7日&1939年2月27日, Studio 8H) ・モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551『ジュピター』(1945年6月22日&1946年3月11日, カーネギー・ホール) Disc12:NBC交響楽団 ・ハイドン:交響曲第88番ト長調『V字』Hob.I-88 (1938年3月8日, Studio 8H) ・ハイドン:交響曲第94番ト長調『驚愕』Hob.I-94 (1953年1月26日, カーネギー・ホール) ・ハイドン:交響曲第98番変ロ長調Hob.I-98 (1945年5月25日, Studio 8H) Disc13:NBC交響楽団 ・ハイドン:交響曲第101番ニ長調『時計』Hob.I-101 (1946年10月9日&11月6日, 1947年6月12日, Studio 3A) ・ハイドン:交響曲第99番変ホ長調Hob.I-99 (1949年3月12日, Studio 8H) ・ハイドン:協奏交響曲変ロ長調Hob.I-105 (1948年3月6日, Studio 8H ) ミッシャ・ミシャコフ(Vn), フランク・ミラー(Vc), パオロ・レンツィ(Ob), レナード・シャロウ(Fg) Disc14:NBC交響楽団 ・シューベルト:交響曲第8(7)番ロ短調D.759『未完成』(1950年3月12日&6月2日, Studio 8H ) ・シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944『ザ・グレイト』(1953年2月9日, カーネギー・ホール) Disc15:NBC交響楽団 ・シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485 (1953年3月17日, カーネギー・ホール) ・シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944『ザ・グレイト』(1947年2月25日, カーネギー・ホール) Disc16:NBC交響楽団 ・シューマン:交響曲第3番変ホ長調 Op.97『ライン』(1949年11月12日, Studio 8H ) ・シューマン:劇音楽『マンフレッド』Op.115 (1946年11月11日, カーネギー・ホール) ・ウェーバー:歌劇『オイリアンテ』序曲J.291 (1951年10月29日, カーネギー・ホール) ・ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』序曲J.277 (1952年1月3日, カーネギー・ホール) ・ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲J.306 (1952年8月5日, カーネギー・ホール) Disc17:NBC交響楽団 ・メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調 Op.90『イタリア』(1954年2月26〜28日, カーネギー・ホール) ・メンデルスゾーン:交響曲第5番ニ長調 Op.107『宗教改革』(1953年12月13日, カーネギー・ホール) ・メンデルスゾーン:劇音楽『夏の夜の夢』Op.61〜スケルツォ (1946年11月6日, Studio 3A) ・メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲変ホ長調 Op.20〜スケルツォ (1945年6月1日, Studio 8H) Disc18:NBC交響楽団 ・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』(1947年11月24日, カーネギー・ホール) ・チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』組曲 Op.71a (1951年11月19日, カーネギー・ホール) Disc19:NBC交響楽団 ・チャイコフスキー:交響曲『マンフレッド』Op.58 (1949年12月5日, カーネギー・ホール) ・チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』(1946年4月8日, カーネギー・ホール) Disc20:NBC交響楽団 ・フランク:交響曲ニ短調 (1940年12月14日&1946年3月24日, Studio 8H) ・サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調 Op.78『オルガン付き』(1952年11月15日, カーネギー・ホール) Dics21:NBC交響楽団 ・シベリウス:交響曲第2番ニ長調 Op.43 (1940年12月7日, Studio 8H) ・シベリウス:交響詩『ポヒョラの娘』Op.49 (1940年12月7日, Studio 8H) ・シベリウス:トゥオネラの白鳥 Op.22-2 (1944年8月27日, Studio 8H) ・シベリウス:交響詩『フィンランディア』Op.26 (1952年8月5日, カーネギー・ホール) Dics22:NBC交響楽団 ・ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調 Op.60『レニングラード』(1942年7月19日, Studio 8H) Dics23:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』(1939年10月28日, Studio 8H) ・ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 Op.93 (1939年4月17日, Studio 8H) Dics24:NBC交響楽団 ・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95,B.178『新世界より』(1953年2月2日, カーネギー・ホール) ・コダーイ:組曲『ハーリ・ヤーノシュ』(1947年11月29日, Studio 8H) ・スメタナ:『モルダウ』T.111 (1950年3月19日, Studio 8H) Dics25:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』(1939年2月27日,3月 1日&29日, Studio 8H) ・ベートーヴェン:七重奏曲変ホ長調 Op.20 (1951年11月26日, カーネギー・ホール) ・ベートーヴェン:劇音楽『エグモント』序曲 Op.84 (1953年1月19日, カーネギー・ホール) Dics26:NBC交響楽団 ・ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68 (1941年3月10日&4月14日,12月11日, カーネギー・ホール) ・ブラームス:セレナード第2番イ長調 Op.16 (1942年12月27日, Studio 8H) Dics27:NBC交響楽団 ・ケルビーニ:交響曲ニ長調 (1952年3月10日, カーネギー・ホール) ・ケルビーニ:歌劇『アリ・ババ』序曲 (1949年12月3日, Studio 8H) ・ケルビーニ:歌劇『アナクレオン)序曲 (1953年3月21日, カーネギー・ホール) ・ケルビーニ:歌劇『メデア』序曲 (1950年2月18日, Studio 8H) ・チマローザ:歌劇『秘密の結婚』序曲 (1943年11月14日, Studio 8H) ・チマローザ:歌劇『計略結婚』序曲 (1949年11月12日, Studio 8H) Dics28:NBC交響楽団 ・プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調『古典交響曲』Op.25 (1951年10月15日, カーネギー・ホール) ・ショスタコーヴィチ:交響曲第1番ヘ短調 Op.10 (1944年3月12日, Studio 8H) ・グリンカ:幻想曲『カマリンスカヤ (1940年12月21日, Studio 8H) ・リャードフ:キキモラ Op.63 (1952年7月29日, カーネギー・ホール) ・ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシュカ』(1911年版)〜第1場『謝肉祭の市場』/第4場『謝肉祭の市場』夕方) (1940年12月21日, Studio 8H) Dics29:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』(1953年12月6日, カーネギー・ホール) ・モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550 (1950年3月12日, Studio 8H) Dics30:NBC交響楽団 ・R・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』Op.35 (1953年11月22日, カーネギー・ホール) ・R・シュトラウス:交響詩『死と変容』Op.24 (1952年3月10日, カーネギー・ホール) フランク・ミラー(Vc) Disc31:NBC交響楽団 ・R・シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』Op.20 (1951年1月10日, カーネギー・ホール) ・R・シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』Op.28 (1952年11月4日, カーネギー・ホール) ・R・シュトラウス:楽劇『サロメ』Op.54〜7枚のヴェールの踊り』(1939年1月14日, Studio 8H) ・ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』〜夜明けとジークフリートのラインへの旅 (1941年3月17日&5月14日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:ジークフリート牧歌 (1946年3月11日, カーネギー・ホール) Disc32:NBC交響楽団 ・レスピーギ:交響詩『ローマの松』(1953年3月17日, カーネギー・ホール) ・レスピーギ:交響詩『ローマの噴水』(1951年12月17日, カーネギー・ホール) ・レスピーギ:交響詩『ローマの祭り』(1949年12月12日, カーネギー・ホール) Disc33:NBC交響楽団 ・ベルリオーズ:交響曲『イタリアのハロルド』Op.16 (1953年11月28&29日, カーネギー・ホール) ・ベルリオーズ:劇的交響曲『ロメオとジュリエット』Op.17〜第2部 (1947年2月17日, カーネギー・ホール) カールトン・クーリー(Va) Disc34〜35:NBC交響楽団 ・ベルリオーズ:劇的交響曲『ロメオとジュリエット』Op.17(全曲) (1947年2月9&16日, Studio 8H) ・ビゼー:『アルルの女』組曲より (1952年8月5日, カーネギー・ホール) ・ビゼー(トスカニーニ編):『カルメン』組曲より (1952年8月5日, カーネギー・ホール) グラディス・スウォザート(Ms), ジョン・ガリス(T), ニコラ・モスコーナ(Bs), ピーター・ウィロウスキー合唱団 Disc36:NBC交響楽団 ・ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲『展覧会の絵』(1953年1月26日, カーネギー・ホール) ・エルガー:エニグマ変奏曲 Op.36 (1951年12月10日, カーネギー・ホール) Disc37:NBC交響楽団 ・メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』Op.21&61〜序曲/間奏曲/夜想曲/スケルツォ/結婚行進曲/終曲 (1947年11月4日, カーネギ ー・ホール) ・メンデルスゾーン:八重奏曲変ホ長調 Op.20 (1947年3月30日, Studio 8H) Disc38:NBC交響楽団 ・ドビュッシー:交響詩『海』(1950年6月1日, Studio 8H) ・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 (1953年2月13&14日, カーネギー・ホール) ・ドビュッシー:管弦楽のための『映像』〜イベリア (1950年6月2日, Studio 8H) ・ドビュッシー:夜想曲〜雲/祭り (1948年3月27日, カーネギー・ホール) Disc39:NBC交響楽団 ・ガーシュイン:パリのアメリカ人 (1945年5月18日, Studio 8H) ・スーザ:カピタン行進曲 (1945年5月18日, Studio 8H) ・グローフェ:組曲『大峡谷』(1945年9月10日, カーネギー・ホール) ・バーバー:弦楽のためのアダージョ Op.11 (1942年3月19日, カーネギー・ホール) ・スーザ:星条旗よ永遠なれ (1945年5月18日, Studio 8H) ・スミス(トスカニーニ編):星条旗 (1942年3月19日, カーネギー・ホール) Disc40:NBC交響楽団 ・ラヴェル:バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲 (1949年11月21日, カーネギー・ホール) ・フランク:交響詩『プシュケ』〜第4曲『プシュケとエロス』(1952年1月7日, カーネギー・ホール) ・デュカス:『魔法使いの弟子』(1950年3月19日, Studio 8H) ・サン=サーンス:『死の舞踏』Op.40 (1950年6月1日, Studio 8H) ・ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』Op.9 (1953年1月19日, カーネギー・ホール) ・ベルリオーズ:劇的交響曲『ロメオとジュリエット』Op.17〜マブ女王のスケルツォ (1951年11月10日, カーネギー・ホール) ・ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』Op.24〜ラコッツィ行進曲 (1945年9月2日, Studio 8H) ・トマ:歌劇『ミニョン』序曲 (1952年7月29日, カーネギー・ホール) Disc41:NBC交響楽団 ・ワルトトイフェル:『スケーターズ・ワルツ』 (1945年6月28日, カーネギー・ホール) ・L.モーツァルト:『おもちゃの交響曲』 (1941年2月15日, Studio 8H) ・J.シュトラウスII世:『トリッチ・トラッチ・ポルカ』 Op.214 (1941年5月6日, カーネギー・ホール) ・J.シュトラウスII世:『美しく青きドナウ』 (1941年12月11日&1942年3月19日, カーネギー・ホール) ・スッペ:『詩人と農夫』序曲 (1943年7月18日, Studio 8H) ・ポンキエルリ:歌劇『ジョコンダ』〜時の踊り (1952年7月29日, カーネギー・ホール) ・パガニーニ:常動曲 Op.11 (1939年4月17日, Studio 8H) ・J.S.バッハ:G線上のアリア (1946年4月8日, カーネギー・ホール) ・ウェーバー:舞踏への招待 Op.65 (1951年9月28日, カーネギー・ホール) ・グリンカ:スペイン序曲第1番『ホタ・アラゴネーサ』 (1950年3月4日, Studio 8H) Disc42:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61 (1940年3月11日, Studio 8H) ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37 (1944年10月29日, Studio 8H) ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn), アルトゥール・ルービンシュタイン(P) Disc43:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58 (1944年11月26日, Studio 8H) ・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15 (1945年8月9日, カーネギー・ホール) ルドルフ・ゼルキン(P:4番), アニア・ドーフマン(P:1番) Disc44:NBC交響楽団 ・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83 (1940年5月9日, カーネギー・ホール) ・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23 (1941年5月6&14日, カーネギー・ホール) ヴラディーミル・ホロヴィッツ(P) Disc45:NBC交響楽団 ・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23 (1943年4月25日, カーネギー・ホール) ・ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』 (ピアノ版) (1951年4月23日, カーネギー・ホール) ヴラディーミル・ホロヴィッツ(P) Disc46:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 (1945年6月1日, Studio 8H) ・ベートーヴェン:序曲『献堂式』Op.124 (1947年12月16日, Studio 8H) ・ベートーヴェン:序曲『コリオラン』Op.62 (1945年6月1日, Studio 8H) ・ベートーヴェン:劇音楽『エグモント』序曲 Op.84 (1939年11月18日, Studio 8H) ・ベートーヴェン:『プロメテウスの創造物』序曲 Op.43 (1944年12月18日, Studio 8H) ・ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第2番 (1939年11月25日, Studio 8H) ・ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 Op.135〜第3楽章、第2楽章 (1938年3月8&18日, Studio 8H) Disc47:NBC交響楽団 ・グルック:歌劇『アウリスのイフィゲニア』序曲 (1952年11月21&22日, カーネギー・ホール) ・グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』第2幕 (1952年11月20~22日, カーネギー・ホール) ・グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』第2幕〜精霊の踊り (1946年11月4日, Studio 3A) ・ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』第1幕〜悪者よ、どこへ急ぐのだ (1945年6月14日, カーネギー・ホール) バーバラ・ギブソン(Sp), ナン・メリマン(Ms), ローズ・バンプトン(Sp), ロバート・ショウ合唱団 Disc48:NBC交響楽団 ・ロッシーニ:歌劇『アルジェのイタリア女』序曲 (1950年4月14日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『ブルスキーノ氏』序曲 (1945年6月8日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『セビリャの理髪師』序曲 (1945年6月28日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『シンデレラ(チェネレントラ)』序曲 (1945年6月8日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『どろぼうかささぎ』序曲 (1945年6月28日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『コリントの包囲』序曲 (1945年6月14日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『セミラーミデ』序曲 (1951年9月28日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』序曲 (1953年1月19日, カーネギー・ホール) Disc49:NBC交響楽団 ・ワーグナー:歌劇『ローエングリン』〜第1幕への前奏曲 (1951年2月22日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:歌劇『ローエングリン』〜第3幕への前奏曲 (1951年10月22日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第1幕への前奏曲 (1946年3月11日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』〜第3幕への前奏曲 (1951年11月26日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』〜第1幕への前奏曲 (1949年12月22日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』〜聖金曜日の音楽 (1949年12月22日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:序曲『ファウスト』(1946年11月11日, カーネギー・ホール) Disc50:NBC交響楽団 ・ワーグナー:歌劇『タンホイザー (パリ版)〜序曲とヴェヌスベルクの音楽 (1952年11月8日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:歌劇『ローエングリン』〜第1幕への前奏曲 (1941年3月17日&5月6日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』〜愛の死 (1942年3月19日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』〜ワルキューレの騎行 (1946年3月11日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』〜夜明けとジークフリートのラインへの旅 (1949年12月22日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』〜ジークフリートの死と葬送行進曲 (1952年1月3日, カーネギー・ホール) Disc51:NBC交響楽団 ・モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲 (1941年2月15日, Studio 8H) ・ドニゼッティ:歌劇『ドン・パスクァーレ』序曲 (1951年10月5日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』〜6人の踊り (1945年6月8日, カーネギー・ホール) ・カタラーニ:歌劇『ワリー』〜第4幕への前奏曲 (1952年8月5日, カーネギー・ホール) ・カタラーニ:歌劇『ローレライ』〜水の精の踊り (1952年8月5日, カーネギー・ホール) ・プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』〜間奏曲 (1949年12月10日, Studio 8H) ・ヴェルディ:歌劇『ルイザ・ミラー』序曲 (1943年7月25日, Studio 8H) ・ヴェルディ:歌劇『椿姫』〜第1幕への前奏曲 (1941年3月10日, カーネギー・ホール) ・ヴェルディ:歌劇『椿姫』〜第3幕への前奏曲 (1941年3月10日, カーネギー・ホール) ・ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲 (1942年1月24日, Studio 8H) ・ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲 (1952年11月10日, カーネギー・ホール) ・ヴェルディ:歌劇『オテロ』〜バレエ音楽 (1948年3月13日, Studio 8H) Disc52:NBC交響楽団 ・エロール:歌劇『ザンパ』序曲 (1952年8月5日, カーネギー・ホール) ・フンパーディンク:歌劇『ヘンゼルとグレーテル』前奏曲 (1952年8月5日, カーネギー・ホール) ・カバレフスキー歌劇『コラ・ブルニョン』序曲 (1946年4月8日, カーネギー・ホール) ・モーツァルト:歌劇『魔笛』序曲K.620 (1949年11月26日, Studio 8H) ・ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』序曲 (1939年4月1&29日, Studio 8H) ・スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲 (1946年11月17日, Studio 8H) ・トマ:歌劇『ミニョン』序曲 (1942年3月19日, カーネギー・ホール) ・ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲 (1945年6月28日, カーネギー・ホール) ・ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』序曲 (1945年5月25日, Studio 8H) Disc53:NBC交響楽団 ・ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』第1幕〜第3場 (1941年2月22日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』第3幕〜ワルキューレの騎行 (1952年1月3日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:ジークフリート牧歌 (1952年7月29日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』〜前奏曲と愛の死 (1952年1月7日, カーネギー・ホール) ヘレン・トローベル(Sp), ラウリッツ・メルヒオール(T) Disc54:NBC交響楽団 ・ワーグナー:楽劇『ジークフリート』〜森のささやき (1951年10月29日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』〜夜明け (1941年2月24日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』〜ブリュンヒルデとジークフリートの二重唱 (1941年2月, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』〜ジークフリートのラインへの旅 (1941年2月22日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』〜ジークフリートの死と葬送行進曲 (1941年5月14日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』〜ブリュンヒルデの自己犠牲 (1941年2月, カーネギー・ホール) Disc55〜56:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』Op.72(全曲) (1944年12月10&17日, Studio 8H) ローズ・バンプトン(Sp), エリナー・スティーバー(Sp), ジャン・ピアース(T), ジョセフ・レイドルート(T), シドール・ベラルスキー(Bs), ハーバート・ジャ ンセン(Bs), ニコラ・モスコーナ(Bs), ピーター・ウィロウスキー合唱団 Disc57〜58:NBC交響楽団 ・プッチーニ:歌劇『ボエーム』(全曲) (1946年2月3&10日, Studio 8H) リチア・アルバネーゼ(Sp), アン・マックナイト(Sp), ジャン・ピアース(T), フランチェスコ・ヴァレンティーノ(T), ジョージ・チェハノフスキー(Br), ニコラ・モスコーナ(Bs), サルヴァトーレ・バッカローニ(Bs) Disc59〜61:NBC交響楽団 ・ヴェルディ:歌劇『アイーダ』(全曲)(1949年3月26日&4月2日, Studio 8H) ヘルヴァ・ネルリ(Sp), エヴァ・ギュスターブソン(Ms), リチャード・タッカー(T), ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br), ロバート・ショウ合唱団 Disc62〜63:NBC交響楽団 ・ヴェルディ:歌劇『ファルスタッフ』(全曲) (1950年4月1&8日, Studio 8H) ヘルヴァ・ネルリ(Sp), クローエ・エルモ(Ms), アントニオ・マダーシ(T), ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Br), ロバート・ショウ合唱団 Disc64〜65:NBC交響楽団 ・ヴェルディ:歌劇『オテロ』(全曲) (1947年12月4〜13日, Studio 8H) ヘルヴァ・ネルリ(Sp), ナン・メリマン(Ms), ラモン・ヴィナイ(T), ヴィルジニオ・アッサンドリ(T), レスリー・チャベイ(T), ジュゼッペ・ヴァルデンゴ(Bs), アーサー・ニューマン(Br), ニコラ・モスコーナ(Bs) Disc66〜67:NBC交響楽団 ・ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』(全曲) (1954年1月17&24日, カーネギー・ホール) ヘルヴァ・ネルリ(Sp), ヴァージニア・ハスキンス(Sp), クララーメ・ターナー(Ms), ジャン・ピアース(T), ジョン・カーメン・ロッシ(T), ロバート・メリル(Br), ジョージ・チェハノフスキー(Br), ニコラ・モスコーナ(Bs), ノーマン・スコット(Bs), ロバート・ショウ合唱団 Disc68〜69:NBC交響楽団 ・ヴェルディ:歌劇『椿姫』(全曲) (1946年12月1&8日, Studio 8H) リチア・バネーゼ(Sp), マクシーヌ・ステルマン(Ms), ジャン・ピアース(T), ジョン・ガリス(T), ロバート・メリル(Br), ジョージ・チェハノフスキー(Br), ポール・デニス(Bs), アーサー・ニューマン(Bs), ピーター・ウィロウスキー合唱団 Disc70〜71:NBC交響楽団 ・ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123 (1953年3月30日〜4月2日, カーネギー・ホール) ・ケルビーニ:レクィエム ハ短調 (1950年2月18日, Studio 8H) ロイス・マーシャル(Sp), ナン・メリマン(Ms), ユージン・コンリー(T), ジェローム・ハインズ(Bs), ロバート・ショウ合唱団 Disc72:NBC交響楽団(&ニューヨーク・フィル*) ・ボイト:歌劇『メフィストーフェレ』〜プロローグ (1954年3月14日, カーネギー・ホール) ・ヴェルディ:歌劇『十字軍のロンバルディア人』〜ここに体を休めよ (1943年1月31日, Studio 8H) ・ヴェルディ:歌劇『リゴレット』〜第3幕』*(1944年5月25日, マディソン・スクェア・ガーデン) Disc73〜74:NBC交響楽団 ・ヴェルディ:テ・デウム (1954年3月14日, カーネギー・ホール) ・ヴェルディ:レクィエム (1951年1月27日, カーネギー・ホール) ・ヴェルディ:歌劇『ナブッコ』〜合唱『行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って (1943年1月31日, Studio 8H) ・ヴェルディ:歌劇『ルイザ・ミラー』〜アリア『穏やかな夜には (1943年7月25日, Studio 8H) ・ヴェルディ:カンタータ『諸国民の賛歌』(1943年12月8&12日, Studio 8H) Disc75:ニューヨーク・フィル ・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92 (1936年4月9&10日, カーネギー・ホール) ・ハイドン:交響曲第101番ニ長調『時計』Hob.I-101 (1929年3月29&30日, カーネギー・ホール) ・メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』Op.61〜スケルツォ (1926年2月4日, カーネギー・ホール) Disc76:ニューヨーク・フィル ・モーツァルト:交響曲第35番ニ長調K.385『ハフナー』(1929年3月30, 4月4&5日, カーネギー・ホール) ・メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』Op.61〜スケルツォ(1926年2月4日, カーネギー・ホール) ・ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a (1936年4月9&10日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:ジークフリート牧歌(1936年2月8日&4月9日, カーネギー・ホール) ・デュカス:交響詩『魔法使いの弟子』(1929年3月18日, カーネギー・ホール) Disc77:ニューヨーク・フィル ・グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』〜精霊の踊り (1929年11月20〜22日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『セビリャの理髪師』序曲 (1929年11月21日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『アルジェのイタリア女』序曲 (1936年4月10日, カーネギー・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『セミラーミデ』序曲 (1936年4月10日, カーネギー・ホール) ・ヴェルディ:歌劇『椿姫』〜第1幕への前奏曲 (1929年3月18日, カーネギー・ホール) ・ヴェルディ:歌劇『椿姫』〜第3幕への前奏曲 (1929年3月18日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー(トスカニーニ編)楽劇『神々のたそがれ』〜夜明けとジークフリートのラインへの旅 (1936年2月8日&4月9日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:歌劇『ローエングリン』〜第1幕への前奏曲 (1936年2月8日&4月9日, カーネギー・ホール) ・ワーグナー:歌劇『ローエングリン』〜第3幕への前奏曲 (1936年2月8日&4月9日, カーネギー・ホール) Disc78:フィラデルフィア管弦楽団 ・ドビュッシー:交響詩『海 (1942年2月8&9日, アカデミー・オブ・ミュージック) ・ドビュッシー:管弦楽のための映像〜イベリア (1941年11月18日, アカデミー・オブ・ミュージック) ・レスピーギ:交響詩『ローマの祭り (1941年11月19日, アカデミー・オブ・ミュージック) Disc79:フィラデルフィア管弦楽団 ・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』(1942年2月8日, アカデミー・オブ・ミュージック) ・R・シュトラウス:交響詩『死と変容』Op.24 (1942年1月11日, アカデミー・オブ・ミュージック) Disc80:フィラデルフィア管弦楽団 ・シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944『ザ・グレイト』 (1941年11月16日, アカデミー・オブ・ミュージック) Disc81:フィラデルフィア管弦楽団 ・メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』Op.21&61〜序曲/間奏曲/夜想曲/歌と合唱/結婚行進曲/スケルツォ/終曲 (1942年1月 11&12日, アカデミー・オブ・ミュージック) ・ベルリオーズ:劇的交響曲『ロメオとジュリエット』〜マブ女王のスケルツォ (1942年2月9日, アカデミー・オブ・ミュージック) [エドウィナ・エウスティス(Sp), フローレンス・カーク(Sp), ペンシルヴァニア大学グリークラブ女声合唱団] Disc82:ミラノ・スカラ座管弦楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 Op.21〜第4楽章 (1921年3月30日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタジオ) ・ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 Op.67〜第4楽章 (1920年12月24日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタジオ) ・ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』Op.24〜ラコッツィ行進曲』(1920年12月24日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタ ジオ) ・ビゼー:『アルルの女』第2組曲〜ファランドール』(1921年3月11日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタジオ) ・ビゼー:歌劇『カルメン』〜アラゴネーズ (1921年3月31日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタジオ) ・ドニゼッティ:歌劇『ドン・パスクワーレ』序曲 (1921年3月29&30日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタジオ) ・レスピーギ:『リュートのための古風な舞曲とアリア』第1組曲〜ガリアルダ (1920年12月18日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタ ジオ) ・マスネ:組曲『絵のような風景』〜ジプシーの祭り (1921年3月31日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタジオ) ・メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』〜スケルツォと結婚行進曲 (1921年3月11日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタジ オ) ・モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.543〜第3&4楽章 (1920年12月18&21日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタジオ) ・ピッツェッティ:組曲『ピサの少女』〜ファマグストの岸壁 (1920年12月21日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタジオ) ・ヴォルフ=フェラーリ:歌劇『スザンナの秘密』序曲 (1921年3月10日, ニュージャージー、カムデン、トリ二ティ・チャーチ・スタジオ) Disc83:BBC交響楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60 (1939年6月1日, クィーンズ・ホール) ・ベートーヴェン:序曲『レオノーレ』第1番(1939年1月6日、クイーンズ・ホール) ・モーツァルト:歌劇『魔笛』序曲(1938年2月6日、クイーンズ・ホール) ・ロッシーニ:歌劇『絹のはしご』序曲(1938年6月13日、クイーンズ・ホール) ・ウェーバー〜ベルリオーズ編:『舞踏への勧誘』(1938年1月6日、クイーンズ・ホール) Disc84 BBC交響楽団 ・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』(1937年6月22日, 10月21&22日, クィーンズ・ホール) ・ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 Op.21 (1939年10月28日, クィーンズ・ホール) ・ブラームス:『悲劇手序曲』Op.81(1937年10月25日、クイーンズ・ホール) Disc85:トスカニーニ〜ザ・マエストロ(完全版)(DVD) 当DVDは、波瀾に満ちたトスカニーニの生涯を、貴重な演奏風景の映像、写真、トスカニーニ家のプライヴェート映像をはじめ、ロバート・メリル、ヤルミラ・ノヴォートナ、ヘルヴァ・ネッリ、リチア・アルバネーゼなどトスカニーニと共演を重ねた名歌手たち、そしてNBC交響楽団やニューヨーク・フィルの元楽員、孫のワルフレードへのインタビューなどで構成した1988年制作のドキュメンタリー。案内役としてジェームズ・レヴァインが出演しています。 制作は、クラシック音楽のドキュメンタリー制作者として名高いピーター・ローゼン。脚本はトスカニーニやルービンシュタインの伝記、トスカニーニの書簡集などの作・編者として知られるハーヴェイ・サックスです。 約83分のドキュメンタリー部分に加えて、第2次大戦中の1943年にアメリカの国威高揚のために制作された『諸国民の賛歌』全曲の映像(約16分/ソ連の国家『インターナショナル』部分は削除されたもの)が収録されています。海外では2004年に、日本では2005年にDVD化されています。 [演奏シーンの収録映像] ・ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲(抜粋)[1943年] ・ベートーヴェン:交響曲第5番〜第1楽章(抜粋)[1952年] ・ヴェルディ:歌劇『アイーダ』第1幕・第4幕(抜粋)[1949年] ・ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』〜愛の死(抜粋)[1951年] ・ブラームス:交響曲第1番〜第4楽章[1951年] ・ワーグナー:ワルキューレの騎行(全曲)[1948年] ・ヴェルディ:カンタータ「諸国民の賛歌」(全曲)[1943年] 制作:ピーター・ローゼン(1988年制作) アドヴァイサー:ワルフレード・トスカニーニ 台本:ハーヴェイ・サックス 出演:ジェームズ・レヴァイン(案内人)、ロバート・メリル、ヤルミラ・ノヴォートナ、ヘルヴァ・ネッリ、リチア・アルバネーゼほか 収録時間:約97分(ドキュメンタリー:約83分/諸国民の賛歌:約14分) 画面:4:3、カラー(モノクロ映像含む) 音声:ドルビー・デジタル2chステレオ(一部モノラル)
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