★阿修羅♪ > 議論28 > 218.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: シュレディンガーの方程式には、自然界の原理が凝縮されている 投稿者 短足鰐 日時 2008 年 7 月 04 日 20:11:57)
「数学的思考の本質〜数理の窓から世界を見る」河田直樹/PHP‘04年より
〈発明か発見か―小平邦彦の講演から〉
「数学は物理学、天文学等の自然科学に広く応用されて実に不思議なほど役に立ちます。しかも、多くの場合、自然科学の理論に必要な数学がその理論の発見されるはるか以前に数学者によってあらかじめ準備されていたのは不思議な現象です。
その良い例は、量子力学における複素数です。もう一つの例は一般相対性理論におけるリーマン空間です。一般相対論に必要であったリーマン空間は60年も前(1854年)から準備されていたわけです」。
「数学がこういう風に自然科学に役立つ不思議な様子を見ますと、自然界の背後に数学的現象世界が実在して、…数学が自然科学に役立つ、と考える他ない。数学は人間精神の自由な産物であるといっても、決して人間が勝手に考え出したものではなく、実在する数学的現象を研究し記述したものが数学である、というわけです」。
「自然科学とは何か」桜井邦朋/森北出版‘95年より
〈科学に果たす数学の役割〉
「物理学の研究から、歴史的にはいろいろな数学の分野が開拓されてきたのである。微分積分学、フーリエ解析、超関数論などといった数学の分野は、物理学の研究過程でつくり上げられたのである」。
〔鰐〕
数学にもまた、宇宙(自然界)に内在している数学的構造が凝縮されていると考えられる。
デジタル・コンピュータに使われる「ブール代数」は、今から150も前に完成していた。
桜井氏は、新しい物理学を記述するため、数学の発達を促した側面のあることも指摘している。