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(回答先: Re: 科学に果たす数学の不思議な役割 投稿者 短足鰐 日時 2008 年 7 月 05 日 17:09:13)
短足鰐さん、こんにちは。
松浦氏の論考に惹かれたのは、その“構造論的物象論”は勿論ですが、世界をデザイン(再構成)しようとするチャレンジが見てとれたからに外なりません。何によってそれを成そうとされているのか、哲学なのか科学なのか、今尚もその詳細は伝わっては来てはいないのですが。確かに、自身で確認していないことも一因ではあります。
哲学によって世界をデザインする試みはヘーゲルが嚆矢で、しかもヘーゲルで終息したような印象を持っています。無論、経済思想や政治思想に反映されて以後の世界の構成にあたり少なからず影響を及ぼしたことについては言辞を尽くすまでもないでしょう。
60年代の数UBと確率論までの数V、所謂文科系大学受験程度の数学の知識ではありますが、物理的現象界の根幹部分が数学的原理と物理学的原理によって構成されていることに異論をはさむ余地はないと考えています。そして、それは自然界をも貫いている構成原理であり、我々はその一介の借用者に過ぎぬのでしょう。
おそらく、個人や家庭が穿つ計のレンジは一、二年、企業・団体のそれは十年、国家のそれは高だか三十年ぐらいのものでしょう。では、地球世界にとっての一世紀の計を一体誰が立てるのでしょうか。これは最早一人の宗教家や既成の宗教が果たさせるような業ではありません。それには科学的なアプローチが重要ですが、問題は、未だに我々人類が科学を十分踏まえて物理的現象界(世界)をデザインしようとする複数の中心的なコーディネータ(賢者)を輩出していないことではないでしょうか。
プロセス「真相究明⇒原因解明⇒対策起案⇒実施検証」の中の、真相究明でさえも覚束ない状態にあるのが我々の現状です。途は遙かであり、瞭然となるのは何時のことか、何れにしても我々の問題であることに変わりはないでしょう。
Auf Wiedersehen.