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(回答先: Re: 闘争と多数派形成両立をしないといけません 投稿者 パルタ 日時 2006 年 12 月 28 日 23:19:28)
>バルタさん ご意見感謝です。
>【問答有用 姉歯氏懲役5年は不当判決 小林 哲夫】
は、概ねKと同意見ですね。前にKも同様な事を書いていたりします。
ただ、問題は、この意見を素直に解釈できる人がどれだけいるのか?と云う点です。
小林哲夫さんもワザワザ書いていますが、「姉歯氏の擁護論ではない」という部分が理解できるか?どうか?という事です。
前に
http://www.asyura2.com/0510/idletalk16/msg/263.html
というような事を書いた事があります。
文中の「説舞踏」は「設備投資」の誤字だったりしますが(汗)
マスコミ誘導かもしれませんが、「景気は回復してる」という事で「市民の怒り」など簡単に鎮火させられる側面も持っています。
【日本の財政が来年度にも黒字化するという事実を、経済に携わる者を含めて誰一人として指摘しようとしない TORA】
http://www.asyura2.com/0610/hasan48/msg/793.html
のような意見を聞けば「多くの市民は、もう少しの我慢だ」と思い込んでしまうでしょう。
今、日本で一番まとも(庶民の味方と云う意味)な「経済アナリスト」の森永卓郎氏ですら、「何も考えずに詭弁を弄しています。」
「4兆円の税金の増収」では1000兆円にもなると言われる「赤字国債の利息」にもなりません。そもそも、本年度予算の赤字国債発行が25兆円くらいですから、どう考えても「来年度中に黒字転換などありっこない」でしょう。
>【現に、12月20日に内示された政府予算の財務省原案では、来年度における税収は53兆4670億円となり、税収増は7兆6000億円を予測している。
そう、このまま景気回復が続き、不要な支出を抑えることができれば、実は破綻状態と言われた日本の財政は、早ければ来年度にも黒字化する可能性があるのだ。】
森永氏は景気回復を了承事項として扱っているが、いったいどのくらいの市民が「景気回復を実感しているのか?」は考慮せず、支出削減がいかに「福祉切捨て」となるのかも考慮していない。
公務員労働者の一律給与削減が「他の労働者の給与ベース」にどのような影響をもたらすのか?も考慮していない。
>【借金の返済もできないので、過去の借金は残っている。その借金には金利が付くので、その分だけ借金の残高は増えていくわけだ。もし、金利が2%だとすれば、借金は年に2%ずつ増えていくことになる。
それでは、借金は雪だるま式に増えていくように見えるが、そうではない。同時に、経済が成長していけばいいのだ。金利が2%ついても、名目経済成長率が2%以上伸びていれば、GDP全体に占める借金の比率は下がっていく。つまり、借金の比重が軽くなっていくわけだ。
同じ100万円の借金であっても、年収300万円の人と年収1億円の人とでは、その比重は違っている。たとえ借金の返済が進まなくても、年収が増えていけば、借金の苦しさは低減するというわけだ。もちろん、年収を増やしていけば借金の返済も楽になる。】
ここは、間違ってはいないが詭弁でしかない。
今の日本は年収800万円の人が一億円の借金をしている状況で、利息は200万円づつ増えているという計算(80兆円の税収に1000兆円の借金)なので、比重云々ではなく、明らかに「破綻状態」だろう。
しかし、その現実を指摘してやれば「お前は増税論者か?」
「憲法改正されるぞ」と現実を分析して見せれば「お前は改憲論者か?」
そうではなく、敵の戦略を分析し、現実を認識しないで勝利などあり得ない。
逆の意味で「左派の理屈」では「一般の人の理解は得られない」という部分も考えなければならないだろう。
人の価値観によって思考方法・思考回路が違うのである。
そのように考えていけば「いつかは多くの人の賛同を得られる」のではなく「理解を得られない闘争によって孤立化していく」という可能性も考慮しなければいけない。
平行論は「いつまで経っても平行線をたどる」可能性が高いのだろう。
ならば、多数派形成には「内心の自由を堅持しつつ、相手に合わせる」のが「当面は仕方がない」のでしょう。