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日本には「愚痴を言わずに黙って働く事が美学」という変な考え方がある。
「問題点があれば、愚痴ではなく、一定のルールに従って主張するように」とか言うのもあるようである。
サラリーマンや公務員労働者の話で耳にするのは「上部に文句を言って、上部ににらまれたら出世街道から外れる。俺一人なら良いが、俺にも家族がいるから、今から、レールから外れるのは困る」というような言葉である。
中には「俺は、俺の価値感の分からないような人とは結婚しない!」と問題点に対し正面から向かい合い、上部に睨まれる事も恐れずに、正義感のままに行動しようとする人もいるが、その前には複雑で時間のかかる手続きがあって、意見は上層部には達しないと云う仕組みになっている。
簡単にいうと「お上の耳に入れないように、側近が握り潰す」のである。
その内に、正義感に燃えた人材も疲れて従順になっていく。
大多数の人が「黙って上部の意向に従っているのを生き方」にしてしまっている。
「愚痴を言わずに黙って働く事が美学」という意識が多少の無理なら誤魔化して「やり遂げてしまう」
ギリギリの綱渡りでいつかは破綻する無理を「自分の能力の無さを理由には破綻させられない」と無理が積み重なっていく。
事実上無理な業務を「後の世代に引き渡す罪」を考えず「先輩達はやり遂げてきた」と、文句を言わないで、やり遂げようとする。
「先輩がやり遂げた事実が、弱音を吐くなら、自分の能力が先輩に劣る」というプライドの刺激になると云うような部分もあるのだろう。
その習性は「決して労働者仲間の利にはならず、ただ、支配者層の利益になるだけ」だろうと思う。
愚痴を言わねば明日はない!
ただし、この愚痴が、自分勝手な主張であるなら、それは逆効果かもしれない。
自分の主観だけではなく「公平な目で見て、論理的に愚痴るに十分」な場合ならば、賛同してくれる人もいるかもしれない。
明日の日本を変えるには「それができる労働者を増やす」のが近道だろうと思う。