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(回答先: 美しいスカラベになりたいです。 投稿者 フニャコ 日時 2005 年 2 月 06 日 13:55:30)
ひいおばあさんと太宰治の話で思い出したのが深沢七郎です。『楢山節考』を書いた人。
山梨県の石和あたりの出身なんですが、近所でグータラな子がいると、「ヒチローさんみたいになるよ」とおどかされてたらしい。
人間滅亡的人生案内というのを雑誌に連載しててその中で書いておられたのはただただ、人間も動物なんだから食って出して寝てたらいいのである、ということでした。ボーッと生きることが最高である。好きなことはうんとやればいいけど。蛆虫を見習え。蛆虫と同じでなんとなく生まれてきたのだからなんとなく死んでいけばいいのである。
しかし、何もしないでメシが食えたらいいのに、なんて相談がくると、君みたいなのがユスリ・タカリ・詐欺師・資本家などの人を利用しようとする悪い奴になるのだ、と口を極めてののしってたり。
『風流夢譚』というのを書いてその中で皇太子の首が切り落とされてコロコロところがったりしたんで右翼の少年がその小説を載せた『中央公論』の社長宅のお手伝いさんを殺した、という事件があり、それ以降その小説は(作者の意向で?)出版されてないと思います。私も読んでませんが。
今の天皇が結婚するころですから、40年以上前の話。そのころから天皇に関してはタブー扱いになったのかな。
他にも、ケネディが暗殺されたとき近所に赤飯を炊いて配ったら変な顔をされたので心外だったとか。
東京都民300人適正説とか。とにかく人間が多すぎるので、子供を2人も生むようなやつは人類の敵だ。
三島由紀夫がああいう死に方をしたのは深沢七郎に遠因があるという説もあったような。既成右翼への絶望で。三島は深沢を相当買ってたようだし。
そういえば大藪春彦は、日本でマリファナが解禁されないのは国民がそんな気持ちのいいことを覚えると蟻のように働かないようになって支配者が困るからである、と書いてましたけどね。
というようなのは変革の導火線にはならんでしょうな。逃亡の導火線ていどか。
失礼しました。