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アウシュヴィッツ収容所は栽培農場でもあった。
アウシュヴィッツ収容所には、軍需工場も付属していたし、ゴムの成分をつくるコック・サギスという草の栽培農場でもあった。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/aus-29.html
『アウシュヴィッツの争点』
『アウシュヴィッツの嘘』の内容をなぜ正確に報道しないのか
さて、そんな言論状況のドイツでは、「アウシュヴィッツの嘘」などの「発言」を最高三年の禁固で処罰する刑法改正案が、一九九四年の五月二十日に下院で賛成多数をえて可決され、上院では「最高五年の禁固刑」に強化されるという事態になった。
なお、「アウシュヴィッツの嘘」というのは本来、元ドイツ軍の中尉、ティエス・クリストファーセンが一九七三年に発表した短い回想録の題名である。わたしの手元にはその本の全文英語訳がある。
クリストファーセンは一九四四年の一月から一二月までアウシュヴィッツに勤務していた。かれは、自分自身の経験から、「ガス室」の存在を完全に否定している。回想録の終わりでは、「なぜ関係者のみなが長い間、沈黙をまもっていたか」という疑問にたいして六項目のこたえをしるしているが、そのなかにはつぎのような切実な問題がふくまれている。
「発言は無視されつづけた」
「真実を語ることは社会からの追放をまねき、財政的な自殺行為にひとしい」
「子どもたちは無事に育てあげなければならない」
「妻は六五歳になると年金の受給資格が生ずるが、自分の身におきたことで、その支給が保留されないことをのぞむ」
クリストファーセンがおそれたような社会的圧迫は、その後もつづいている。
回想録『アウシュヴィッツの嘘』にたいしては、ポルノ出版などの「有害図書」を禁ずる青少年保護法が適用されて、ドイツの一般書店では発売禁止となっており、本人は刑事罰をさけるために隣国のデンマークにすんでいる。序言をよせた弁護士も、「民主主義侮辱罪」で有罪を宣告されて亡命中で、国際警察にも追われているという。
本来ならば、メディアにもとめられている機能の第一は、『アウシュヴィッツの嘘』の内容を正確に報道し、世論の判断をあおぐことであると思うが、どうだろうか。「発売禁止」のこの本は、どうやら昔の「発禁本」の典型だった『共産党宣言』のように、禁じられているがゆえに逆に、ひそかな読者をふやしつづけているらしいのだ。わたしが持っているのは一九七九年版の英語訳だが、その内表紙には、「五カ国語で一〇万部以上が普及!」としるされている。
なお、『アウシュヴィッツの嘘』の内容は、まったく政治色のないものである。クリストファーセン自身も、ヒトラーに忠誠を誓う親衛隊員などではなかった。中尉の位はあるが、前線で負傷して慢性瘻管という症状になり、軍務に耐えられなくなったため、アウシュヴィッツでは収容所の管理には責任のない農場の研究者として、天然のインドゴムの成分をつくるコック・サギスという草の栽培に当たっていたのである。弁護士のレーダーは序文のなかで、クリストファーセンのこの立場を「中立」と表現している。
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『週刊金曜日』では、以上の内、「ヒトラーに忠誠を誓う親衛隊員などではなかった」という部分から、後半の「親衛隊員などではなかった」だけを引き、収容所は親衛隊の管轄下にあったから、拙著は間違いだらけと攻撃してきた。
当時、『週刊金曜日』の初代編集長の和多田進は、金銭関係の醜聞で、辞任し、金曜日社長の本多勝一が編集長を兼任していた。
本多は、廃刊事件の当時の『マルコポーロ』編集長の花田紀凱に、逆恨みがあった。
同氏が『週刊文春』編集長の時に、「百人斬り」事件で今の」今、本田らを訴えている元・少尉の娘の「慟哭の手記」を掲載された逆恨みを、ホロコースト問題にすり替えて、花田攻撃、続いて私への攻撃で、」晴らそうとしたのである。
実に下品な奴である。私は、仮題『朝日新聞似非紳士淑女録/本多勝一「噂の真相」』の単行本発表の構想を抱いているが、この下品な奴の正体暴露とともに朝日新聞を徹底批判する時間の余裕が無い。
私は、本多らを訴えた。以下にその記録が入っている。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/gas-trial.html
「ガス室」裁判
「ガス室」裁判こと「週刊金曜日」相手の名誉毀損・損害賠償請求事件
[中略]
1997.4.18. 東京地方裁判所に提訴した「訴状」32頁を全文収録
「ガス室」裁判の訴状全文
『週刊金曜日』本多勝一・徹底批判・「偽」市民派の正体を見破る42頁
原告本人陳述書(1)
最終準備書面
日本で最初の「ガス室」判決全文
本多勝一"噂の真相"へ
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