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香田さんなぜ今、イラクに
「彼らは僕の首をはねると言っています」。27日早朝、イラクの武装組織に拘束された福岡県の男性の映像がインターネット上に流れた。NGOメンバーの誘拐やフリージャーナリストの銃撃が相次ぎ、再三、退避勧告が出されていたイラクに、なぜ男性は入ったのか。新潟県中越地震の対策に追われる政府にも衝撃が走った。
武装組織に拘束された福岡県直方市の香田証生(しょうせい)さん(24)は、今月19日午後、イスラエルのエルサレムからヨルダンの首都アンマンに入り、市内のホテルに宿泊。翌20日午後にホテルを出発し、その後、バスでバグダッドに入った。
宿泊先の「クリフ・ホテル」でフロント係をしているサミール・アーミーリーさん(31)によると、香田さんが「タクシーでバグダッドに行きたい」と話したため、サミールさんは「バグダッドは危険なので、やめたほうがいい」と止めたが、香田さんは「それは分かっている。でも行きたい」と強く言い張った。ただ、「タクシーは狙われやすいので、バスの方がいい」というアドバイスには従い、バスでバグダッドに出発したという。
香田さんは「お金をあまり持っていないので、1週間後には戻ってきたい。バグダッドから、サマワに行きたい」と言い残していた。
21日には、アンマンのホテルにイラクから到着を告げる電話があったという。
◆忠告に「何とかなるでしょう」◆
同ホテルで、イラク入り直前の香田さんと出会ったドキュメンタリー映画監督の四ノ宮浩さん(46)によると、香田さんは「イラクを旅行したい。知り合いの家にでも泊めてもらう」と話していた。香田さんは小さなリュック1つを背負った軽装。アンマン入りする前、旅費を稼ぐため2か月ほどイスラエルのテルアビブで働いており、「イスラエルの前はニュージーランドの語学学校に通っていた」などと身の上を語ったという。
四ノ宮さんは、イラク行きを止めたが、香田さんは聞き入れず、20日夕、バグダッドに向かうバスの停留所まで香田さんを見送った。「バグダッドに入ったら、外を歩かず、すぐにホテルに入れ」という忠告には、香田さんは「何とかなるでしょう」とだけ答えた。
24日に日本に帰国した四ノ宮さんは、「彼の表情が沈んでいたので、とても気になった。こんな事態になるのだったら、無理やりでも引き留めておけばよかった」と話していた。
アンマンは、フリーのジャーナリストら日本人が数多く訪れることで知られ、同ホテルにも現在、5人の日本人が宿泊している。
宿泊者の1人で、旅行中の男性(29)は「日本人旅行者とアンマン市内で会うと、『イラクはまずいよね』と言い合っている。もしその人と会っていれば、止めたのに」と話していた。
一方、直方市植木の香田さんの自宅には、この日午前10時前ごろから報道陣が詰め掛けたが、木造2階建ての自宅はカーテンを閉ざしたまま。
香田さんの同級生の母親によると、香田さんは同県宗像市の高校に進学したが、2年の時、「プロボクサーを目指す」と言って中退した。2年前まで市内の塗装会社に勤めており、会社関係者によると、「いろんなことをしたいから、長くは勤められない」と言って辞めたという。
香田さんが時々アルバイトしていた畳店の店主は「昨年10月ごろに手伝ってもらった時には『ニュージーランドかオーストラリアでホームステイしたい』と話していたが、まさかイラクに行っているなんて思わなかった」と驚いていた。
(2004/10/27/14:27 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041027ic08.htm
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さっそく始まった人質バッシング。