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(回答先: 香田さんなぜ今、イラクに (読売新聞) 投稿者 彗星 日時 2004 年 10 月 27 日 14:55:49)
不可解な香田さん「自分探しの旅」…イラク人質
「自分探しの旅に出たい」。イラクで武装組織に拘束された福岡県直方市の香田証生(しょうせい)さん(24)は、友人にそう話して海外に旅立っていた。治安が悪化し、再三、退避勧告が出されている危険地域イラク。そこに安易に入り込んだ不可解な行動に、政府や現地に詳しい人たちから「理解に苦しむ」との声が上がった。
香田さんは今年1月、青少年が働きながら旅行する「ワーキングホリデー」制度を利用し、ニュージーランドに出かけた。
「プロボクサーになりたい」と高校を2年で中退し、塗装会社や畳店で働いて費用をためていた。出発前に開かれた中学時代の友人との同窓会で、「自分探しの旅に出る。ニュージーランドでホームステイした後、ワーキングホリデーで各地を旅したい」とうれしそうに話していたという。
友人たちによると、外国で見聞を広めたいというのが香田さんの夢。だが、香田さんが入国したイラクは、治安が悪化する一方で、旅行で行くような場所ではない。外務省は昨年2月にイラク全土からの退避勧告を出し、その後も計61回の情報を出している。
香田さんのイラク入りは21日、ヨルダン・アンマンのホテルから外務省に情報が寄せられた。同省は退避勧告を伝えようと、すぐに香田さんの父親と連絡をとって、出国を求めるよう依頼した。
「なぜそういう旅行をしたのか理解に苦しむ」。外務省のいらだちは、町村外相の27日のコメントによく表れている。
イラクの治安悪化は、メディアやフリーカメラマンなども実感している。日本の報道機関は現在、共同通信とNHKが記者ら数人をバグダッドに置いているが、他は「あまりに危険すぎる」と撤退している。
フリーカメラマンの宮嶋茂樹さん(43)と嘉納愛夏(かのう・あいか)さん(34)は先月27日から今月4日にかけて、自衛隊の取材でサマワに滞在した。外を歩くと「外に出ると誘拐されるよ」「日本人は売ると高い値がつく」と、現地の人たちから何度も注意するように言われた。
昨年1月にサマワを訪れた時は、市内の中心部を気軽に歩くことができたが、今回は移動時にアバヤ(布)で顔を隠さなければならなかった。護衛の費用も月に310ドルだったのが一気に1日100ドルに跳ね上がっていた。今年5月、バグダッド近郊で車が銃撃されて死亡した橋田信介さん(当時61歳)とも親しかった宮嶋さんは「イラクはとても旅感覚で行くところではない」と疑問を投げかけている。
◆「申し訳ない」と両親◆
香田さんの父、真澄さん(54)と母、節子さん(50)は27日、「イラクに入国しているとは夢にも考えていなかった。多くの方々にご迷惑をかけ、申し訳ない」というコメントを発表。福岡県直方市の自宅で取材に応じ、「イラクの状況を見て、自分の将来を考えようとしていたのではないか。何とか解放してもらいたい」と語った。
(2004/10/27/23:01 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20041027i213.htm