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(回答先: 香田さんなぜ今、イラクに (読売新聞) 投稿者 彗星 日時 2004 年 10 月 27 日 14:55:49)
香田さん、友人の忠告振り切り「旅行者だから大丈夫」
アンマンからバスで
「いや大丈夫ですよ。とりあえず、見てみたいんで」。イラクで武装勢力に拉致された無職、香田証生(しょうせい)さん(24)は、こう言い残しイラクに向かった。現在も激しい戦闘が続き、外国人が次々と誘拐されている危険な地域。旅行気分で行ける場所ではなく、退避勧告を無視してまで、なぜ入国したのか。今年4月に発生した日本人拉致事件に続き、またも繰り返された認識の甘い無謀な行動に、再び自己責任が問われることになりそうだ。
香田さんが家族と住む福岡県直方市の自宅では父、真澄さん(54)が「2、3日前に外務省から(香田さんが)イラクにいるか聞かれた。今朝6時半、邦人保護課から電話があり、テレビで息子と確認した。イラクに行くとは全く聞いていなかった」と話した。
香田さんは同県宗像市の東海大付属第五高を平成9年3月に中退、通信制のNHK学園に入り11年に卒業した。
真澄さんによれば、香田さんは今年初め、語学の勉強のためワーキングホリデーを利用してニュージーランドに出国。当初は12月に帰ってくると話しており、9月には久留米市に住む兄(26)に連絡があったのが最後だったという。
香田さんは19日までヨルダンの首都アンマン市内のホテルに滞在。滞在中に居合わせたドキュメンタリー映画監督の四ノ宮浩さんから「危険だから行かない方がいい」とイラク行きを止められた。しかし、香田さんは「いや、旅行者だから大丈夫ですよ」と制止を振り切り、20日午後に「5、6日後に戻ってくる」と言い残し、バスでイラクに入った。
香田さんは携帯電話なども持たず、「ホテルがお金はあまりもっていない。ホテルが高ければ外で寝る」と話すなど、危険な状況を認識しているようには見えなかったという。
香田さんの身元が判明したことから、直方市植木の自宅には、報道陣が詰め掛けた。香田さんが通っていた植木中学校にも報道陣が殺到、石田栄一教頭(53)は「ごく普通の生徒で目立つようなことなはかった」と対応に追われていた。
香田さんの兄の同級生(25)は、「テレビで見てすぐに分かった。最近は会っていないので何をしているか知らなかったが、こんな形で出てくるなんて驚いている」と語った。
小泉首相が自衛隊撤退要求を即座に拒否している。香田さんの母、節子さん(50)は「若い息子の命を奪ってどうなるのか。とにかく助けてもらいたい」と、無事解放を訴えた。
外務省の退避勧告が出ているなか、イラクでは今年4月にも高遠菜穂子さんら3人と安田純平さんら2人の2件の拉致事件が発生していた。またも繰り返された無謀な行動の代償は大きい。
■再び問われる自己責任
今回の香田証生さんの行動を識者はどう見るか。
■中東問題に詳しい敬愛大学国際学部の水口章助教授の話 「現地に入った自衛隊などは非難を受けながらも復興という目的で仕事にあたっている。香田さんがどういう理由で現地に入ったのか。それにもよるが、危険な場所であることは分かりきっていること。外務省も再三避難勧告を出している。やはり軽率な行動としかいいようがない。ニュースで連日、どこそこの国の人がイラクで人質になった、何人死亡した…などと流され、それに慣れると、危険という感覚が薄れてしまうこともあるが、それを自分で管理し、分析して動かないことには。『軽率』以外の言葉が見つからない」
■危機管理に詳しい日大国際関係学部の大泉光一教授の話 「政府が厳しく入国を規制している中で、それを無視して入国し、つかまってしまうとは、あまりにも無知で子供っぽい行動。ありえないことだ。他の国は軍の関係者などが人質にとられているわけだが、日本の場合、そうではない。万が一、自衛隊員が拘束されたなら別問題だが、民間人なのだから、救うとか救えないとかいう問題ではない。勝手に入国したのだから不可抗力ではなく、国の政策を変更することはないし、その交渉の余地はない。国際社会の中に立場している国の国民として、実に身勝手だ」
■“不肖・宮嶋”ことフリージャーナリストの宮嶋茂樹さんの話 「バスで1人で移動したと聞いたが、あまりにも信じられない行動だ。ちょっと考えられない。捕まえてくださいと言っているようなもの。自業自得なんて言えないが、この先どうなっても文句は言えないのでは。(自衛隊の)撤退なんて有り得ない」
ZAKZAK 2004/10/27
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_10/t2004102730.html