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(回答先: 天皇制に関する雑談的諸問題(だらだら長文) 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 11 月 13 日 12:17:35)
此処では長くなってしまいますから、控えますが、一つ二つについて書くと、一例として
「万世一系」の意味するところは、このように考えれば意味するところが解り易いと思います。
1.貴方も私も天皇になれるのなら、皆がなりたがり、世の中は大混乱となり、天皇の地位そのものも果てしなく俗化してゆく。今の政治のあり方と同じ姿になる。政治は「マツリゴト」ではなくなり、醜さの塊のようになってしまっている。
2.歴史を見ると「万世一系」から外れた時には、「乱世」となっている。乱世が「外れ」を招くとも、また、その逆も考えられ、世の中の安定を招くには、「万世一系」を常に心掛ける必要が有る。
3.「万世一系」は血筋を護る事ではあるが、堅苦しいものではない。長子相続でなければならないものではないし、女帝を排除するものでもない。昔は天皇が、お子様の中から天皇を継ぐにふさわしい方を選ばれて、その方に継がされたのです。天皇職は特殊なものですから、天皇が「その人の適正」について、最もお判りになるのです。
4.天皇は祭事を以って、その地位につかれるのですから、血筋を以ってするだけでは、正統性の主張はできません。天皇家の血筋を引く方は沢山居られることでもありますし。北朝系でも南朝系でも血筋だけでは、「こちらの方に天皇を継承する資格がある」とは言えません。南北朝の様に並立した時は、謀略によってたてられた方が、「正統性の主張」は出来ないと言うことになるだけの事です。
5.世の安定を得る為に、「万世一系」を護るように心掛けよと言う「戒め」の言葉であると考えてよいのです。
昭和天皇が「三種の神器」を護る事について言われた事は、天皇家を国から切り離して護る事を意味するのではなく、「天皇家の存続を護る事が日本国を護る事であり、そのことにより日本国は戦争には負けても、日本国としての国のあり方は護りきる事が出来る事である」とのお考えを表していたのです。
昭和天皇が「ご退位されなかった」のは、国の混乱を招かない為のものであり、この「三種の神器」の御本意と同じ意味によるのです。
昭和天皇は王室とは違って、べつに財産があるわけではなく、捨て身でマッカーサーに会われたのであり、其れゆえにマッカーサーは天皇と天皇家に敵意を持つ事は無かったのです。
天皇すなわち「スメラミコト」を考える時は、生活意識で考えても判らないものなのです。
読んでも、取り上げる必要なしとお考えの方には、それでも読んでくださいとか、考えてくださいとは申し上げません。
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