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(回答先: 当世給料事情/1(その1) 大学あきらめた娘 毎日 投稿者 M 日時 2004 年 1 月 27 日 23:37:35)
第1部 当世給料事情/1(その2止) “厚遇”の生え抜き社長
◇抑制して1800万円
実質国有化で1兆9600億円もの公的資金が投入されたりそなグループ。社員が年収3割カットという厳しい現実に直面している中、引責辞任した前経営陣やグループ再建を担う現首脳陣の給与は公開されていない。
◇ ◇ ◇
昨年5月、万策が尽きて引責辞任した勝田泰久・りそなホールディングス(HD)前社長(61)。現在“蟄居(ちっきょ)生活”を送っている。新生・りそなを旧弊から断ち切るため「前経営陣と現執行部の接触は厳禁」という細谷英二・りそなHD会長(58)の「お触れ」もあり、りそな社員でさえ、その現況を知らない。
勝田氏の辞任直前の年収は約2000万円。02年4月、経営悪化で給与を50%カットしてなお、この水準だった。実態的に債務超過だった銀行の最高経営責任者の給与としては高すぎ、「銀行の常識は、世間の非常識」(金融庁関係者)という言葉がそのままあてはまる。
勝田氏とともに辞任した梁瀬行雄・りそなHD前副社長(59)の年収は2000万円程度だった。01年10月、旧あさひ銀行頭取に就任した際、当時の規定に従えば年収は4000万円を超えるはずだったが、就任と同時に経営再建のため自らの年収を50%カット。そのままの水準でバンカー人生を終えた。もちろん、勝田氏らと同様、退職金はゼロ。その後、地方税など計数百万円の支払いのため、預金もほとんどを取り崩した。
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関係者によると、りそな再建の旗振り役として、金融庁が白羽の矢を立てた細谷りそなHD会長の年収は約2000万円。内部昇格組の川田憲治りそなHD社長(53)、野村正朗りそな銀行社長(51)、利根忠博埼玉りそな銀行社長(58)の3人は、それぞれ1800万円程度だ。
細谷氏はJR東日本副社長からの転身で、「再建請負人」という側面もあり、年収水準の評価は難しい。「外部人材への報酬としては、安すぎる」(現役員)という見方から、「不良債権に巨額の公的資金を引き当てているのは事実。もらい過ぎ」(OB)というものまで、千差万別だ。
ただ川田氏ら3人は、自力再建を断念し最終的には国民の税金をつぎ込むことになりかねない公的資金の投入を受けた当時も、りそな幹部だった。現在、他の役員(執行役)の年収が1100万〜1200万円に抑えられているのに比べ、厚遇という印象はぬぐえない。金融庁幹部は「実は、細谷、川田氏らの年収は1300万〜1400万円程度に抑制するというのが当初案だった」と打ち明ける。
りそな銀行の前身の旧大和銀行時代に2500万円の年収があったという役員OBは「近所の支店の社員を見ると、すまないと思う」と言いながら、現在の役員の給与水準には「国民100人中100人が高給と言うだろう」と断言した。
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(毎日新聞2004年1月5日東京朝刊から)