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(回答先: Re: 当世給料事情/1(その1) 大学あきらめた娘 毎日 投稿者 M 日時 2004 年 1 月 27 日 23:38:35)
訂正:上の件名は
第1部 当世給料事情/1(その2止) “厚遇”の生え抜き社長
でした
当世給料事情/2 大手銀行
不良債権処理や公的資金の返済などで対応にばらつきがある大手行の間では、給与格差も広がりつつある=東京都港区で
◇給与格差、行内で顕著−−同期でも1000万円の差
かつて「7000万〜8000万円が相場」といわれた大手銀行トップの年収。しかし、バブル崩壊、政府による公的資金投入などを経て、「相場」は大きく崩れた。
4大金融グループのトップでは、公的資金を完済した東京三菱銀行の三木繁光頭取(68)が4000万円強で最高。西川善文・三井住友銀行頭取(65)が3500万円を超え、寺西正司・UFJ銀行頭取(56)と前田晃伸・みずほフィナンシャルグループ社長(59)は、いずれも2400万円弱だ。みずほグループで、年収が2000万円を超えるのは前田氏のほか、工藤正みずほ銀行頭取(60)、斎藤宏みずほコーポレート銀行頭取(59)の計3人だけ。
破たんした日本長期信用銀行を米系ファンドが買収して誕生した新生銀行の八城政基社長(74)の年収は4400万円程度。一方、欧州最大のドイツ銀行頭取の02年度の年収は5・8億円、英バークレイズ銀行頭取が3億円。ある米系投資銀行の駐日代表は年収3億円で、邦銀トップとはケタ違いだ。
4大グループの常務では、東京三菱が2200万円台。三井住友、UFJは2000万円強。部長クラスも、東京三菱が1900万円程度と最高で、みずほが1500万円弱で最も低い。ただ、みずほの前身の一つ、旧日本興業銀行の部長の年収は2000万円を超え秘書や個室まで付いた。
◇ ◇ ◇
大手行の間で広がりつつある給与格差は、同じ銀行内ではさらに顕著だ。経営不振で行員給与を10%カットしているみずほでは、入行4年目にエリート選抜が始まり、10年目で調査役級に昇格するのが同期の4割で、年収は800万円強。16年目に3割だけが副支店長級に昇格、年収は1100万円を超える。
18〜19年目で本部の次長級(支店長を含む)になれるのは同期ではわずか1割前後で、年収は約1300万円。約25年目で部長、入行後28年程度で年収1500万円を超す執行役員が誕生する。最短コースで役員になるのは同期のうち12〜13人。バブル期の入行組なら1%程度という“狭き門”だ。出世コースから外れると、大学卒でも40代後半で年収500万円台というケースもあり、同期の間で1000万円近い差がつく。
さらに、ほとんどの行員は50歳前後で他社に出向。関連会社だと年収は8割で、1〜2年で転籍させられ、給与、身分の保証がなくなる。「高給取り」というイメージが強い銀行員だが、個人差は大きいのが実態だ。
◇ ◇ ◇
中央銀行の日銀は、「大手行平均をやや上回る程度の給与にしてきた」(日銀幹部)という。しかし、課長などの中堅幹部には手厚い給与が支払われており、90年前後のバブル期は課長で年収2000万円、局長は3000万円に手が届いた。その後、給与は引き下げられ、現在は福井俊彦総裁(68)の年収が3636万円。武藤敏郎(60)、岩田一政(57)両副総裁は2873万円で、理事は2220万円、局長が2000万円程度、課長で1600万円前後だ。
ピーク時に比べて、年収は落ちてはいるが、それでもなお高水準だ。日銀幹部は「年収ダウンで貯金もできない」というが、「浮世離れした“御殿女中”にしか言えないセリフ」(財務省関係者)という痛烈な批判もある。
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(毎日新聞2004年1月6日東京朝刊から)