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(回答先: Re: 当世給料事情/6 地方公務員 お代官様、ええ給与を貰っているね 投稿者 M 日時 2004 年 1 月 27 日 23:57:47)
これに比べると両替屋はいまだに随分高級を貰っているやないか・・
当世給料事情/7止 電機メーカー
年齢が上がれば給与も増える年功型賃金制度は、成果・能力主義に急速に変わりつつある=東京都千代田区で、森田剛史写す
◇成果ゼロなら賞与半減−−広がる年功全廃の波
「基本月収56万円」。大手電機メーカー・NECの課長(36)の給与明細書(03年11月)には、資格給や家族手当など諸手当の欄はなく「基本月収」だけが記載されている。
同社は00年10月〜02年4月に、管理職から非管理職に至る全社員を対象に、ポストと成果で給与が決まる制度を導入。ボーナス(賞与、6月と12月の年2回)は「基本賞与」と「個人業績(成果)」で構成されるが、成果部分の割合を増やしてきている。
例えば、総合職1級の主任は、賞与に占める成果部分の割合がほぼ6割。仕事で平均的な成果を上げれば、30歳でも50歳でも主任の年間賞与は160万円(03年実績)だが、「成果ゼロ」と査定されれば、半分以下になる。「賞与のうち成果部分が、ほぼゼロの社員もいる」(NEC幹部)という。
基本月収56万円の課長の03年6月の賞与は「基本賞与」が45万円、「個人業績(成果)」75万円の計120万円で、03年の年収は910万円強だった。今年これが増えるかどうかは、本人の業績次第になる。
同じ大手電機メーカーの日立製作所も、これまで管理職に適用していたポスト・成果で給与を決める制度を工場従業員を含む全社員に広げる。定期昇給を柱にした年功序列型の賃金制度を廃止し、能力・行動(仕事に取り組む姿勢など)・成果を基準にした給与制度に変更する方針だ。
同社の労働組合は「これまで、あまりなかった工場従業員の年収格差も今後は広がるだろう」と指摘。労組の試算によると、現在は35歳モデルで月額30万1700円の給与(基準外賃金は除く)が30万3000円になるが、これまで4万円だった月給格差が6万円に広がる。50歳では、月給で15万円もの格差が生じる見込みだという。
ソニーも、ポストと成果で給与が決まる制度を管理職に導入済み。管理職の課長になると年収は1000万円の大台を突破。部長に昇格すると1400万円程度になり、最も年収が高い部長は2000万円前後になる。
04年度からは、この制度を係長以下の一般社員約1万2000人にも拡大。家族手当や住宅手当など諸手当も廃止し、基本給に一本化する。一般社員については、ポストや仕事の内容などによって三つの等級に分類。グレードごとに給与の幅を設定し、成果に応じて具体的な給与を決める。
松下電器産業は99年度から、管理職に年俸制を導入し、年齢が上がれば自動的に給与も上昇する年功型賃金を廃止した。さらに、04年度からは、非管理職についても年功賃金を全廃する。すでに、年功型から年俸制に移行している管理職の場合、同じ課長でも年収は1000万〜1200万円と、200万円の格差がついている。
◇ ◇ ◇
日本企業は、これまで年功型の昇格・昇給システムで社員の忠誠心を高め、それが日本経済の成長を支えてきた。しかし、安価な労働力をテコにした中国の台頭など国際競争の激化やデフレの長期化で、企業も年功型の賃金制度を維持できなくなりつつある。ポストと成果を重視した給与制度は、「あなたの値段」を大きく変えようとしている。=おわり
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第1部は東京経済部の松木健、藤好陽太郎、吉原宏樹が担当しました。
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(毎日新聞2004年1月13日東京朝刊から)