現在地 HOME > 掲示板 > 議論16 > 685.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 日米の「愛人関係」>Re: ネバダ・レポートの評価 投稿者 まっくす 日時 2004 年 3 月 21 日 06:39:29)
まっくすさん:「言葉の正確な意味を逸脱するかもしれませんが、タナトスに勝てるのはエロスしかないです。でも残念ながら「開かれた共同体」にはエロスが感じられないんです。もっと日本的に言い直せば「わびさび」が抜けてるから、庶民の感性に訴えないと思うんです。」
現実味のないものにエロスを感じることは出来ないと思っています。
「開かれた地域共同体」にエロスを感じるかどうかは、国民経済主義的国家社会の歴史過程のなかでわかるものだと思っています。
まっくすさん「私は資本制のしくみ(競争原理や市場)は何だかんだ言ってもうまくできていると思います。タナトスもエロスも、「わびさび」も全部入っているんですから。現状に問題があるとすれば、世界を牛耳る「彼ら」にエロスや「わびさび」の素晴らしさがわからない点にこそあると思います。日本こそ「彼ら」にこれら無形の精神価値を教えて(あるいは思い出させて)あげるべき存在なのです。「彼ら」は長年の悪行により復讐を恐れています。あくことなき支配欲の根源にあるのはこの恐怖だと思います。とにかく目星がつくまで「彼ら」は往生できないのです。」
資本制から感じ取ることができた、「タナトスもエロスも、「わびさび」」も多数派が感じられなくなる歴史段階がやってきています。
“彼ら”にとって資本制は手段でしかありませんから、その埒外のものから「タナトスもエロスも、「わびさび」」を感じてきました。
“彼ら”は、資本制を手段として覚めた目で見ていますから、それが行き詰まりを迎え、“彼ら”以外の多くがそれから「タナトスもエロスも、「わびさび」」も感じなくなることもわかっています。
そこに、「タナトスもエロスも、「わびさび」」も見い出さない“彼ら”は、資本制(産業主義資本制)に終止符を打ち、代わる手段として新たなシステムをつくることに何らためらいはなく、持てる力を駆使してそれを現実化しようとするはずです。
まっくすさん:「だから、アメリカを手先として「彼ら」は日本を「きつく抱きしめています」。いくら上を叩いていじめても、下から勝手に復活してくる日本、「負けるが勝ち」を地で行く沈黙の日本・・・・・「彼ら」にとってこんなに気持ち悪くも、どうしても関わりたいと思わせる相手はいないはずです。
だったら、日本は大いに「彼ら」の腕の中でよろめき、最高の愛人になるべきです。最高の愛人の「最高」とは、支配されていると見せかけ、その実、裏で相手をコントロールするくらいの意味です。ここまできて、ようやくレス元の記事に関連してきますが(笑)、日銀介入を代表とする日本の対応について、世間全般を含め、この阿修羅全体も、またあっしらさんご自身も、なるべく早く脱すべきだが容易に脱することのできない、「対米隷属状態」として考えられていると思います。冷笑が基本スタンスと感じられます。
私には反対に、日本の強さに見えます。愛人としての最高のおもてなしではないでしょうか?めぐりめぐって自分の利益になっている点など、戦後(特にバブル崩壊以降)「ネガティブセンチメント」に慣れ親しんだ日本人を守る手立ては、現状これ以外に見つからないくらいだと思っています。」
この部分のお考えにそれほど異論はありません。
ただ、「醜女の深情け」(失礼)的愛人表現は禁物であり、“彼ら”は日本が投げかける愛にエロスを感じることも情けをかけることもないということを踏まえながら愛人のそぶりをしなさいという思いを抱いています。
何より危惧しているのは、日本がおかしな振る舞いをすれば、アフガニスタンやイラクなどの立場になってしまうことです。
この意味で、前述の内容を踏まえながら、愛人のそぶりをある時期までは続けなければならないと思っています。
まっくすさん:「ついでに(これはあっしらさんというより、阿修羅の基本的な論調に対して私が感じるので敢えて言うのですが)、ブッシュ政権をなめない方がいいと思います。すべては「彼ら」の長期シナリオです。アメリカの保守本流は確信犯。現在のケリー人気の高まりや株式の不調も織り込み済み、逆に現在こそブッシュ不人気の「底」と見ていいでしょう。イラクの混乱も予定の行動。「彼ら」はイスラエルを盾として大中東国家を樹立し、世界統一のネックとなっているイスラムの解体を完了させるつもりです。長い間、中東利権をイギリスと争ってきた「二枚舌外交の国」フランスと、それを中心とするEUなどに「オルタナティブ」を期待するのはある意味、非常に反動的だと思います。
だったら私たちはどうすればいいのか?その鍵は日米の太平洋を挟んだ「愛人関係」にあり、というのが私の見解です。通貨の問題もそこから考えるべきではないでしょうか? 」
この部分もほぼ同意です。
ブッシュ本人はなめていますが、政権を動かしている連中には“畏敬”の念すら抱いています。そして、政権の背後にいる連中にも同様の思いを抱いています。
阿修羅版で飛び交う「反米」・「反戦」・「反ブッシュ」・「反シオニスト」は可愛いものですから、ときには叱責をしながら暖かく見守ってください。
今後もやり取りできる機会があることを願っています。