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(回答先: 「愛人関係」の継続には異論はありません 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 21 日 17:00:58)
あっしらさん
簡潔かつ要領を得たレスに感謝です。やはり突き抜けたご認識をお持ちのようで、やりとりの継続を願い出ていただいたのは望外の喜びです。
私は、あっしらさんが時折の「行動派」「武闘派」の挑発に乗らず、問題の本質を貨幣そのものから根気よく解き明かされている姿勢には頭の下がる思いです。私自身教えられる点も多く、改めて日本庶民(すいません、市民という言葉が嫌いです)の底力を感じていました。
であるがゆえに、あっしらさんの「開かれた共同体」構想に敢えて「エロス」という概念をぶつけ、もう少しぶっちゃけた段階から議論していけないかと考えたのです。できればもう少し「国民経済主義的国家社会の歴史過程のなかでわかるもの」という部分を敷衍していただけないでしょうか?
あっしらさん:「タナトスもエロスも、『わびさび』」も見い出さない“彼ら”は、資本制(産業主義資本制)に終止符を打ち、代わる手段として新たなシステムをつくることに何らためらいはなく、持てる力を駆使してそれを現実化しようとするはずです」
イメージはよくわかるのですが、"彼ら"に本当に「ためらい」はないのでしょうか?私が古臭いのかもしれませんが、何と言っても資本制の中には人間性の酸いも辛いも全部ひっくるめたものが入っていて、いくら向こうが冷めていても、人間がそうやすやすとこの埒外へ出て行けるような気がしないのですが・・・たとえば、新世界秩序とは既存の感性など放棄せざるを得ないほど、我々庶民が籠絡され、スポイルされる(つんぼ桟敷で嬉々としてご奉仕する)というイメージですか?
確かに今更コスト高の奴隷制など敷くわけもないですが、かといって日本人がそうバカとも思えません。私は敢えて今の中途半端な、覚悟のない状態を「愛人関係」と呼んだのですが、本心は「どうせなら籍を入れてしまえ」くらいに思っているのです(笑)。日米の出会いは人類史の運命だなと感じて、長い年月をかけてアメリカ人に「わびさび」を教えてあげるのがいいかと。向こうが戦略なら、日本は無手勝流という感じです。何せみんながユニークだと言ってくれている以上、そこにこだわんないとそれこそ未来はないですから。少なくても庶民レベルでは、向こうさんにも「その気」が漂っていきているように感じているんです。なんでここまで躍起になって日本を囲い込もうとしているか?私には"彼ら"にも疲れや焦りがあるのかなと。
その点で、あっしらさんの「ただ、『醜女の深情け』(失礼)的愛人表現は禁物であり、“彼ら”は日本が投げかける愛にエロスを感じることも情けをかけることもないということを踏まえながら愛人のそぶりをしなさいという思いを抱いています」の部分に少々違和感があります。
たとえば、イギリス人などは日本人の無策ぶり、無手勝流をあげつらって端からバカにしくさっていて、これなど明治維新以来の伝統だと思いますが、盗人猛々しいですよね。日本人は度量が大きいから、それでも許してしまう。で、現実はどうかと言えば、日本は今やイギリスより重みのある経済大国です。日本がなければ、今後の十年だぶついたマネーは行き場を失うしかありません。こっちが柴犬なら、向こうはプードルなわけです。
アメリカだって似たようなところはあって、半ば本気で豆腐と寿司から「わびさび」を感じて神楽坂に移住したり、押井守「攻殻機動隊」の背後に名状しがたい非西洋的な世界観を直感してテツガクしていたりするんです。
私は支配層の感性がまったくこれら庶民層と違うとは考えないんです。恐怖に支えられた人は、エロスの影に怯えざるを得ないですから。この点などはいかがお考えですか?
以上とりとめのない文章で申し訳ありません。今後もよろしくお願いします。