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最近阿修羅ではホロコースト論議が喧しいが、第二次大戦前・中のユダヤ人の受難を形容する目的で、最初に燔祭(羊を丸焼きにして神前に供えるヘブライ民族の伝統)を意味するこの言葉を持ち出した人のホンネを推察してみるのも一興である。
旧約聖書(創世記)を読んだ人なら先刻ご承知のように、ユダヤ民族の直接の父祖ともいうべきアブラハムはある日、神(エホバ)から「一人息子のイサクを山の上でホロコーストしろ。」との命令を受け、指示通りにイサクを祭壇の上で殺して燃やそうとしたその刹那、「ストップ、ストップ、お前の信仰の深さはよくわかった。愛する一人息子さえ疑問ももたずに犠牲にするその覚悟は天晴れだ、もうイサクを殺して燃やすには及ばない」との天の声があって、めでたしめでたしという例の話である。このエピソードには身内(一人息子)でさえ、偉大な大義(神の意志)のために犠牲にする覚悟を持っていることの美徳が描かれている。旧約聖書の中でも最も有名なこの逸話の存在ゆえに、「ホロコースト」という言葉には常に「身内でも犠牲にする精神」という概念がつきまとうことになる。
ところでヨーロッパにおけるユダヤ人の受難が、イスラエル国家を建設する際に大きなテコとして利用されたこと、さらにイスラエル国家建設にはロスチャイルド財閥の巨大な利権が絡んでいたことはよく知られている。従ってユダヤ人の受難はイスラエル国家建設(ズバリ言えばロスチャイルドの金儲け)、という文字通りの偉大な大義のために貢献した、ということができる。これは見方を変えれば「ユダヤ財閥の頂点にあるロスチャイルド家(ドイツ系)が、偉大な大義(イスラエル国家の建設=自らの巨大な利権)のために、身内(下々のユダヤ人、特に東欧系アシュケナージ)を犠牲にした。」ということに他ならない。ちなみに初期のナチス関係者は「ユダヤ人を欧州から追放する(この時点ではまだ抹殺ではなかった)」という目的を共有するシオニスト(ロスチャイルド)とは一種の協力関係にあったくらいなのである。
ちなみにホロコーストされた獣(普通は羊)の肉は祭司、ならびに関係者が「ごっちゃんです!」と食べてしまって、神に捧げられるのはうまそうな臭いの煙だけなのである。ヘブライの神様は霞ならぬ煙を食って生きている、といったところか。この辺の位置関係を上の話に当てはめてみれば、広い意味での同族たるアシュケナージを人身御供、というか文字通り食い物にしたドイツ系ユダヤ財閥ロスチャイルド、という構図が見えてくる。ちなみにドイツ系ユダヤ人やセファルディー(スペイン・ポルトガル系ユダヤ人)はアシュケナージに対してかなりの偏見を持っていることも知られている。ユダヤ人内部でも人種差別があるのである。これは今日のイスラエルの内部でもかなり問題になっている。
というわけで、このえげつないほど冷酷な利権の構図を見破ったアシュケナージが、ロスチャイルドに対する皮肉というか、当てつけとして「ホロコースト」という言葉をあえて用いた、と見ることは必ずしも無理ではない。ただの「大虐殺」だったらこの言葉は必ずしも相応しくないように思えるからだ。(ホロHoloには「大量」の意味はないはずで、単に「丸焼き」という意味なのではないだろうか?)
もしこの仮説が正しいとしたら、おかしな話であるが逆に「ホロコースト」を大いに宣伝して、利権欲から同族を見殺しにした強欲な冷血漢・卑劣漢は一体誰だったのか、というキャンペーンを張ってやったらいいのではないか、とさえ思えるのだが。