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(回答先: こんな見解もあります。 投稿者 Rui 日時 2003 年 11 月 21 日 07:51:28)
シジミさん、Ruiさん、こんにちわ。
シジミさんの懸念に関しては、「BJによろしく」というマンガの中に
確か問題点としてあげられていたと思います。
マンガが手元にないために確認できませんが、
話の軸の一部に含まれていた気がします。
7巻までよんでみない事には、果たして「癌医療」の問題点に
かの物語の中でどのように決着がつくのかわかりませんので、
たかがマンガと思うかもしれませんが気になっています。
ブラックジャックは小学校の高学年になった時にたまたま保健室においてあって、
ブラックジャックがカッコイイという理由で読み始めたら止まらなくなって、
保健室の先生にお願いして友達と二人で借りて帰ってむさぼるように読みました。
手塚治虫さんは好きな漫画家の一人です。単純に善悪つけられない物語が多いですね。
Ruiさん、はじめまして。
私は日本の医療が単純にアメリカ型になったら良いと思っているわけではありません。
(今の日本の情勢がそうなる傾向があるという点は今とりあえず置いておきます)
日本の医者が「医療ミス」だらけになったとも思いません。
ただ、これまでの患者と医者の関係は
近年「ドクハラ」という言葉がクローズアップされてきたように
やはり患者の自己決定に関して医者の側からの説明や(インフォームドコンセント)、
患者に提示される治療法に関する選択肢が欧米諸国に比べて遥かに少ないという点、
重大な医療ミスが起きた場合の医療従事者からのきちんとした説明が果たされずに
患者が泣き寝入りするなどの問題は現実にたくさんあるように感じられます。
ご紹介いただいた記事だけでは、Ruiさんが前提としている理解に達することができなかったため、単純に経済問題が倫理問題にすりかえられただけ、と言いきってしまうのは
少し乱暴ではないかと感じました。
今回の厚生省の決定は半ば強引ではありますが、一方でこれまでの医療の現場では
日本型の組織的隠蔽体質が見え隠れしたり、医者が患者に薬を出して終わり、だったり、
診療報酬を多く得る為にわざと患者の病気を重度のものにするといった改竄があったり、
ミスや患者側の不具合があった場合、その都度問題を直視して次からは同じ事が起こらないようにする、などのような、
医療の現場側からの自浄作用がなかった(つまり既得権を持っている医師会側からなかなか現行の診療報酬改定の動きが見られなかった)ために、このような形で方向転換が図られる形になったのではないかというのが私個人の見解です。
もちろん全ての医者がこうした心ない人達ばかりだとは思いませんが、
一方でこれらの医療費の負担や保険の問題については、高額所得者はそれでもゆうゆうしていられるかもしれないけれど、低所得者がどんどんと経済的に圧迫されるという現状が続いてきたとも思えるので、今回の措置がアメリカの医療産業に食いつぶされる、という観点からだけで判断するのは早計かとも思えます。
アメリカでは、これまでの「科学万能信仰」対処療法一辺倒の流れからの反動で、
ヨガやらヒーリングやらといった、対処療法以外の、「普段から健康に気を使って
ヘルシーな生活に」という動きが、もうずいぶん前から続いているようです。
アメリカにもこうした代替医療の流れは戦前には多少あったようですが、
対処療法がこれらを駆逐した時代があるようです。
アメリカ人のカロリー過多な体格を見ていると、医療の発展を望む前に
もう少し自制したらどうかと思っている他国の人は少なくないはずです。
(もとからどうやっても太る体質の人がいますが、それは別です)
日本でもマクロビオティックとかアーユルベーダとか「衣食同元」的発想のものは
元から食に対する考え方の一部にありますし、
ずいぶん前から少しずつ少しずつ広がってきています。
これも、保険負担があがった事によって逆に広がりつつある現象であると思います。
しかしこちらも行き過ぎてしまうと、代替医療崇拝に陥ってしまって、
何でもヒーリングや「想念」「波動」だけで治ってしまうと思ってしまったり、
「この食物を取っていれば生涯絶対に健康とか」という誤った考えになったり、
いろいろあるみたいです。
できればこれらの流れと、医療の関係が、互いに患者の治療や病気との戦いにおいて
患者と医者の助けになるように有効に機能する土壌ができないかと思います。
お勧め本:いのちの輝き フルフォード博士が語る自然治癒力
Dr.Fulford's Touch of Life-The healing power of the nature life force
ロバート=フルフォード&ジーン・ストーン著 上野圭一訳
この本は精神世界一辺倒の頭いっちゃってる人ではなくて、
オステオパシーという分野の代替医療にに従事してきた人の、晩年のインタビューです。
この人に限っては、オステオパシーでの医療経験に裏打ちされた言葉の重みがあるので、
胡散臭さを感じません。
ちなみに、オステオパシーの源流は、日本の柔術の整復法にあるという話が最後に少しだけ出てきます。