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(回答先: つれづれなる返信2 投稿者 Rui 日時 2003 年 11 月 26 日 01:52:52)
Ruiさん、お返事遅れました。
Ruiさん wrote
Q太郎さん、こんばんは
「BJによろしく」では研修医の事を扱っているようですね。今は多忙なので、暇が出来ましたら「BJによろしく」を読んでみようと思います。漫画でも、良い作品が多数あることは承知していますので、漫画だからどうのこうのとの偏見は持っていません。
漫画に偏見がなくて幸いです。
最近面白い漫画が多いですよ。
Ruiさん wrote
研修医制度が最近改定されましたが、それ以前の研修医(免許取得後〜概6年間)は、大昔の滅私奉公と何ら変わりませんでした。(研修医の話は「BJによろしく」で描かれているようなので省略します。)
6年の研修期間が過ぎれば、多少は楽になります。
が、それでも、Q太郎さんへの「つれづれなる返信」http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/343.html
に記した通りです。あの返信で記した医療従事者の実話は、研修医の話ではありません。研修医終了後の方々の実態です。
お医者さんの一部が過労死寸前の負担を強いられているという事は、ただの漫画である「BJによろしく」を通しても透けて見えてきますので「仁術」とは勝手に申せません。
Ruiさん wrote
最初に書き込んだ「こんな見解もあります」http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/338.html
で引用させてもらった、文章に書かれていた
【>経済的観点に立った問題のみが本来の日本の医療問題のはずです。医者の倫理だ、患者のアメニティだなんだと息巻いている問題も実は予算があれば解決することばかり>】の意味は、
「つれづれなる返信」http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/343.html
に書いた実態と考え合わせると、医療従事者数をもう増やすなどの予算があれば、8割方解決可能な問題のようにも思えます。又、医療ミスも減るのではないでしょうか。
病院の科によっては、医師が1人とか2人しかいない科もあります。1人が病気になったからといって、すぐに人を補充出来るわけも無く、その間残りの人数でやるしかありません。そんな時に運悪くも、重い患者さんが複数人入院したりすると、たちまちパニックになります。(数日間家には帰れません。)
また2〜3人の医師しかいない病院の小児科では、かなり早産の未熟児が産まれると、未熟児の状態が安定するまで、長ければ2週間以上家に帰れない事も珍しくありません。
ですから、この引用文の投稿者の方も経済問題と書かれたのでしょう。もちろん、それだけで全てが解決するとは思っていませんし、病院並びに医療機関や関係者のより一層の安全への意識向上とサービス向上は必要不可欠だと考えます。
今現在の状態は、泣き寝入りしてきた患者が、色んな事態が明るみになる事で患者と医者の関係が是正されてくる途中だと思います。
これは、DVや虐待件数の統計上の増加などにも見られますが、DVや虐待の認知が高まると共に、まず立場的に弱い人達の方からの声を拾う事が出来るようになってきたのではないかという見方も同時に出来ると思います。これまでは医療事故の事が外に漏れないように病院側から何らかの働きかけがあったのではないかと考えられる節もないわけではないと思います。
この第1段階が終わってから、次に医療の問題の人手不足と経済的なバランスがとられる事を将来的に望みます。逆にその途中で、技術を持たないのに第一線で適当な事をやっているヤブ医者には手術をさせないとかいう措置も取られて欲しい。一番現場に近い看護師や医者の人手不足の解消や、人材の確保や経済的なバックアップが図られない限りは問題は、医療ミスも防げないと思います。
Ruiさん wrote
現状では医師と患者の関係が遠いのは、ご指摘の通りだと思います。
医師(大病院、中病院)の医師は、忙しすぎて患者さんの話をゆっくり聞く時間が中々取れないのもその通りです。
知人の医療関係者も「2時間待ち、3分診療にはしたくない」と言っていますが、1人の医師が午前中だけで数十人〜100人を診るとなると、物理的に限界があるそうです。午後開始時間ぎりぎりまで(外科系の科では、午後は手術に当てられているケースが多いです。)、食事時間を削って頑張っても、やはり短くなってしまうと言っていました。
これは医者不足の問題もありますが、医者になるまでの教育費の問題っていうのが実は目に見えない大きな問題なのではないかと思ったりします。とにかく、大学に入る前の塾がよい、中学・高校の受験にかかるお金から考えたら、大学も含めて恐ろしい学費がかかります。
こうした事を考え合わせていくと「教育」も含めた経済問題、それから「教育システム」の問題など実は問題は多岐に渡っているのかもしれません。現場のお医者さんが努力なされても、そもそもこれらの問題の根っこに慢性的な人不足があげられるならば、そこに根本的な問題があると推測します。
Ruiさん wrote
>待合室がサロンに、というお話や、
>時間を選ばず飛びこんできては、サービスが悪いと苦情をいう話
これは、医療費の無駄使いがされていませんか?との意味で書いたものです。医療費の無駄使いは、医療保険の負担増に繋がりますし、好ましいものではありません。
医療費増大は、医師と患者の関係にも悪影響を及ぼしますので、より必要とする所へ重点配分されるのが大事だと考え、無駄使いではと思う例を挙げました。
なるほど、医療費の無駄遣いになるのですか。
そういう視点から見れば、これは結局医療費の患者負担が増えるという患者側の問題が大きいですね。患者の側ももう少し自分で責任を持って治療に協力したらどうかと単純に考えてしまう話だったのですが。より余裕がないけれど必要なところへちゃんとした医療の保険のバックアップが届く体制ができたら、すごいでしょうね。
社会福祉士や精神科の病院みたいに、医療の現場で「この症状はこちらへ」と案内してくれる新しい職種を増やす事はできないのでしょうか。(もちろん救急患者は別です)
2時間待って3分ではやはり辛いですよね…。患者も、医者も後味悪いと思います。
それよりももっと大きい哲学的な命題としてはどうせ死ぬのになぜ医者は必要なのか
というものもありますが、これを話し始めると大変な事になりそうなのでここでストップします。
では失礼します。
現場の惨状を綴ったレスはめったにきけない貴重な声として聞かせて頂きました。ありがとうございました。