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(回答先: 貨幣に代わって人々を連帯させる新たな仕組みは? 投稿者 まさちゃん 日時 2003 年 12 月 16 日 20:46:38)
まさちゃん、レスありがとうございます。
>“多くの人を結集させ(でき)れば”の部分は、具体的な方法がイメージ湧きません。
現在の大企業が、数千人の労働者を雇用するのみならず下請け孫請けという構造で、ある財の生産のために多くの人の活動力を使っていることそのものをイメージしていただければいいものです。
■ 貨幣の問題
まさちゃん:「貨幣と言うのは、それなりに便利な道具です(吉本隆明に言わせれば「人類の無意識の作り出した傑作」だったかな)。利子取得(と退蔵)さえ禁じれば、貨幣と言う仕組みは「開かれた地域共同体」でも生き残ってもいいのではないでしょうか?
おそらく、その時、あっしら様によれば「貨幣は労働証書(活動証書でしたっけ?)と本質的に変わらなくなる」のでしたよね。」
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まず、貨幣から利息取得と蓄蔵の機能を取り除けば、貨幣ではなく「活動証書(労働証書)」になります。
「活動証書」とは、貨幣が持つ交換機能のみが生きているものです。
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まさちゃん:「あっしら様のイメージでは、大資本を必要とする集積産業を実現するにはこの「労働証書(活動証書)」の活用だけで十分なのでしょうか?」
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上述の内容ですから、「活動証書」だけで十分です。
あらゆる財の生産は、自然に対する人々の活動に還元できます。
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まさちゃん:「私は、あっしら様が利子取得の害毒の面を強調されるあまり、貨幣の持つ退蔵性(蓄えて量的に収蔵できること)をも否定されるのは正直いかがなものかと思います。貨幣を退蔵して大資本を形成する・・・そのメカニズムは人類の知恵の内に入らないのでしょうか?」
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利息取得ほどではありませんが、貨幣の蓄蔵も経済社会(共同体)を歪めるものだと考えています。
なぜなら、人の活動力は保存できないものであるのに、その証である貨幣や「活動証書」を保存する行為だからです。
人の活動力の交換に使われる「活動証書」ないし貨幣が蓄蔵されることになれば、ある部分の活動力がムダになります。
趣味や贈与など交換を求めない活動の意義は大いに認めています。
蓄蔵は、活動力を交換するための「活動証書」ないし貨幣を手に入れる活動のある部分が交換されないままになるということを意味します。
これまでの「近代」でそれが見えにくいのは、「信用創造」という詐欺や赤字財政支出という先延ばし政策が行われているからです。
大資本は貨幣の退蔵によって形成されるわけではありません。
膨大な貨幣を使うことで形成されるものです。