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(回答先: 提示された問題は「貨幣の設計」ではなく「活動の設計」によって解消されるもの 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 17 日 20:26:11)
あっしらさん、たびたびすみません。
(まさちゃん、また横入りでごめんなさい)
貨幣とそれを使う共同体についての論考を阿修羅板で読んできましたが、貨幣に効力を持たせるものについて今一歩つかみきれず
困っております。「貨幣設計」「生活設計」という言葉が出てきた事を契機として、私の理解をひとつの論考にして批評して頂ければ
と想います。よろしくお願いいたします。(お答えはいつでも宜しいですから)
このような問いを出すのは、イラクの通貨ディナールが侵略によって崩壊した過程を見ていたからです。
今後経済体制が変動する時は、国の貨幣そのものがいったん失効するほどの条件変化が、地球上に起きている可能性もあるでしょ
う、そのような変動を見込んだ中から効力ある貨幣の再生を見通さなければならないのではないかと想っています。
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実現が望まれるようなある価値観をもって共同し協働しようとする人間の集合体が、貨幣による交換が実現する効力を、貨幣に仮託
せしめる。
(交換を実現させる効力を持てない、あるいは失った“貨幣”は、単なる絵空事と見捨てられた呪具と同じこと。交換を実現する効力は
無意識にまで根拠を置いた価値観によって発現されている)
従って、新しい(国等の)集合体あるいは共同体の体制を想起し設計しようとする際は、貨幣システムより生活の特性の設計が先で
あり、この生活の根底に共有されるべき価値観の共同化が更に先になる。この価値観が、地球や他国等との関係性の現実の中で、
共同体等構成員間に実感をもって創られていなければ、貨幣は交換の効力をもって立ち上がる事はない。
基幹的価値観が共有・共同化して集合体あるいは共同体に活きるとき、はじめて貨幣は実質的に交換の効力を発揮するものである。
*
新しい貨幣システムの設計が、価値や価値観の問題を抜きに成立するのか不審に想い、貨幣が交換を実現する効力は、何が生んで
いるのかを追求した結果です。(地域通貨を考えてきた結果でもありますが、いわゆる国家通貨レベルまで延長できるか解りません)