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(回答先: Re:私もたこさんに同感：とても大事なことを書かれていると思うんですが 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 6 月 30 日 13:22:02)
すみちゃんこんにちは、たこさんから受け取って継いでいる流れに共感があります。
私も“harmonious beauty of cosmic balance”さんが仰っていることの中に大切な事（核）があるのを感じます。
ただ、きっかけとしてのDdogさんへの批評・批判を捨象してもこの事は成立しうると思うので、これには関わりません。
“harmonious beauty of cosmic balance”さんのご投稿を読んだ感想ですが、形而上学的な（科学的な事実の詳細との照合が甘いと言い換えてもいいと思います）表現が主調になっていて、脳科学者や文化人類学者、考古学者等からは渋いご意見が出そうな印象でした。
ただし、形而上学的な認知形式が誤っているという事はなく、時代の基底にあると感じられる動き（沿岸湧昇のような…）を捉えていて真実感があればいいはずですね。
でなければ法曹系の方にも科学者にも何かしら引っかかってくる事はないでしょうから。
私が核として感得した事は、「命を受け継がせ、育む者の世界観/生命観の再起」です。
文化人類学者なら母権制、母系制の世界観/生命観の事かと言うんではないかな。（その学問的な定義は正確に知りませんけれど）
大体が人間って、主に母親役をする女性（肉体的機能は別として男性にも可能）が、次世代をきちんと育てられなければその系統は絶滅しますね。きちんと次世代を観察して育て、周囲と協働関係を結び、食糧の配給元を確保できる女性が比較的多数として連綿と進化の中で選択されつつ続き、今の私たちが在るんではないかな。
もともとこれ（命を受け継がせ、育むこと)が地球上の人類にとって重要な事だと思うんですが、ある時点で世界観/生命観に変化が起きたように思います。父権制の成立です、男性が法等により権力を保持して支配する社会の成立。これを起源とした行き過ぎが、現在重要な“ balance”を破壊してしまっていると感じます。
女性性対男性性という捉え方と、母権制対父権制という捉え方は厳密には違うと思いますが、併行しているところはあると思いますので後者の言葉を使って話を進めさせて頂きます。
私はちょっと長い期間ユーラシア大陸の各地を旅した事があるんですが、その時、『父権制とは、実は人類が戦争を実施するために形成された制度だ』と強烈に感じました。
狩猟採集であろうと、農耕牧畜であろうと、食糧財貨を他の集団から略奪せねばならないような人口等の状況に突入した時、攻撃や殺戮のために人間をシステマチックに組織し、戦闘を実施させる必要があったと思うのです。個集団の安定的な持続のためのシステムから、集団間の戦闘のためのシステムの内包への移行があったと…。
その為には厳格なルールの実施と支配が、神話的宇宙性（形而上学的秩序性）等によって宗教的に権威付けられた法によって実現する必要があったのではないか。
これって、直感的に言って男性のほうが強いんじゃないでしょうか。生命体としての実感的根拠が無くても、観念的次元での秩序とその完成度、無謬性にこだわり、他者を支配しようとする、実世界が破滅的危機に入ろうとも観念的次元での秩序の「護持」のほうが重要と錯覚する。どうでしょうね。
こういう起源があると思われる父権制の悪質な実行がアメリカのブッシュ大統領たちの戦争であり、地球上の各国で進行している自己破壊的な動きだと思われます。
そこから私たちが未来を生き続けるために何か変革が必要になるとすれば、『命を受け継がせ、育む者の世界観/生命観』あるいはそのような『価値観』への変革であり、その基盤にはよい形での「女性性と表現されるなにもか」の目覚めや、命を受け継がせ育む者の太古からあるヴィジョンの、時代に適応した再創造があるように思います。
最後に…本当に解らないんですけれど、幼児を抱いて幸せに微笑する女性（母親、祖母、姉妹など）は、敵国の同じように幼児を抱いて微笑する女性の子供が、劣化ウラン弾などで、人間としてあるべき命の秩序を狂わされた悲惨な姿になる事を望むものでしょうか、もはや逃れようもなく狭い地球で。憎悪に狂えばもはや女性も男性も同じでしょうけれども。
※付言すれば、人間の♀が♂に比べて多く持っているように推定しているｎａｔｕｒｅが『命を受け継がせ、育む者としての感受性や認識の傾向性』であるという考え方に基づいており、幻想だ、おめでたロマンチスムだと糾弾されても私に実証的な反証は出来ません。ただ、多くの女性からの当たり前のような目立たぬ助けがなくて今の自分はないような気はしています。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。