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(回答先: 「とても大事なことを書かれていると思う…」への賛同 投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 7 月 01 日 03:03:26)
マルハナバチさんの以下の投稿をよみました。
(引用開始)
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私はちょっと長い期間ユーラシア大陸の各地を旅した事があるんですが、その時、『父権制とは、実は人類が戦争を実施するために形成された制度だ』と強烈に感じました。
狩猟採集であろうと、農耕牧畜であろうと、食糧財貨を他の集団から略奪せねばならないような人口等の状況に突入した時、攻撃や殺戮のために人間をシステマチックに組織し、戦闘を実施させる必要があったと思うのです。個集団の安定的な持続のためのシステムから、集団間の戦闘のためのシステムの内包への移行があったと…
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(引用終わり)
これを読んで思い出すのが、文化唯物論の提唱者として非常に有名なマービン・ハリスという米国の人類学者のことです。
かれは昨年亡くなりましたが、彼はその主著のひとつである
Cannibalis and King - The Origin of Culture
(邦訳)『ヒトはなぜヒトを食べたか − 生態人類学から見た文化の起原』
1997年ハヤカワ文庫
という書籍の中で、父権制の発生と、戦争、および人間の再生産圧力コントロールのあいだの相互関係を、明快に説明しております。
是非ご一読をおすすめいたします。