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(回答先: 給水制限のように 投稿者 うぃる 日時 2003 年 5 月 26 日 15:13:18)
うぃるさん、こんばんわ。
核エネルギーの利用研究をやめろとは言いませんが、発電(水を沸騰させる)目的で核エネルギーを利用することには反対です。
(効率が悪い水を沸騰させる目的ではなく、瞬時に膨大なエネルギーを得られる手段としての核エネルギーの利用研究することは意味があると思っています。このために、危険を承知の上で孤島で研究施設を稼動させるというのであれば強くは反対しません。原発は元々軍事技術の派生物です)
ご指摘のように、稼動時の事故は他の発電手段とは比較ができないほどのとてつもない災厄をもたらし、廃棄物の処理は気が遠くなるような未来に対して負債を背負わせるだけではなく、近い将来に周辺地域の生存条件を脅かす可能性が高いと思っています。
これは、たとえ原発のコストが他の発電手段よりも安いとしても、原発を選択すべきではないという結論を導きます。
純粋な貨幣的コストを考えても、原発の廃炉や廃棄物処理まで含めればとてつもなく高くなります。たんに蓋をするだけで根源的な後始末はできません。
(廃炉コストは1兆円を超え廃炉技術も未確立であるため、本来30年の耐用年数という前提で設計・建造された原発をまだまだ大丈夫と耐用年数を後付けで60年まで引き延ばして運転し続けています。それこそ、どこかの原発が“瓦解”するまでは、ずるずると引き延ばしを続けるという感じです。また、低レベルのみならず高レベル廃棄物を道路建設に使って“消費”しようともしています)
環境の面でも、運転時ではなく、ウラン採掘・ウラン精製・原発建設・廃棄物処理などにかかる二酸化炭素排出量を考えれば、ことさら少ないわけではありません。
生活様式を改めるということをことさらしなくても、天然ガスやバイオマスなど他の資源を効率よく発電に利用すれば、原発なしで必要な電力を得ることができます。
移行期に一時的な“給水制限”が必要ならば、それを選択してでも原発の廃炉(蓋)に動くべきだと思っています。
生活様式の変容や技術開発を通じて、できるだけ再生が可能な資源から原材料やエネルギーを得るかたちに移行すべきだとは思っています)
そのような路線転換に動かず、優先した電力供給データをもとにした原発の必要性と既に破綻しているデタラメな安全性を言い募り、原発の増設まで納得させるために膨大な広告宣伝費をかけているのは犯罪です。
(その背後に、関連組織の経済利権・国際的組織の利権や思惑・軍事的思惑があるのはことさら指摘しませんが...)
原発に賛成する政治家・官僚・電力会社幹部・重電メーカー幹部をなくすためには、家族揃って年間20日間の原子炉内掃除を義務付けるようにでもしないと、原発をあきらめないかもしれません(笑)
原発は、今儲かるならOKという刹那主義的な経済利益で動く「近代経済システム」の象徴だとも言えます。