投稿者 7/21 週刊ポスト 日時 2000 年 7 月 11 日 10:08:24:
回答先: <TWP特別版−−沖縄サミット“首脳会議用資料”> 投稿者 7/21 週刊ポスト 日時 2000 年 7 月 11 日 10:07:01:
<TWP特別版−−沖縄サミット“首脳会
議用資料”>
2つの日本問題
公共事業汚職と税金による企業救済
1 裏社会にあやつられる政治家−−許永中の政官工
作
(1)178億円詐欺の共犯政治家
永田町、検察当局と
もに、中尾氏逮捕が政
界捜査の到達点とは誰
ひとりとして考えてい
ない。事件の主犯格
で、≪裏社会のフィク
サー≫と呼ばれる許永
中被告の政界人脈から
すると、中尾氏は“脇
役的存在”にすぎない
からだ。
では、本筋は誰なの
か。
事件の背景には早く
も故・竹下登元首相の
名前があがっている。
竹下氏と同じく許被告
との関係が取り沙汰されている亀井静香・自民党政調
会長はどうなのか。
同氏は、中尾氏逮捕直後のテレビ討論番組で、菅直
人民主党政調会長が汚職事件の集中審議を主張したの
に対し、
「この問題は検察の手にかかっている。それをわれわ
れが国会で刑事の真似をやってもしょうがない」
と発言し、国会での真相解明に消極的姿勢をみせ
た。
「刑事の真似」という論理で、国政調査権や国会の審
議権を否定してはばからない亀井氏の態度は、数の力
で何もかも圧しつぶそうとする自公保連立の特質を象
徴している。実際、野党側は首相指名選挙後に特別国
会を延長し、事件の集中審議を行なうことを要求した
が、自公保3党は拒否して国会を閉じた。
中尾氏の容疑は、建設大臣当時の96年、海洋土木
の大手ゼネコン『若築建設』の石橋浩会長(当時)か
ら、建設省の工事をもっと受注させてほしいと依頼さ
れ、3000万円を受け取ったというものだ。石橋氏
を中尾氏に引き合わせて政界工作を裏で操っていたの
が許被告だった。
許被告に操られた石橋氏は中尾氏の大臣就任祝い
(96年5月)を開き、宴席には竹下元首相ら有力政
治家と建設省幹部が出席した。その席には許被告自身
は顔を出さなかったものの、政界人脈を見せつけられ
た石橋氏ら若築建設の幹部は、以後、許被告のいうが
ままに政界工作資金を出し続けた。
大臣が会えば役人も会う。
中尾氏の大臣就任祝いの2か月後、若築建設側は建
設省の事務次官交代に際して、役人を接待した。
そうして許被告は石橋氏らをすっかり信用させ、若
築建設の親会社『石橋産業』から、総額178億円を
騙し取ったのである。
中尾氏は許被告がどんな人物かを知らなかったはず
がない。暴力団と深く結びつき、中堅商社イトマンか
ら3000億円を不正に引き出して倒産に追い込んだ<
br> 事件の主犯として逮捕、起訴され、当時は保釈中の身
だった。
イトマン事件は竹下元首相の政治生命にも関わる大
事件として政界を震撼させた。
にもかかわらず、建設大臣がそのような人物と承知
のうえでワイロの斡旋を受け、国民の税金でまかなわ
れる公共事業を特定企業に発注させるように働きかけ
たばかりか、許被告の“政治力”にハクをつけさせた
という意味で、中尾氏は収賄容疑にとどまらず、許被
告の詐欺行為に手を貸した“共犯”といわれても仕方
がない。