投稿者 7/21 週刊ポスト 日時 2000 年 7 月 11 日 10:14:02:
回答先: 2 無謀な一デパートの国家救済−−次はゼネコンに税金投入か 投稿者 7/21 週刊ポスト 日時 2000 年 7 月 11 日 10:12:41:
<TWP特別版−−沖縄サミット“首脳会
議用資料”>
2つの日本問題
公共事業汚職と税金による企業救済
2 無謀な一デパートの国家救済−−次はゼネコンに
税金投入か
(2)水島廣雄・そごう前会長の責任
1962年にそごう
社長に就任した水島廣
雄氏は当時、大阪、神
戸、東京の3店舗しか
なかった同社を、土地
を担保に次々と借金を
繰り返す「拡大路線」
によって、最盛期40
店舗にまで膨らませ
た。水島氏自身、こう
広言している。
「そごうは創業以来1
30年かかって3店し
か作れなかった。しか
し私は32年間で40店舗にした。いわば1600年
分の仕事をしてしまったんです。1兆円を超える借金
があって当然ですよ」
もともと興銀の行員だった水島氏は58年、そごう
元会長の遠縁にあたることから、22年間勤めた興銀
からそごう副社長に転じた。そして、38年もの長き
にわたり社長、会長としてトップに君臨。グループ各
社の社長も務め、今年4月に会長を引責辞任するまで
は絶対的な権力を握るドンだった。
事実、拡大路線による経営危機の責任を問う声が高
まろうとも、
「私は本来なら興銀の頭取になっていた人間なんだ。
このまま終わるはずがない」
とその姿勢を顧ることすらしなかったという。
彼こそがそごう経営悪化の“元凶”であり、だから
こそ今年4月末に辞任に追い込まれているのだ。
グラビア写真を見ていただいてもわかるように、水
島氏は東京・世田谷区の大豪邸に住み、その年収は4
億円ともいわれる。こうした“金満”ぶりに自民党の
野中広務幹事長でさえ、
「庶民的にも理解できない。経営者の責任を追及し、
資産の返還を求めるべきだ」
といい出すほどだ。
実際、この4日には足元のそごうからも私財提供の
要請がなされているが、総額6319億円にも上る債
権放棄額には焼け石に水だ。
しかしなぜ、水島氏は思うがままに拡大路線を繰り
広げることができたのか。銀行団が湯水のごとく融資
を繰り返し、支えてきた背景には、彼の出身行であ
り、そごうのメーンバンクでもある興銀のドンの存在
があった。