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原理主義的米国擁護論 投稿者 カレラ 日時 2002 年 10 月 06 日 02:54:18:

ここでの議論は反米の色彩が強いようなので敢えて題名のような刺激の強い問題提起をしてみようという気になった。

米国の圧倒的軍事力とかリアル・ポリティークの世界を離れたあくまでも理想上の話である。

歴代ドイツ政府の公式見解は次のようなものである。「アメリカさん、我々ドイツ人民をナチスの夢魔から解放(Liberalize)してくれて有難う」そして日本でも声高に叫ぶ事はなくなったが、戦後の出発点は同じことである。「アメリカさん、我々日本国民を軍国主義の夢魔から解放してくれて有難う」。

重要なことは、自由主義とか民主主義という「システム」を与えてもらったことを感謝しているのではなく、「自分達が蒙昧であるがゆえに熱狂的に支持していた悪」に、それと気づかせてくれて有難う、と言っている点である。自国がやっつけられて初めて憑き物が落ちるかのように自らの間違いに気がついた、というわけだ。

上記の理解が正しいことは、ドイツにしても日本にしても今と第二次大戦前とでどちらの社会に住みたいか、民衆に問うてみれば直ちに分かる事だろう。戦前のような社会に戻りたいという人々は極めて少数だろう。

同じ事がイラクにも言えるのではないか。国連決議を10回以上も反故にし、周辺国への領土的野心が消えず、少数民族の反乱を生物兵器まで使って鎮圧し、自身への批判者には容赦無い拷問を加える、そんな男に統治される国民は幸せか?全てを見渡せる場所へイラク国民を導き、その上で彼らが真に望む指導者を選ばせるべきではないか。

米国は米国で様々な問題を抱えているが、旧ドイツや日本それに今のイラクが抱えている問題はそれ以前のもっとベーシックな問題である。このことに先進国なかんずく最も強力な米国が力を注ぐのは全く悪い事とは思えない。

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