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(回答先: 米国1ドル紙幣について 投稿者 baka 日時 2002 年 9 月 13 日 23:10:29)
アメリカ生活が長いのですが、大学院のプログラムに在籍(Ph.D.課程)していて、たまたま教授陣が25名ぐらいいた目の前で、恐れをしらず1ドル紙幣をふりかざし、そのことを説明したことがありました。反応は見事にありませんで、しらけたムードとなったことがあります。アメリカ人はこのことについて、何の気にもかけていません。無関心というにしてはあまりも拍子抜けするほど。その後いろんなアメリカ人にこのことを話してもフーンというだけでほとんど無反応です。実際、今頃そういわれたって、今さらどう反応して良いやら困ってしまう、ということでしょうか。
ちなみに、アメリカの中央銀行は、純然たる民間銀行(銀行カルテル)です。Federal Reserve Bank(FRB)と呼んでいますが、これは、アメリカ人ですら、Federalとあるから、連邦政府の持ち物と思っている人がほとんどですから、日本でもこれを政府機関と思っている人がほとんどだというのは仕方がないことですが。日本政府と日銀の関係とちがい、連邦政府はこのFRBの株すらまったくもっていません。このたいへん紛らわしい名前は意図的操作的つけられたもので、単なる名前にすぎません。国立ではないのに、名前だけ国立銀行(くにたちぎんこうと読ます)としたのと同じトリックなのです)。シティーバンクをはじめとして、大手銀行が株主の民間銀行です。1913年FederalReseveActという法案を銀行家たちの激しいロビー活動により、ギリギリ過半数でとおしてしまいました。米国憲法上貨幣発行権限は議会に専一的に帰属しているのですが、その権限を、民間銀行であるFRBに移管してしまったのです。それ以前は、紙幣などは交換券ですから、それぞれの銀行が発行していたのですが、この法案により、通貨全体がFRBによって発行されるようになってしまいました。散発的なのですが、最近でも(90年代前半)この法律が憲法違反である、とクラスアクションを起こされ、地裁レベルで、憲法違反認定が出されています。ウソだろっておもい、判決文を個人として取り寄せたほどでしたが、判決内容は実際違憲とかいてあり、妙に関心して恩師筋の大学院の先生にコピーを手渡したほどでした(カリフォルニア州サンタロザ地裁判決)。大統領府もFRBには指一本触れることはできませんし(FRB議長の罷免権ももっていません。FRBが自薦した議長を大統領が追認するだけです。議長の任期は12年という超長期です)。要するに、通貨をコントロールするものが国家の真の権力者ですが、FBRの株主である、銀行資本の株主(いくつかの特定家族)が真の国家権力を排他的に独占している国、それがアメリカなのです。
ちなみに、アメリカの国璽はワシが矢を掴んでいる像なのですが、これは、アメリカ先住民の使っていたシンボルを借用したものです。