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http://www.asyura.com/2002/dispute2/msg/483.html に対するレスです。
>それでは、社会主義の考え方の中で弊害を生みそうな部分のみ摘出したら良いじゃないか、平等主
>義の行き過ぎがまずいならそこを変えよう、という修正主義が理屈の上ではあり得ますが、実際に
>それを実行に移すと、このイデオロギーの根底を覆すところまで進展してしまうので不可能だと言
>うことです。
近年流行の論調だと思いますが。
社会主義=平等
資本主義=不平等
と前提をおいて、社会主義(マルクス主義)は競争に負けた。ゆえに”平等は悪”で”不平等は善”
と結論する、これはホントでしょうか?
フランス革命のスローガンが”自由、平等、博愛”だったように平等はむしろブルジョワ民主主義
革命の理念だったのではないでしょうか。マルクス主義が平等を求めたというのも疑問です。むしろ
マルクス主義はずっと貴族趣味だったのではないでしょうか。だからこそ、まず若いインテリやエリ
ート層に受け入れられた。労働者は疎外された存在で人間扱いされず指導、教育すべき対象だった。
平等が競争力を疎外するというのもどうでしょうか? 現在、国際競争力の高い国の上位には、スエ
ーデン、オランダ、フィンランド、ルクセンブルグ、デンマーク、スイスといった社民主儀的な国家
が軒をつらねています。こういった国々は一人あたりのGDPも高く、福祉国家です。
私は生産を疎外するものは特権とその特権による文化の変質だと考えていますがいかがでしょうか。