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<中国の時代>
5月20日から26日にかけて中国・北京を訪問してきた。帰国したばかりである。失礼ながら、天国から地獄に舞い降りた感じがしてならない。今回で96回の訪中回数を記録した。日中国交回復40周年に当たる2012年だが、野田内閣のもとでは、およそお祝いムードはない。内情はどこも複雑で見えにくいが、表ズラは平和で安定した北京である。21世紀はアジア・中国の時代といっていい。
戦争好きのアメリカが超大国であり続けるわけがない。それでも軍事的緊張を振りまく外交安保政策を堅持して、それを日本にも押し付ける不条理が、今後とも存続することなどできないだろう。アメリカの時代は、どう取り繕ってみても、確実に終焉に向かっている。
異様な日米同盟の対応は、最後のあがきを印象付けているように筆者の目に移る。現に対米従属派の体制に対して、内部から自立派が台頭してきている。自立派の対象である小沢一郎を獄門にかけようとしたが、裁判所は無罪判決を出した。
かろうじて司法の独立を守ったともいえる。控訴しても始まらないだろう。対米自立派潰しは不可能なのだ。屈米派の政権を日本国民は支持してはいないのだから。
<米機の乗客は中国人>
米機。デルタ航空機はほぼ満席だった。その乗客はアメリカ人ではない。日本人でもなかった。大半の乗客は中国人だった。成田―北京便はデルタ航空のドル箱に違いないが、乗客は中国人が占拠していた。
中国人を除外しては、デルタ航空は成り立たないのである。北京の出国手続きは、以前は日本人など外国人が多数派だった。今回目にした光景は、ここも中国人だった。
機内免税品の大量購入を目撃したが、やはり主役は若い中国の成金だった。日本人もアメリカ人もお呼びではないのだ。
6人ほどの乗務員の多数派は中国人である。食事も中国人好みなのだ。イラクやアフガンの主役は、観光やビジネスの場面では、ワシントンには申し訳ないがはるかに遅れを取っている。
<観光客はアメリカへ>
北京から乗った同機の多数派は、やはり中国人だった。観光目当ての団体が300人近い乗客の主役を占めていた。
筆者はてっきり東京お目当ての観光客と判断した。放射能汚染から解放された北京市民だと思い込んだのだが、実際は違った。彼らの多くがアメリカに渡った。アメリカ観光だった。
こう断定する理由は、機内荷物の多くがそのまま積まれたままで、成田空港に降ろされることはなかった。そんなわけで、東京経由のデルタ航空は荷物とともに中国人観光客をアメリカに運んで行った。
従って、筆者は瞬く間に自分のトランクを見つけ、早々にJR成田駅にたどり着いて、運よく午後1時発の快速電車に乗り込むことが出来た。恐らく、乗客の多くがアメリカ行きということからか、北京空港を30分以上も早く飛び立った。
偏西風の影響も重なって3時間で成田に到着した。「予定よりも1時間早く到着した」と機内アナウンスは叫んでいた。いつもだと午後5時ごろ、自宅に着くのだが、この日は3時過ぎだった。中国人客のお陰かもしれなかった。
<親中派の台頭>
いま中国の台頭に右翼と右翼政権はいらついている。右翼マスコミがそれを煽って、アメリカンCIAを感激させている。隣人の成功を喜べない人間でいいわけがない。隣人の大成功で、暴利をむさぼっている日本企業を忘れてはならない。
あえて東芝やPANASONICと決めつけてもいいくらいだが、そろそろ右翼人士は頭を冷やすべきではないだろうか。対して親中派は胸を張って日中友好の旗を高く掲げる場面であろう。
北京で聞いたのだが、河野洋平元衆院議長は今年2度も訪問している。筆者はようやく1回である。小沢や鳩山由紀夫、加藤紘一、野田毅など親中派に対する北京の期待は高い。
ワシントンの共和党大統領候補のロン・ポールは、沖縄の米軍基地撤去・CIA廃止を公約に掲げ、最後まで戦いの駒を進めている。
時代は動いている。
日中友好はアジアの平和と安定の基礎である。日本は米中の仲裁役がもっとも好ましい役回りである。親中派・対米自立派の台頭が時代の要請なのである。
明日から「本澤二郎の日中友好の旅」を連載しようと思う。
2012年5月26日21時05分記
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