http://www.asyura2.com/12/china3/msg/165.html
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(回答先: <対米自立派の歴史><スキャンダルと危うい命><吉田・鳩山・石橋の時代><田中・大平の時代><小沢・鳩山の時代>など 投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 5 月 28 日 10:54:08)
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51982989.html
<厳しい日本認識>
中国人の日本認識は一段と悪化している。予想していたことだが、反中一色とも言える日本の新聞テレビを見ている中国の学者のいらだちは相当なものである。たとえば元社会科学院日本研究所長は、今夏日本から招待を受けているものの、彼は筆者に「行きたくない」と何度も口にした。
理由を尋ねると、この知日派の大物は「どうあいさつしていいのか。言葉を見つけることが出来ない」と悲鳴を上げた。彼は日本経済に詳しい人物だ。日本の政治家というよりも、経済陣との交流が深い。
「おめでたい会場での演説が出来ない。考えると、憂鬱だ」と率直に内心を明かしたのだが、本人は今行くべきか迷っているありさまなのだ。
<盛り上がりゼロの40周年>
そういえば、ここにきて立て続けに中国人の感情を逆なでする事件が相次いでいる。中国人の一番嫌いな石原慎太郎・安倍晋三らの巧妙な暗躍である。
「尖閣を東京都が購入する」とアメリカで公表、これをマスコミは面白おかしく大々的に報道、日中間の対立を煽っている石原の件だ。ついで「中国では政府が貸与した資金を返却しないために犯罪者になっているウイグルのおばさんを、亡命先のアメリカから呼んで大騒ぎしている。中国の犯罪人を招待することに、中国人は強い反発を感じる。しかも、靖国参拝までさせる。悪質過ぎる」と非難して止まない。
確か、この場面において北京を訪問中の財界代表団は、要人との会見が中止になっている。日本のマスコミは、こうした大きな政治問題を正確に報道しないものだから、余計に感情を悪化させる。
野田・松下PANASONICの反中政策に連動した右翼の跋扈は、とどまろうとしない。40周年のムードなど皆無なのだ。
<PANASONIC人気>
じわじわと日本と日本の工業製品の評判は沈下することになる。
天津の知日派は「日本車の人気は下落している。日本の自動車メーカーは、性能一番をアメリカで販売している。2番目を国内で。中国では3番手を売っていることがわかった。それに値段が高い」とこきおろした。
その点で、ドイツは違うというのである。車の性能を知らないため、断定する材料をもっていない。しかし、こうした評価と野田内閣の反中政策と関係が無いだろうか。
いち早く松下政経塾の課題を取り上げて、各方面に警鐘を鳴らしてきた筆者だが、今の政権の対応ぶりからすると、見事に的中している。民意など反映されない異様な政権である。血税で自らは豚のように太る。それでいて大増税を庶民・大衆に課すのだという。それに「政治生命をかける」とほざいている始末だ。こんな悪しき政権をナベツネ読売などが支援している。政治もマスコミも狂い咲きの日本である。
日米対等・アジア重視・脱霞が関を訴える小沢や鳩山攻撃に熱心なマスコミは、どう転んでみてもまともではない。
日本の新聞テレビは松下PANASONICの金の恩恵を受けているため、政経塾の正体を分析しない。まともに報道しない。従って大半の国民は、野田内閣がこの財閥が養殖した政治集団であることを知らない。
中国人はどうか。聞いてみると、野田内閣が発足した時点で、松下政経塾の政権と大きく報道したという。「かなりの人たちは、PANASONICと関係があると理解している」という返事が返ってきた。
ということからすると、松下PANASONIC製品の売り上げに負の効果をもたらしているのではないだろうか。「中国政府は日本重視の立場だから、日本の財界人の北京訪問を歓迎している。要人会見も一般化している。しかし、こんなにひどいのであれば、PANASONICの製品の評価は落ちるだろう。それは全般的に日本製品の評価が落ちるはずだ」と指摘する。
以前、中国を訪問すると、空港やホテルのテレビに松下のNASIONALが幅を利かせていた。今それは消えてしまった。政治と経済は、ことさら感情問題が絡むと、深く連動するものなのだ。
<屈米派政権の行方>
亀井静香流にいうと、日米同盟という屈米派政権は、今後とも継続するのであろうか。ここが知日派の関心事である。筆者は以下のような分析をして理解を求めた。
かつてアメリカは経済も軍事力も共に最大だった。「アメリカにおんぶにダッコ」していれば、それである程度は生きてこられた日本である。そのアメリカが沈下している。これに保守派でも気付いてきている。比例して屈米派も沈下している。それは官閥・財閥内にも浸透・拡大している。野田内閣は屈米派の最後のあがきではないだろうか。
反中のPANASONIC政権も本体の収益が落ち込んで、とうとう本社のリストラ宣言をした。政権も松下財閥も共に沈下している。トヨタ・ニッサンにしてもアメリカだけでは展望は開けない。アジア、とりわけ中国にうまくシフトしないと、生き残れなくなっている。
経済の論理・資本の論理からすると、東アジアに入り込まないと、日本経済は成立しない。これが小沢や鳩山に集う政治集団の認識ではないだろうか。脱亜から入亜である。この潮流は大きくなるしかない。
<車を自由に買えない北京市民>
79年の大平訪中を思い出す。北京市内の車は国産車の「紅旗」以外は、ニッサンとトヨタが目立った。まるで日本車の中国だった。日中友好で一番の利益を日本財界が手にしていた。欧米も韓国もお呼びでなかった。
友好の継続は日本と日本人の生活を約束していたのだが、愚かな日本人はそうしなかった。巨大な消費市場を予見できなかった。永遠の貧困社会という不見識な態度を踏襲したのだ。しかも、政策を独占する霞が関が断じて屈米路線に執着した。というよりもワシントンの指令に服従、中国シフトに反対したからである。
現在はどうか。車、車の北京である。まるで蟻が徘徊しているかのような自転車群団を、現在の北京その他の都市で目撃することなどできない。世界一の自動車大国である。
中国の環境問題は、この車をどう減らせるかにかかっているのだが、現実はまだ需要は衰えていない。車を所有・運転するには、当局からナンバープレートを手にしなければならない。
これに市民は殺到している。北京はくじ引きである。中国政府の中堅幹部は、これまで夫人とそれぞれ15回ほど、二人合わせて30回もくじ引きしているが、競争が激しくて当たらない。
他方、地下鉄を東京のように延ばしているのだが、それでも車に集中する市民の購入意欲は高いのである。一見した限りでは、韓国車とドイツ車が善戦している。
日本の反中政権をあざけるように中国と韓国の貿易自由化のためのFTA交渉は進んでいる。野田内閣が推進する日中韓FTAは、まだ闇の中である。
日本財閥は、内心は重慶事件に関連して日本企業の賄賂金の表面化に怯えているのではないだろうか。中国の腐敗に日本財閥も関係しているはずだから。中国政府はこれの解明にひるんではならないだろう。
2012年5月29日10時30分記
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