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(回答先: <厳しい日本認識><盛り上がりゼロの40周年><PANASONIC人気><屈米派政権の行方><車を自由に買えない北京市民 投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 5 月 29 日 13:07:06)
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51983172.html
<日本への失望>
中日関係史学会のベテランの知日派との交流は、無論のこと友好的な雰囲気で推移したものの、彼らの対日認識は反発から失望に変わっていった。「アメリカにコントロールされる日本」「戦後66年を経ていながらも」という現実に、彼らは「日本はますます小さくなるばかりだ」と決めつけた。
かつて中国はソ連の影響を強く受けた。それは建造物にも。現に今回泊まったホテルは、北京市の議会に相当する付属物を改造した重厚なものだが、それは天井が高いモスクワ方式を印象付けていた。
現在はどうか。既に毛沢東時代にモスクワから離脱、自ら独り歩きを始めた中国である。旧ソ連の衛星国などでは全くない。昨今の日米連携による軍事と経済からの中国包囲網に反発、対抗しての「中ロ同盟論」も噴き出す雰囲気だが、彼らはそれに興味など示さなかった。「新たな冷戦構造は、戦争の危険をはらむだけだ」といって、それを一蹴した。健全な国際分析をしてくれた。
こうした中国の足跡からは、日本が1945年以降、継続してワシントンに服従して、恥じらうことさえ忘却した日本精神に驚愕するばかりなのだ。自立しない、自立しようとしない霞が関と永田町に対して「希望が持てない」のである。本来、自立に熱心なはずの右翼の政治家・学者・言論人ほどワシントンにひれ伏している不思議な日本だ。
敗戦時、右翼人間は自ら生き延びようとして、恥も外聞を捨ててCIAの駒になった。典型が児玉・岸・正力らである。ナベツネのように左翼から右翼に変身して出世階段を登った者も。いまも政界とマスコミ界を牛耳っている。そこに恥じらいはないかのようだ。
平和・軍縮派の宇都宮徳馬はこれらの人物に対して、格別に負の評価を下していた。筆者もそうである。戦闘的リベラリストの真髄なのだ。右翼は群れるが、リベラルは孤高に甘んじて屈しない。
<久しぶり北京ダック>
中日関係史学会の知日派のほとんどは、親日派でもある。日本びいきの面々ばかりだ。72年の正常化の思いを共有している。東アジアの連携の重要性を理解している。
そんな彼らが今の野田内閣の中国政策に失望している。勢い、対米自立派に期待を寄せるのだが、その期待の星が刑事被告人にされていることに衝撃を受けてしまう。だが、時代は変わってゆく。屈米派の日本は、太平洋に沈没寸前の戦艦大和のようだ。放射能が列島を覆い、これに蓋をかけて国民の関心を逸らそうと必死になっている霞が関と大手町とワシントン、その先導役のマスコミではないか。こんな不条理が勝利することなどない。
<公明党への失望>
中国の期待のひとつに親中派の公明党・創価学会が含まれている。その公明党が右翼化した自民党とくっついて、小沢斬りに熱心である。
72年の国交正常化の時点で公明党は、田中・大平連合に協力して一定の成果を手にした。史実が物語っている。本来、中国との関係では思想面で一番近い共産党のはずだが、同党は政治判断の失敗で、両共産党の関係はしっくりといっていない。
今回、社会科学院の院生との講演で目にしたのだが、院生の一人が日本の新聞を沢山手に抱えていた。なんと、それは創価学会の機関紙だった。東京から郵送されて来るのだろう。ことほど関係は深いのだが、今の公明党は中国が期待する日本の実力者の排除に、ことさら熱心なのだ。
なぜなのか。中国の研究者が理解できない点のひとつである。「池田イズムと違うのではないか」と疑問を呈するのだ。筆者は「池田さんの健康と関係があるのではないか。側近の暴走かもしれない」と分析、披歴するしかなかった。
「公明党が離反すると、自民党はほぼ壊滅状態に陥る。そこから野田内閣同様に反中姿勢の自民党を抑制できる。だが、そうしない公明党がわからない」とも率直な印象を述べた。
<80キロ走行の環状線>
中日関係史学会の徐啓新秘書長は、事務所からほど遠くない食堂に案内してくれた。忘れていた北京ダックを御馳走してくれた。この店では飲み物の中に豆乳もあったので、うれしくなってしまった。健康飲料である。
彼は夕食後に宿泊先の京都苑賓館まで、スタッフに運転させて送ってくれた。確か車は上海で製造したドイツ製だった。午後8時を過ぎていた。車の流れがいいのである。聞いてみると、80キロ走行という。
日本の警察官僚は、やたらと規制に熱心だ。少し速度を超えると、ねずみ取りや白バイで善良な運転手をつかまえる。悪質な民からの収奪を平然と行う。その金の行方は不透明である。それが貧者の胃袋の足しになるのであれば、救いなのだが、一部が還元されておかしな用途に使われているとの噂もある。
お上の感覚で取り締まっている。これが市民の警察不信へと拡大、犯罪捜査のブレーキになっている。日本警察の検挙率が低い原因なのである。元警視総監・秦野章が怒っていた点である。
北京の幅広の環状線は、全くそうではない。そういえば白バイを見たことが無い。官僚制も、こと道路規制では中国の方が寛容なのだ。
2012年5月30日9時05分記
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