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http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/7376104.html より全文転載。
「らくちんランプ」の管理人スパイラルドラゴンです。今日は、2008年7月14日です。
http://www.k2.dion.ne.jp/~fusion88/LOVELOG_IMG/200891BE97zlatest.jpg左の写真は、2008年7月11日に太陽観測衛星SOHO(Solar and Heliospheric Observatory)が撮影した太陽のEIT304(304Å極紫外線)画像です。
東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻所属の丸山茂徳教授は、ご自身の著書「地球温暖化」論に騙されるな!の中で、気候変動の要因と、その変化によって起こる現象を、その影響力の強い順から1〜5に分類して、次のように説明されています。
1.太陽の活動度 ⇒活動が低下 ⇒気温低下
2.地球磁場と宇宙線(磁場が弱くなる ⇒宇宙線量が増える ⇒雲の量が増える ⇒気温低下)
3.火山の噴火 ⇒大規模噴火の場合 ⇒気温低下
4.地球の軌道 ⇒地球が受ける太陽エネルギーが減少傾向 ⇒気温低下
5.温暖化ガス ⇒気温上昇
そして著書の中では、太陽活動度を太陽の相対黒点数で解説されていますが、私が太陽活動度を解説するとしたら、太陽定数の経年変化と、地球のエネルギー収支も加えて説明している思います。
という訳で今日は、丸山茂徳教授も気候変動に与える影響力が最も強いと考えている太陽の活動度から、「温室効果ガス地球温暖化仮説」の嘘を暴こうと思います。
さて、「地球温暖化するする詐欺」の情報発信源であるIPCCは、地球の気候変動に与える太陽活動の変化は、二酸化炭素濃度の変化よりも小さいと主張していますが、その理屈は以下のような論理構成です。
http://www.k2.dion.ne.jp/~fusion88/LOVELOG_IMG/1975Solar-cycle.jpg左の図のように、過去30年間の太陽定数(地球大気表面の単位面積に垂直に入射する太陽のエネルギー量)の平均値は約1366W/m2であり、この太陽定数の経年変化率は0.1%以下である。
太陽定数は、この30年ほど11年周期で規則的に変化しており、全体として上昇傾向にあるわけでもない。
http://www.k2.dion.ne.jp/~fusion88/LOVELOG_IMG/1900Sun-temp.jpgまた左の図のように、近年の太陽黒点活動の経年変化は、基本的に太陽定数の変化の11年周期と同じであり、1960年以降の太陽黒点活動の変化では、近年の急激な気温上昇を説明できない。
したがって気候変動を太陽黒点や太陽定数では説明することはできない。
というものです。
しかしこのIPCCの、気候変動に与える太陽の影響を排除する説明には、巧妙なトリックが隠されています。
それは、太陽定数の変化率を0.1%以下に見せかけるために、その対象期間を過去30年分に限っていることです。
http://www.k2.dion.ne.jp/~fusion88/LOVELOG_IMG/91BE97z8CF51600-2.jpg 左の図は The Death Blow to Anthropogenic Global Warming(by CO2sceptics News Blog)http://co2sceptics.com/news.php?id=1396というサイトに掲載されている、小氷期の中頃の「マウンダー極小期」を含んだ、1611年から2001年までの400年間の太陽定数変動グラフです。
この過去400年間の太陽定数変動グラフの左側の数字を良く見れば、マウンダー極小期の頃の太陽定数は1363.5 W/m2まで低下していて、過去30年の太陽定数の最大値1366.5W/m2に対して3.0W/m2、率にして0.22%も低下していた事実を確認できます。
http://www.k2.dion.ne.jp/~fusion88/LOVELOG_IMG/89DF8B8E2000years.jpg左の図は、過去2000年分の気温変化グラフですが、1600年〜2000年の間に平均気温が1℃上昇していて、この期間の気温の上昇カーブが上記の太陽定数変動グラフと見事に相似ることが読み取れます。
またこのグラフを一目見れば、2007年は多くの気象観測地点で過去最高気温を記録したという報道が、ウソ・デタラメであることも分かると思います。
http://www.k2.dion.ne.jp/~fusion88/LOVELOG_IMG/NASA_earth_energy_budget_ja.jpg左の図は、NASAが作成した「1年間の地球のエネルギー収支」を表している図です。
「地球のエネルギー収支」には、地球が太陽から受け取るエネルギーは99.978%で、地熱が0.013%、潮汐エネルギーが0.002%、そして現在の人類が地下資源を消費して放出しているエネルギーが0.007%だと記されています。
太陽定数の0.1%の変化は、太陽エネルギー収支0.099%の変化ですが、その量は人類放出エネルギー0.007%の14.1倍もあるのです。
仮に、人類が1年間に現在の2倍の地下資源を燃焼させて熱エネルギーを大気中に放出させても、太陽から受けているエネルギーの0.1%の変化の1/7に過ぎないのです。
そして現在の太陽が1年間に地球に放射しているエネルギーは、400年前に比べて0.22%も上昇していて、このエネルギーは人類が1年間に放出するエネルギーの30倍以上のエネルギーだと捕らえるべきなのです。
従って、過去400年間の気温上昇の最大の原因は、太陽定数(太陽放射エネルギー)の上昇であり、大気中の二酸化炭素濃度が上昇した原因は、太陽活動が活発化したことが原因で地球の海水温が上昇し、海水中に溶けこんでいた二酸化炭素が大気中に放出された結果に過ぎないので、大気中の二酸化炭素や水蒸気等の温室効果ガス濃度の変化は、気候変動の主要因ではないと断定できるのです。
参照:海が二酸化炭素を吸収するhttp://tci.sakura.ne.jp/umi3/03smiles_06_column.html
「温暖化するする詐欺」の一派からは、 「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文(1)http://wiredvision.jp/news/200707/2007070922.htmlなども発表されていますが、この論文では最も気候変動に与える影響が強い太陽定数変動については一切触れられていないので、上記の「太陽の活動度の変化こそが気候を左右する主要因です」という説明を否定する物ではありません。
以上のように、どんなに立派な学者が「温室効果ガス地球温暖化仮説」を肯定する論文を発表しようとも、元の理論は為政者達が人々を騙すために考案した自然法則に反する理論なので、私のような素人でもウソを暴くことができるのです。
左の写真は、2002年7月30日に太陽観測衛星SOHO(Solar and Heliospheric Observatory)が撮影した太陽のEIT304(304Å極紫外線)画像です。
文頭の2008年7月11日に撮影された太陽の写真と、2002年7月30日の写真を見比べるだけでも、太陽活動の変化を無視することで成り立っている「温室効果ガス(CO2)地球温暖化仮説」は、少なくとも信用できない仮説であると多くの方が判断されると思います。
ただし、夏の日の焼けるような日差しが、薄い雲によって遮られた瞬間に弱まることを感じる体験が少ない人々には、今日アップした説明よりもさらに簡潔な説明が必要だとは思いますが・・・。
そして多くの気象・気候学者や自称インテリ達が、未だに「温室効果ガス地球温暖化理論」の間違いに気付かないのは、「もし、温室効果ガスが全く存在しなければ、地表面から放射された熱は地球の大気を素通りしてしまい、その場合の平均気温は−19℃になる」という説明の矛盾を、指摘することができないからだと思います。
この点についても、私が先日アップした環境省が「地球温暖化のメカニズムの説明」を訂正した!http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/7366057.htmlの中で、矛盾点を具体的に指摘し、正しい解釈も記述しておきましたので、よろしければご一読下さいませ。
スパイラルドラゴン拝
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