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(回答先: 移民抑制によって円安になるメカニズム 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2008 年 5 月 11 日 01:54:52)
こんなのどうとでも言えますが、下のようなシナリオだって成り立ちますね。
移民があまり入って来ない。→労働人口の伸びがわずか。もしくは横ばい。→生産能力の著しい低下
→国際競争力低下に伴う製造業の破綻、あるものは外資に買われ、あるものは本拠地を中国、ベトナムへ。
→貿易黒字の減少。もしくは、若干の貿易赤字に転落。そして税収激減。→為替が円安に。→食料、資源獲得競争での敗北。
→賃上げを伴わないインフレ経済化。→IMF管理下での支出削減&大増税。
ま、既に最後の行まで近づいているとも考えられますけど。
経済が国内だけで完結しているのであればまだしも、世界資本市場を相手にしているわけです。同じ仕事を半分以下の値段で提供する国、企業があれば、対策としてはより付加価値の高い仕事(かつ、それが競争相手の倍の値段で買ってもらえなければ意味が無い)をするか、競争相手でも出来る部分は競争相手と同じ値段にしなければ勝負になりません。競争相手と同じ値段にするには、その国で生産するなり、その国の賃金(や税率その他のコスト)と同じにせざるを得ないでしょう。
移民がいやだといって単に受け入れないでいてもじり貧になるだけです。国のレベル、企業のレベル、そして個人のレベルでも、隣の国では追いつけないだけのレベルの仕事をしない限りは賃金というのは世界標準に近づかざるを得ないのです。
ちなみに、この流れというのは世界レベルでの格差解消が進んでいるということなんですね。