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(回答先: Re: 移民抑制によって円安になるメカニズム 投稿者 佐藤巧 日時 2008 年 5 月 11 日 10:07:38)
>佐藤 巧さん どうもです。
>【移民があまり入って来ない。→労働人口の伸びがわずか。もしくは横ばい。→生産能力の著しい低下】
この時点で、論理の飛躍(恣意的誘導)が認められます。
何故、移民が入ってこないだけで、生産能力が【著しく低下】するのです?
まあ、ここは生産力ではなく「価格による国際競争力」と解釈しておきましょう。
確かに、賃金コストを無視した場合、相対評価による国際競争力の低下は予想されます。
でも、本来は「その国で売る物は、その国で生産すべき」でしょう。
無理に日本で生産して「人件費の高い商品を外国に待っていって販売する必要性はありません。」
Kは経済は「国内経済(内需)」と「国際経済(外需)」の2本立てであるべきと思います。
基本的には「その国内で販売される製品は、その国の人件費コストが生産コストでなければなりません。」
その上で、国家間の流通(貿易)に際しては「経済規模に応じて適切に関税を付加すべき」でしょう。
これは「労働力」においても同様です。
「外国人労働者という労働力を受け入れる場合には、母国の経済規模に応じた関税を付加すべき」です。これは、以前にワヤクチャさんとの議論において説明・主張をしています。
Kが何を主張しようと、アメリカを中心にした国際経済は「アメリカの勝手な理屈の下に形成され、日本も否応もなくグローバリ競争の中に飲み込まれている。(=国際競争という名の資本主義経済競争が推し進められている)」という考え方はあるでしょう。
Kは国際的なルール作りが必要だと思っています。
それは、国際経済における「ダンピング(販売)」とは何か?というような事を定め、規制をしていく必要があると言う事です。
あらゆる商品は「商品の出来とか利便性」で争うべきであり、人件費コストによる価格競争は「労働者サイドにおいては容認してはいけない」のです。
この面は世界全体の労働者の利益を守るために、労働者側の意識統一が必要です。
>【移民がいやだといって単に受け入れないでいてもじり貧になるだけです。国のレベル、企業のレベル、そして個人のレベルでも、隣の国では追いつけないだけのレベルの仕事をしない限りは賃金というのは世界標準に近づかざるを得ないのです。】
この考え方が「資本家サイドを利する」のです。
これ、「資本家にとって都合の良い、ものわかりの良い、奴隷労働者」による。資本家の理屈の代弁になっているのです。
確かに、理屈は一見正しいのですが、これは、資本階級が作り出した価値観が土台になった理屈なのです。
「労働力しか販売する物を持たない労働者」は「こんな屁理屈は押し返そう」と意識統一して「団結すべき」なのです。
まずは、労働力の「最低価格を労働者側が定める」のが、「労働コストの基準化」です。
ここは、その国の「経済規模によって定める」しかありません。
それ以下では「労働力を提供してはいけない。」というのが「労働者の掟(=ルール)」としなければなりません。
その上で「あらゆる労働力のダンピング販売を厳しく監視する事」が必要でしょう。
裏切り行為は「全ての労働者の不利益を生む」のですから、裏切り者は「労働者ではない」と明確に区別することになります。
これは、簡単ではありませんが、それをしなければ、労働者に未来が来ないのです。