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(回答先: 7月19日付 よみうり寸評(読売新聞) 投稿者 熊野孤道 日時 2007 年 7 月 19 日 19:23:31)
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/sankeisho/070719/sks070719000.htm
【産経抄】
日本共産党の暗い歴史を刻んできた元議長、宮本顕治もとうとう98歳で力尽きた。この党の指導者は、権力闘争の浮き沈みがあっても、長生きする人が多い。党の創立に参加した元議長の野坂参三は101歳だった。野坂は伊藤律をスパイとして査問し、その野坂を宮本が除名する。
▼宮本はそれ以前にも、徳田球一、袴田里見ら「昨日の同志」を次々に除名して、共産党の宿命を体現してきた。宮本は党内の権力闘争を勝ち抜き、「党の決定は、無条件に実行しなくてはならない」という民主集中制をつくり上げた張本人だ。いまはこれを柔軟に解釈している。
▼日本共産党の活動家には、良心的で熱意あふれる人々が多い。小紙と共産党はかつて、意見広告の扱いをめぐる言論裁判を争い、小紙の勝訴で終わる。それでも県委員会によっては、市議、県議が取材拒否にまでは至らず、寛容だったと記憶する。
▼ところが、党の幹部はどういうわけか東大卒の理論家が多く、頭でっかちであるような気がする。宮本はじめ元議長の不破哲三氏、そして現委員長の志位和夫氏もそうだ。賢いようで、実は庶民が見えないとの論評がついて回るのだ。
▼宮本は長く、大学卒業の翌年にだされた「天皇制を打倒せよ」とする国際共産主義運動組織コミンテルンの「32年テーゼ」に引きずられてきたようだ。しかし、宮本の真骨頂は、その時々で党に都合のよい論理を展開する変わり身にある。
▼各国の共産党は党名を変更し、特有の「民主集中制」を放棄してきた。日本共産党だけがそのいずれをも堅持するのは、宮本の存在ぬきには語れない。ミヤケン死んで、共産党がその膝下(しっか)からはい出ることができるのか否か。参院選がその最初のテストだ。
(2007/07/19 05:14)
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